モリス・チャン
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張 忠謀Morris Chang

第13・25-30代 APEC領袖代表
在任期間2018年11月11日 -
総統蔡英文
総統府顧問
在任期間2016年11月9日 - 2016年11月22日(就任を辞退した)
総統蔡英文
総統府国家政策顧問
在任期間2000年5月20日 - 2001年5月19日
総統

陳水扁
個人情報
生誕 (1931-07-10) 1931年7月10日(92歳)
中華民国 浙江省寧波市
国籍 中華民国
アメリカ合衆国
配偶者張淑芬(ソフィー・チャン)
子供3人
親張蔚観(父)、Hsu Chun-wei(母)
住居新竹市台北市
出身校マサチューセッツ工科大学 (BS, 1952; MS, 1953)
スタンフォード大学 (PhD, 1964)
著名な実績TSMC創業者、会長兼CEO
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張忠謀
各種表記
?音:Zh?ng Zh?ngmou
和名表記:ちょう ちゅうぼう
英語名:Morris Chang
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モリス・チャン(Morris Chang)こと張忠謀(ちょう ちゅうぼう、1931年7月10日 - )は、台湾の実業家である。世界初で世界最大の半導体製造ファウンドリであるTSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング)の創業者であり、元会長CEOである。台湾の半導体産業の創始者として知られている[1]
生涯

張は浙江省寧波市に生まれた。若い頃は、小説家かジャーナリストを志望していた[2]が、?州政府の役人だった父親の説得で、それを諦めた。国共内戦中で中華人民共和国が成立する1年前の1948年、張は香港に移住した。

その翌年にアメリカ合衆国に渡りハーバード大学に入学した。2年生の時にマサチューセッツ工科大学(MIT)に編入し[3]、1952年にMITで機械工学の学士号、1953年に修士号を取得した。1955年、Ph.D.を取得せずにMITを卒業し、当時シルバニア・エレクトリック・プロダクツ(英語版)の半導体部門だったシルバニア・セミコンダクタに採用された[4]。その3年後の1958年に、当時急成長していたテキサス・インスツルメンツ(TI)に転職した。その3年後、彼は同社のエンジニアリング部門のマネージャーに昇進した。1964年にスタンフォード大学で電気工学のPh.D.を取得した。

テキサス・インスツルメンツでの25年のキャリア(1958 - 1983年)の間に、TIの世界的な半導体事業を担当するグループ・ヴァイス・プレジデントまで昇進した。ライバルとなるSMICの創業者の張汝京はTIで当時部下だった[5]。その後、TIを退職し、ジェネラル・インストゥルメントの社長兼CEOに就任した(1984年 - 1985年)[6]

張は1985年にジェネラル・インストゥルメントを退職した後、中華民国の政治家孫運?に招聘されて工業技術研究院(ITRI)の董事長兼院長に就任し[7]、国営の非営利団体の代表として、台湾の産業と技術の発展を促進する役割を担った。

張は1987年にTSMCを設立した。これ以降、製造能力をアジアにアウトソーシングすることに価値を見出す企業が増えるようになった。間もなく、TSMCは世界で最も収益性の高い半導体メーカーの一つとなった。張は1994年にITRIの職を辞し、1994年から2003年までヴァンガード・インターナショナル・セミコンダクタ(英語版)の会長に就任し、同時にTSMCの会長を務めた。2005年、TSMCのCEOの地位を蔡力行(英語版)(リック・ツァイ)に譲った[8]

2009年6月、張はTSMCのCEOに復帰した[9]。2018年6月5日、張は退任を発表し、CEOに魏哲家(C.C.Wei)、会長に劉徳音(Mark Liu)が就任した[10][11]。張は2018年9月に卿雲勲章(英語版)一等特種大綬を受章した[12]

2018年、張は中華民国のAPEC総統特使に任命された[13]。張の任期は2回目で、最初の任期は2006年だった。
賞と栄誉

1999年 - Fabless Semiconductor Association(現 Global Semiconductor Alliance
) 模範的リーダーシップ賞 - この賞の最初の受賞者であり、現在は彼の名前を冠した「モリス・チャン博士模範的リーダーシップ賞」という名前になっている[14]

2000年 - IEEEロバート・ノイス・メダル マイクロエレクトロニクス産業への特別な貢献に対して[15]

2005年 - 日経アジア賞[16]

2007年 - コンピュータ歴史博物館フェロー(コンピュータの殿堂)「独立した半導体製造ファウンドリの開発により、半導体を使用したデバイスやシステムの生産を飛躍的に加速させたことに対して」[17]

2011年 - IEEE栄誉賞[18]

2018年 - 卿雲勲章(英語版)一等特種大綬[19]


国立政治大学 名誉博士[20]

2013年 - 亜洲大学 名誉博士[21]

脚注^ School of Engineering. “Morris Chang ? founding chairman of Taiwan Semiconductor” (英語). California: Stanford University. 2020年4月27日閲覧。
^ Tekla S. Perry, Morris Chang: Foundry Father, IEEE Spectrum, https://spectrum.ieee.org/at-work/tech-careers/morris-chang-foundry-father
^ (英語) Stanford Engineering Hero Lecture: Morris Chang in conversation with President John L. Hennessy, https://www.youtube.com/watch?v=wEh3ZgbvBrE 2019年8月8日閲覧。 
^ Perry, supra n. 1
^ “中国、ファーウェイ支援にSMIC担ぐ 2400億円出資”. 日本経済新聞 (2020年5月21日). 2021年3月14日閲覧。
^ “ ⇒Oral History Interview: Morris Chang”. SEMI. 2018年6月5日閲覧。


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