モブ・ノリオ
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モブ・ノリオ(1970年昭和45年)11月16日 - )は、日本小説家である。性別は男性目次

1 経歴

2 人物

3 作品リスト

3.1 単行本

3.2 単行本未収録作品

3.3 小説以外

3.4 CD


4 外部リンク

経歴

奈良県桜井市出身。実家は400年続く旧家。大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒業、同大学大学院専攻科除籍。学生時代に中上健次の主宰した熊野大学に参加、ここで『早稲田文学』現編集長で文芸評論家の市川真人、批評家の池田雄一と知り合う。彼らの誘いで上京し、ニセ学生をやっていた。

家庭教師などを経て2004年、祖母の死をきっかけにして書いた小説『介護入門』で第98回文學界新人賞を受賞、同作品で第131回芥川龍之介賞受賞。ヒップホップ的な文体で介護という現代的テーマを取り上げている事が話題となる。
人物

文學界新人賞を受賞した際に顔写真の提出を求められ、祖父の写真を送ったところ、「これは客観的に観て、モブ様のお父様か、おじいさまのものと思われます。こういうところは本人でないとだめです。本人である客観性を満たし得る写真をお願いします」と即座に編集部からメールで却下されたため、祖父の写真と自分の写真を合成したものを送り、担当者に呆れられつつも掲載されたという経緯がある。

大阪のスカムロックバンド「ウルトラファッカーズ」にベース兼サンプラーとして所属していた(現在は脱退済み)。在籍時の名前は「モブのりお」。

ペンネームの由来は、酒の席で「世の中で一番誰が強いか?」について話し合った結果、一番強いのは「大衆(mob)」だという答えに辿りついたかららしい。

既婚者。1児の父。
作品リスト
単行本

『介護入門』(2004年8月26日、
文藝春秋ISBN 9784163234601/2007年9月、文春文庫ISBN 9784167717438

文庫化にあたり「市町村合併協議会」「既知との遭遇」を併録


『JOHNNY TOO BAD内田裕也』(2009年10月28日、文藝春秋、ISBN 9784163283104

小説「ゲットーミュージック」。内田裕也のインタビュー集「内田裕也のロックン・トーク」との合本。


単行本未収録作品

ダウナー大学 Illegalize Yourself Illegalize Yourself 盆暗どもには吸わせるな(『文學界』2004年9月号)

食肉の歴史(『
新潮』2004年11月号)

火の用心(『群像』2005年3月号)

スローガン(『WB』(『早稲田文学』フリーペーパー) vol.01・2005年11月)

KILLJOY WAS HERE(『群像』2005年12月号)

養殖時代(『群像』2006年10月号)

死者の日(『すばる』2006年11月号)

小説以外

評論「リチャード・ヘルの『GO NOW』について」(『新潮』2004年9月号)

コラム『モブ・ノリオのダウナー寺子屋』(『
STUDIO VOICE』2004年12月号 - 2005年8月号?)

北野誠ほか著『16年目のサイキック読本』(2005)にエッセイ「サイキック再・入門」掲載。

筒井康隆著『ポルノ惑星のサルモネラ人間 自選グロテスク傑作集』(2005)に解説「筒井康隆を読めばお金が儲かる」掲載。

評論「安吾あれこれ」(『すばる』2005年3月号)

連載エッセイ『絶対兵役拒否宣言』vol.02 - vol.4、vol.6『WB』2006年1月、3月、5月号、2009年3月号・vol.5『すばる』2008年2月号

評論『金沢映画都市化計画』(「日本経済新聞」2007年11月4日)

中島らも著『頭の中がカユいんだ』(集英社文庫、2008)解説

「私のマエストロ(第4回)忌野清志郎」『文學界』2009-07

「大阪・阿倍野 〈あべのグラウンド・ゼロ〉から「お前の友を殺せ」と叫ぶ」(紀行特集 すばる散歩部)『すばる』2009-08

「《エンタメ系の北朝鮮》みたいな国の絶望都市(ディストピア)・大阪では、夜中に音楽をかけて踊っているだけで警察が取り締まりに来る」(特集 大阪)『現代思想』2012-05

「中島らもが生きていたなら、山口冨士夫の死と、今もどのように向き合い続けているのだろうか」(特集 中島らも 没後10年 リターン・オブ・らも)」『すばる』2014-08

「すばるeye 渡部直己はただ一匹か数千万匹か? 《直男癌=Straight Man Cancer》の自己診断と根治の模索」『すばる』2018-12

CD

ウルトラファッカーズ『Psychederic Warrior』(LOST FROG PRODUCTIONS)

モブ在籍時の未発表音源で芥川賞受賞記念として2004年にリリースされた


コンピレーションアルバム『SUMMER TRACKS』(ROMS)

モブ・ノリオ名義で作曲した「Sea Blooms」を収録


外部リンク

モブ・ノリオ ブログ ?Ministry Of Brainwash? (オフィシャル・ブログ)

作家の読書道 第35回 モブ・ノリオさん










 第131回芥川龍之介賞

 1930年代 - 1950年代(第1回 - 第42回)
1930年代

第1回
石川達三蒼氓

第2回 該当作品なし

第3回 小田嶽夫「城外」/鶴田知也コシャマイン記


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