モホーク川
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「モホーク川」のその他の用法については「モホーク川 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

モホーク川
Mohawk River
モホーク川東端付近のコーホーズ滝
水系ハドソン川
延長240 km
流域面積8,837 km²
水源の標高280 m
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モホーク川(モホークがわ、英語: Mohawk River)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州を流れる全長149マイル(約240 km[1]である。ハドソン川の最大の支流である。モホーク川がハドソン川にそそぐ地点は、オールバニの数マイル北の州都地区(英語版)にある[2]。川の名前はイロコイ連邦モホーク族にちなむ。北部-中央部ニューヨーク州における主要な水路となっている。
流路

ルイス郡の水源からモホーク川は流れだし、おおむね東へモホーク谷(英語版)を流れ、ロームユーティカ、リトルフォールズ(英語版)、カナジョーハリー(英語版)、アムステルダムスケネクタディを流れて、オルバニーのすぐ北のコーホーズ(英語版)においてハドソン川に流れ込む。
川の改良

この川とそれに伴うエリー運河(20世紀の大半の期間、ニューヨークステートバージ運河と呼ばれていたニューヨーク州運河システム(英語版))は、ハドソン川およびニューヨーク港を五大湖バッファローまで連絡している[3]。モホーク川下流には、5つの恒久的なダム、9つの可動堰、5つの水力発電所がある[4] 。スコーハリークリーク(英語版)とウェストカナダクリーク(英語版)がモホーク川のおもな支流である。これらの支流にはいくつかの重要なダムがあり、たとえばウェストカナダクリークのヒンクリーダム、スコーハリークリーク上流のギルボアダムなどがある。ニューヨーク市への給水システムの一環として1926年に完成したギルボアダムは、大規模な更新計画を実施することになっている[5]
歴史

モホーク川は南のアルゲイニー台地、北のアディロンダック山地の間、キャッツキル山地の中を抜けてアパラチア山脈を越える、西への輸送や移民の交通路として長らく重要であった。この谷の北や南の山を越えていくよりも、モホーク谷を通り抜ける方が楽な交通路であった。この結果、フレンチ・インディアン戦争アメリカ独立戦争では戦略的に重要な場所となり、ここで数多くの重要な戦いが繰り広げられた。また肥沃なモホーク谷は初期に多くの移民者を惹きつけた。

19世紀初頭には、水運が旅客と貨物を運ぶために重要な交通手段であった。モホーク川から分かれてエリー湖まで、エリー運河を建設するための会社が設立された。運河はエリー湖までの輸送費用を95パーセント削減した[要出典]。これにより、西への移民の手間も軽減された。

モホーク谷は依然として交通において重要な役割を果たしている。鉄道はウォーターレベルルートを通っており、また重要な東西方向の道路であるニューヨーク州道5号(英語版)や州間高速道路90号線なども通っている。

モホーク川の自然や歴史の遺産を保存し広めるため、モホーク川歴史回廊委員会が設立された。委員会は1997年のニューヨーク州法により、川沿いの史跡保存のために設立されたものである[6]
流域管理

歴史的にモホーク川流域は、隣接する多くの流域にみられるような流域管理を欠いていた。2010年にニューヨーク州環境保護省(ドイツ語版)はモホーク川流域アクション計画を発表し、これが流域管理の最初の枠組みとなった[7]。この計画では、エコシステムの健全度を改善し、地域の存続可能性を高めるために、モホーク川流域の5つの優先ゴールが設定されている。アクション計画では流域管理に対してエコシステムベースのアプローチを提唱しており、ニューヨーク州環境保護省が流域における多くの利害関係者と協力しながら一般からの意見も受けて作成した[8]
氾濫と排水

モホーク川には、17世紀の入植時にまで遡る比較的に長い洪水の記録がある[9]。モホーク川の平均流量は、年間1830億立方フィート(約5.2立方キロメートル)である[10]。多くの水が春の雪融けに伴って流域を急速に流れて支流から本川へと流れ込む。1日の平均流量が最大になるのは3月末から4月初めにかけてである。1917年から2000年の期間で見ると、ハドソン川への合流点近くのコーホーズで測定した1日平均の最大流量は1秒あたり1万8000立方フィートであった。これに対して最低流量は1秒当たり1400立方フィートで、8月末である。長い期間に渡る洪水の記録が残されている[9]

モホーク川とその支流は通常冬には凍結するので、春になって融けると川の本流に沿って氷が流れてきて詰まることがよくある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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