モルツ
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この項目では、サントリービールが製造するビールについて説明しています。同製品のCMから派生した野球チームについては「モルツ球団」をご覧ください。

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出典検索?: "モルツ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2014年3月)

ザ・モルツ
基本情報
種類ビール
スタイルピルスナー
度数5%[1]
主原料麦芽ホップ
原産国 日本
製造元サントリービール
販売元サントリー酒類
詳細情報
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モルツ(MALT'S)は、サントリービールが製造し、サントリー酒類が販売するビールの一つである。1986年から2015年の間に発売され、粒選り麦芽100%で製造されている。

この記事では、サントリーから発売されている「モルツ」を冠する他のビールについても記す。
特徴

このビールの特徴として原材料に天然水を利用していることが挙げられる。この天然水を利用するために生産工場の立地を決めるほどの力の入れようである。日本国内に以下の4つの生産工場があり、生産工場ごとに使用する水も4つの水系の水に分かれている。そのため、各工場で生産されたモルツには味の差がある。2005年6月には、この味の差を利用した「モルツ飲み比べセット」が限定発売された。

阿蘇外輪山水系(九州熊本工場)

天王山京都西山水系(京都工場)

丹沢水系(武蔵野工場)

赤城山水系(利根川工場)

歴史 2005年に販売されていたモルツの瓶ラベル。当時は瓶と缶でデザインが異なり、缶はグラス形のラインの中にビールが注がれているデザインだった。

サントリーは1963年にビール事業に参入。当初は社長であった佐治敬三主導の下、デンマーク産のカールスバーグをモデルとしたクリーミータイプの泡と、爽快な喉ごしをイメージし「純生」と銘打ったビールづくりをおこなっていたが、ブランドイメージが今ひとつだったこともあり、そのイメージを刷新すべく、1980年代は「サントリー生ビール」(缶製品では「サントリーCANビール」も使用)など名前を変えるも、改善とまでは程遠く、最大手のキリン、さらにはアサヒサッポロなどのメーカーに水をあけられていた。

このため、サントリーは他と違うタイプのビールの開発を目指し、ビールづくりの根本となる原料を見直すことから始めた。1986年、トウモロコシコーンスターチ大麦等の副原料を一切使用せず、麦芽100%で製造された「モルツ」が誕生する[2]

翌年アサヒビールが「スーパードライ」を投入し大ヒット。サントリーも追随し「サントリードライ」を発売する一方で、「モルツ」は山本浩二古今亭志ん朝藤竜也五木ひろし郷ひろみらをCMに起用し「私はドライではありません」というコピーで、当時から品質の良さを訴求していた。のちに1992年から1994年まで、当時電通のプランナーだった佐藤雅彦を中心に企画され、萩原健一和久井映見の2人を起用した「うまいんだな、これがっ。」のキャッチフレーズを擁したCMが放映されると、真心ブラザーズ(当時はTHE真心ブラザーズ)による耳に残るCM曲「モルツのテーマ」も手伝って、次第に売り上げを伸ばしてゆく。この曲は1992年から1994年までのCM(和久井・萩原出演)で使用されていたが、2007年のリニューアルから「モルツのテーマ」の新バージョンのCM(吉岡秀隆松下奈緒次長課長他出演)で13年振りに復活、SPARKS GO GOがテーマを担当した。

製品ラインナップとしては350ml(レギュラー缶)・500ml(ロング缶)の缶入りが各4生産工場で生産されている。また2000年11月28日には、さらに上のクラスの「モルツプレミアム」(現在の「ザ・プレミアム・モルツ」)が発売されている。2008年9月30日から、コンビニエンスストア限定で「モルツ・ダークビター」が、また同年12月16日からは同じくコンビニエンスストア限定で「モルツ・スノーホワイト」(いずれも350ml)が数量限定で販売されている。瓶製品(633ml大瓶・500ml中瓶)と樽生(10L/15L/20L)については、2014年3月上旬製造分より、独自技術の「HHS製法」を採用した料飲店向けの「モルツ・ザ・ドラフト」にリニューアルされている。同年7月15日には、シトラホップを使用したコンビニエンスストア限定製品「モルツ・サマードラフト」を数量限定で発売した[3]

ただし、通常の「モルツ」は、上記で述べた「ザ・プレミアム・モルツ」の市場力強化などを理由に、流通量を減らされている状況にあった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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