モンキーターン_(漫画)
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モンキーターン
ジャンル
スポーツ
漫画
作者河合克敏
出版社小学館
掲載誌週刊少年サンデー
レーベル少年サンデーコミックス
発表号1996年36・37号 - 2005年3号
巻数全30巻
話数全385話
アニメ:モンキーターン / モンキーターンV
原作河合克敏
監督秋山勝仁
シリーズ構成冨岡淳広
キャラクターデザイン奥田淳
メカニックデザイン桐生みさき、橋本敬史
音楽池田大介
アニメーション制作OLM
製作テレビ東京、OLM
放送局テレビ東京系
放送期間2004年1月10日 - 12月18日
話数全50話
ゲーム:モンキーターンV
ゲームジャンルボートレースゲーム
対応機種PlayStation 2
発売元バンダイナムコゲームス
プレイ人数1人 - 2人
発売日2004年7月1日
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメコンピュータゲーム
ポータル漫画アニメコンピュータゲーム

『モンキーターン』は、河合克敏による日本漫画作品。およびこれを原作としたテレビアニメ作品、ゲーム作品。第45回(平成11年度)小学館漫画賞受賞。
概要

週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)にて、1996年36・37号から2005年3号まで連載された。全385話。単行本は小学館:少年サンデーコミックスより全30巻、同スペシャルより愛蔵版全18巻。2021年1月時点で累計発行部数は1000万部を突破している[1]

前作『帯をギュッとね!』の連載が終了した翌1996年、当時の週刊少年サンデー編集長・奥山豊彦から、「競艇マンガを描かないか」と打診され[2]、取材に訪れた平和島競艇場濱野谷憲吾のレースを観戦したことが、本作を執筆するきっかけになったと言われている[2][3]。連載は約8年半という長期にわたったが、連載は通常より少ない週13ページで進められた。2004年にはテレビ東京系でテレビアニメ化されている。

日本船舶振興会からも競艇初心者の入門書として推薦されており[4]、実際に本作を読んだことがきっかけで競艇選手になった人間もいる[5]。平和島競艇場では2005年11月から2007年3月まで本作のキャラクターがメインビジュアルとして採用され、競艇選手募集ポスターにも用いられていた[6]

競技のシステムや支部・競艇場などについては現実に則しているが、登場キャラクターは全て架空の人物である。しかし、現実の競艇界に関するエピソードが引き合いに出されることが少なからずあり、また劇中で登場人物が現実の選手のことを語るシーンもある。
あらすじ

子供の頃から野球に明け暮れてきた少年・波多野憲二は、高校生活最後の夏の甲子園予選で敗退。その後、競艇ファンの担任と競艇選手のOGに連れられてやってきた競艇場で体験したモーターボートの感触とモンキーターンに魅了され、野球をやめて競艇選手になることを決意する。

必死の勉強と長年培ってきた持ち前の身体能力で、競艇選手の養成所・本栖研修所に合格。やがて、研修所を卒業して競艇選手となり、波瀾万丈の選手生活を開始する。
登場人物
波多野家と周辺
波多野憲二(はたの けんじ)
声 -
川島得愛本作の主人公。東京都世田谷区三軒茶屋出身。実家は豆腐屋を経営しており、父・母・兄・姉・妹・祖母の7人家族。お調子者でやや気性が激しい一方、人懐っこく物怖じしない他人を惹きつける性格をしている。身長165cm、体重は50kg台前半。誕生日は7月25日。都立上馬高校出身。趣味はオートバイで、ホンダ製のバイクを好んでいる。プロ野球選手を目指して高校まで野球に打ち込んでいたが、3年生の夏の全国高等学校野球選手権東東京大会で、小柄な体格のためスクイズを失敗し敗戦[7] そのショックに打ちのめされていたところに、野球部顧問の担任とOGの萩原麻琴によって競艇の才能を見出され、競艇場での体験試乗を機に競艇選手となることを決意する。本栖研修所の入所試験に合格し、高校卒業と同時に第82期生として入所。学科・整備に難があり、実技でも「転覆王(ドボンキング)」と揶揄されるほど転覆を繰り返していたためにD班に配属されたが、持ち前の度胸と集中力・動体視力を生かした旋回スピードとスタートで実力を付け、卒業時には卒業記念レースで優勝するまでに成長した。卒業後は東京支部に所属し、平和島競艇場をホームプールにして選手生活を開始。弟子を取らない主義だった古池勘一を説得し弟子入りして頭角を現し、デビューからわずか3年4か月で全日本選手権競走(ダービー)を制覇、若手のエースとして注目されるようになる。ダービーを制覇した直後、落水事故で左手を切断しかかるほどの重傷を負うも、懸命のリハビリで半年後に復帰、ダービーを連覇し再びトップ選手として脚光を浴びる。競走スタイルは、飛び抜けたスタート勘と持ち前のターンスピードを生かしたマクリ屋である。特にターンに関してはモンキーターンを使いこなすのみならず、モンキーターンより更に鋭角に旋回する「Vモンキー」を編み出すなど、艇界トップクラスの技量を誇っている。その反面エンジン整備やプロペラ製作・調整は不得意だったが、古池や和久井の指導で少しずつ腕を伸ばしていった。新鋭リーグ戦優勝戦での意図的なラフプレーを古池に厳しく叱責されて以来、自分や他の選手を危険に晒すような無理なレースは行わないよう心掛けている。人懐っこく義理堅い素直な性格で、ファンからも他の競艇選手からも好かれている。弟子を取らなかった古池に弟子入りし、一匹狼だった和久井をグループに引き入れたのみならず、最終的には江上グループまで合流させた。しかし、そのような誰にでも分け隔てなく接する性格のため、澄と青島に二股をかけてしまったこともある。洞口雄大とは研修所時代から自他共に認めるライバル関係で、互いに実力も認め合っているが、性格的に反りが合わず、顔を合わせるたびにいがみ合っている。古池が監督を務める少年野球チームでコーチを行うこともある。イメージ上のモデルは濱野谷憲吾[2]。手の負傷・リハビリのエピソードに関するモデルは平田忠則だが、復帰戦に関しては植木通彦がモデル。研修所時代に転覆を繰り返したエピソードのモデルは今村豊
主な獲得タイトル
SG :全日本選手権競走(2連覇)、賞金王決定戦GII:競艇祭
生方澄(うぶかた すみ)
声 - 野田順子波多野の同級生で幼馴染。実家は波多野家の隣で小料理屋を経営している。初登場時は高校生、卒業後は短大に入学し、その後は家業手伝い。子供の頃は互いに名前で呼び合っていたのを、成長するにつれて苗字で呼ぶようにしていたが、波多野が競艇選手を目指し始めた頃からまた名前で呼び合うようになった。互いに好意を抱いてはいるが、幼馴染であるが故になかなか関係が進展しない。幼い頃から波多野の戦う姿をいつも応援し、競艇選手になってからも様々な形で波多野に協力している。当初は競艇に関してまるで無知だったが、ありさに連れられて観戦に行くなどしているうち、洞口雄大の戦法の変化に気付くなど詳しくなっていった。波多野の事故の快気祝いに贈った龍をあしらったヘルメットは、自らがデザインしたもの。
城ヶ崎ありさ(じょうがさき ありさ)
声 - 根谷美智子波多野・澄の高校の同級生。波多野家の向かいに住んでいる。肩幅が広く太った体格で力が強く、ケンカでは波多野に負けたことがないという。ふてぶてしい言動や個性的な行動の数々で周囲から「謎の生物」扱いされている。高校卒業と同時に澄と同じく短大に進学、短大卒業後は大企業の社長秘書となり、社長の存在感を薄くさせるほどの敏腕秘書ぶりを発揮している。波多野が競艇選手を目指したのをきっかけに、レース展開を的確に読み、予想屋と個人的に仲良くなるなど、競艇にのめりこんでいった。舟券で頻繁に大当たりを出してはその度に車を買い替えている。奇矯な言動が目立つが頭の回転が速く、他者の心の機微を察するのに長けており、要所要所で人間関係での的確なフォローをする。
波多野元太郎(はたの げんたろう)
声 - 宝亀克寿憲二の父親。豆腐屋「波多野とうふ店」を経営している。頑固一徹で寡黙、真面目な職人気質の人間で、作る豆腐は日本一とも言われている。感情が昂ぶるとちゃぶ台をひっくり返す癖がある。子供たちが誰一人として豆腐屋を継いでくれないことに不満を抱いている。
波多野法子(はたの のりこ)
声 - 菊池いづみ憲二の母親。波多野家の家計を取り仕切っており、憲二の賞金も管理している。
波多野紘一(はたの こういち)
憲二の兄。初登場時は大学生、後に銀行員。
波多野はづき(はたの はづき)
声 - 村井かずさ憲二の姉。社会人。土日にはよく憲二のレースをテレビ観戦している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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