モホークの太鼓
Drums Along the Mohawk
監督ジョン・フォード
脚本ソニア・レヴィン
ラマー・トロッティ
製作ダリル・F・ザナック
出演者ヘンリー・フォンダ
クローデット・コルベール
エドナ・メイ・オリバー
『モホークの太鼓』(モホークのたいこ、Drums Along the Mohawk)は、1939年製作のアメリカ合衆国の歴史ドラマ映画。ジョン・フォード監督作品。生まれ育った環境の違う新婚夫婦が、力を合わせて逞しく様々な苦難を乗り越えていく生き方を描いた作品。また、ジョン・フォード映画では初のカラー映画でもある。 アメリカが独立戦争を始めた1770年代の初めのころ、現在ニューヨーク州オルバニイのボースト家で、娘のラナと若い開拓農夫ギルバート・マーティンの結婚式が挙げられた。そしてすぐモホーク河の渓谷にあるギルの農場へ出発した。途中の宿屋に1泊したとき片眼に眼帯をかけた英国人コールドウェルが、2人の行先のディアフィールド地方には、インディアンが出没しているらしいと警告した。ラナは何となしにゾッとした。楽しい新婚のホームを空想していた彼女は、粗末な丸太小屋が我が家と知ってガッカリした。おまけに1人のインディアンがノッソリと入って来たのには、たまげてしまい悲鳴をあげたが、それはブルー・バックという味方と夫に説明されても、ラナは怖くて震えが止まらなかった。彼女はオルバニイへ帰りたいと思ったが、ギルに言いつけられ翌日から開墾に従った。日曜日にはジャーマン・フラットの町へ行って、教会でリール夫妻と娘のメエリイ、ウィーヴア夫人とその息子ジョン等と近づきになった。そこにはハーキマー将軍もいた。16歳から60歳までの男は、英軍やインディアンの襲来に備えて、将軍の指揮下に戦闘教練を受けるのだった。その頃は新来の開拓者には、皆が手伝う習慣で、ギルの農場も町で知り合った人達に来てもらって、耕地は拡げられ作物は豊かに実った。しかしコールドウェルが先導するインディアン達が襲撃し、一同はジャーマン・フラットの砦に逃げ込んだが、ギルの家は焼き払われてしまった。その騒ぎでラナは流産し、家の焼跡を見たギルは町へ引き揚げようと言い出したが、ラナは落胆している夫を励ますのだった。住むに家ない2人はマックレナー夫人の農場に雇人として住み込み、真っ黒になって精出して働いた。風雲はいよいよ急となり、男は皆戦いに出て行き、ギルも負傷して帰ったが生命に別条はなかった。しかしハーギマー将軍は重傷から死んで、牧師ローゼンクランツが指揮者となった。ラナは再び身ごもり、やがて1子デーヴが生まれた。けれども平和な日は短く、ある日マックレナー夫人の家にインディアンが放火した。一同は砦に入り千人余りのインディアンと対戦した。一旦は臼砲の威力で撃退したが、敵は砦を遠巻きにした。矢に胸を貫かれたマックレナー夫人は、ギル夫妻に財産を譲ると遺言して死んだ。弾薬が不足して来たので、デイトン砦へ援兵を乞いにギルは赴いた。夜が明け正午となっても来援なく、敵はついに砦を破って侵入し、味方は教会に拠って死を待つ時、ギルは援軍を案内して来、敵を撃退した。コールドウェルはブルー・バックに撃ち殺され、ギルは愛児とラナを抱いた。やがてジョージ・ワシントンが、ヨーク・タウンで英軍を降参させたという報がもたらされた。
ストーリー
キャスト
ヘンリー・フォンダ:ギルバート・マーティン
クローデット・コルベール:マグダレナ・マーティン
エドナ・メイ・オリバー
ジョン・キャラダイン:コールド・ウェル
ワード・ボンド:アダム・ハートマン
ロジャー・イムホフ:ニコラス・ハーキマー司令官
アーサー・シールズ:ローゼングランツ
ジョン・ビッグツリー酋長:ブルーバック
フランシス・フォード:ジョー・ボレオ
ジェシー・ラルフ:ウィーバー夫人
ロバート・ローリー:ジョン・ウィーバー
ケイ・リネカー:デモス夫人
ラッセル・シンプソン:ペトリー医師
スペンサー・チャーターズ:宿屋の主人
ウェイン・ビクター・フランク:ドラム奏者
スタッフ
製作総指揮:ダリル・F・ザナック
監督:ジョン・フォード
脚本:ソニア・レヴィン、ラマール・トロッティ
撮影:バート・グレノン、レイ・レナハン
美術:リチャード・デイ、マーク・リー・カーク
音楽:アルフレッド・ニューマン
編集:ロバート・L・シンプソン
主な受賞歴
アカデミー賞
ノミネート
アカデミー助演女優賞:エドナ・メイ・オリバーアカデミー撮影賞(カラー部門):レイ・レナハン、バート・グレノン
外部リンク
モホークの太鼓 - allcinema
⇒モホークの太鼓 - KINENOTE
Drums Along the Mohawk - オールムービー(英語)
Drums Along the Mohawk - IMDb(英語)
表
話
編
歴
ジョン・フォードのフィルモグラフィ
1910年代
颱風
The Fighting Gringo
快中尉
腕力家
愛馬
武力の説教
誉の名手
光の国へ
恵の光
鄙より都会へ
幽霊騎手
布哇の一夜
黄金の罪
深紅の血汐
砂に埋もれて
新生涯
切望 (フランシス・フォードと共同)
鉄窓を出て
恋の投縄
戦う兄弟たち
回春録
牛泥棒たち
空拳
拳銃の掟
インディアンの郵便で
拳銃使いの牧童
復讐の騎手
最後の無法者
さすらいの旅
鞍上の勇者
正義の騎手
西部の紳士
恵の光
1920年代
A街の貴公子
二十九号室
西方の勇者
野人の勇
The Big Punch
熱血の焔
疾風の如く
吹雪の道
雷電児
百発百中
ジャッキー
嘆くな乙女
銀色の翼 (エドウィン・カリューと共同)
村の鍛冶屋
The Face on the Bar-Room Floor
Three Jumps Ahead
侠骨カービー
意気天に沖す
豪雨の一夜
アイアン・ホース
オーロラの彼方
Lightnin'
香も高きケンタッキー
サンキュー
雪辱の大決戦
誉れの一番乗
三悪人
Upstream
四人の息子
ナポレオンと理髪師
名物三羽烏
黒時計聯隊
1930年代
最後の1人
悪に咲く花
河上の別荘
海の底
餓鬼娘
人類の戦士
大空の闘士
戦争と女性
ドクター・ブル
肉弾鬼中隊
世界は動く
プリースト判事
俺は善人だ
男の敵
周遊する蒸気船
虎鮫島脱獄
メアリー・オブ・スコットランド
鍬と星
テンプルの軍使
ハリケーン
四人の復讐
サブマリン爆撃隊
駅馬車
若き日のリンカン
モホークの太鼓
1940年代
怒りの葡萄
果てなき航路
タバコ・ロード
わが谷は緑なりき
コレヒドール戦記
荒野の決闘
逃亡者
アパッチ砦
三人の名付親
ピンキー
黄色いリボン
1950年代
When Willie Comes Marching Home
幌馬車
リオ・グランデの砦
静かなる男
栄光何するものぞ
太陽は光り輝く
モガンボ
長い灰色の線
ミスタア・ロバーツ (マーヴィン・ルロイと共同)
捜索者
荒鷲の翼
月の出の脱走
ギデオン
最後の歓呼
騎兵隊
1960年代
バファロー大隊
馬上の二人
リバティ・バランスを射った男
西部開拓史 (ヘンリー・ハサウェイ及びジョージ・マーシャルと共同)
ドノバン珊瑚礁
シャイアン
荒野の女たち
テレビ
Fireside Theater (1949)
The Bamboo Cross (1955)
Screen Director's Playhouse (1955)
Wagon Train (1957-1965)
製作
アイアン・ホース (1924)
青鷲 (1926)
マザー・マクリー (1928)
血涙の志士 (1928)
赤毛布恋の渦巻 (1928)
最敬礼 (1929)
肉体 (1932)
マルコ・ポーロの冒険 (1938)
若き日のキャシディ (1965)
ドキュメンタリー
Torpedo Squadron
Sex Hygiene (1942)
ミッドウェイ海戦 (1942)
真珠湾攻撃 (1943)
We Sail at Midnight (1943)
This Is Korea! (1951)
Korea (1959)
Chesty: A Tribute to a Legend (1976)
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