ネグロイド人種.mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{} ブッシュマン ネグロイドコーカソイド人種 地中海人種 北方人種 オーストラロイド人種 ネグリト オーストラロイドモンゴロイド人種 ポリネシアン モンゴロイド (A) モンゴロイド (B) モンゴロイド (C) エスキモー
モンゴロイド(英: Mongoloid)とは、人類学創始期の形態人類学における人種分類概念の一つである。日本語では一般に黄色人種、蒙古人種とも訳される。18世紀にドイツ人の人類学者ヨハン・フリードリヒ・ブルーメンバッハによって分類された五大人種に基づく。 モンゴロイドは、東アジア(北アジア及びチベット高原を含む)・東南アジアを中心に、中央アジア・南北アメリカ大陸・太平洋諸島及びアフリカ近辺のマダガスカル島に分布する。狭義ではポリネシア人やアメリカ先住民を含めない用法もある。 黄色人種の名は白人と比較した際のモンゴロイドの肌の色に由来するが、実際のモンゴロイドの肌の色は、白色から褐色まで幅がある。東アジア・北アジアでは黄白色、東南アジアでは黄褐色の傾向がある。南アジアや南アメリカなどでは褐色だが、ネグロイドのような黒い肌はみられない。 近年の人類集団を分類する学説では、各人種の原初の居住地を分類名称とすることが多くなっており、その場合、東アジア並びに東南アジアに居住するモンゴロイドを東ユーラシア人とし、アメリカ大陸で分化したモンゴロイドを南北アメリカ人とする。またオーストラロイドとされたサフール人を含めた旧来の広義のモンゴロイドを全て網羅する定義としては、「環太平洋人」とする場合がある[1]。アジアに住む人々はアジア系民族と呼ぶのが一般的であるが、アジア人にはコーカソイドに属するインド・アーリア人も含む。 「モンゴリアン」概念は1785年にドイツ・ゲッティンゲン大学の学者であるクリストフ・マイナースによって初めて導入された。マイナースは人類を「タルタル・コーカサス人」と「モンゴリアン」の2つの人種に分け、前者は美しく、後者は「身体と精神が弱く、悪徳で美徳に欠けている」と信じていた[2]。 その後、ブルーメンバッハがDe Generis Humanis varietate Nativa (ヒトの自然的変種)1795年改訂版で、人類を五大人種(コーカシア/白人種、モンゴリカ/黄色人種、エチオピカ/黒人種、アメリカナ/赤色人種、マライカ/茶色人種)に分けたことで広まった[3] 。 過去には次のような説もあったが、DNA分析の結果などから現在は否定されている。 なお、「モンゴロイド」という概念は、数世紀前の人種差別に基づく古い分類であり、最新の科学的な根拠に基づいていない分類である、とする見方もある。 東アジア方面に進出した人々は、天然の要害であるヒマラヤ山脈・アラカン山脈が障害となり、中東・インド亜大陸の人々との交流を絶たれ、独自の遺伝的変異・環境適応を成し遂げることとなる。こうしてモンゴロイドが形成された[4]。 モンゴロイドはその後、1万4000-1万2000年前にベーリング地峡(のちのベーリング海峡)を渡りアメリカ大陸に進出。
概要
概念の変遷
ユーラシア大陸東部に居住したモンゴロイドは、既に絶滅したとされる北京原人やジャワ原人の子孫であるという説。
「モンゴロイド」の出現と分化アジア人の種類 (1924年)