モノノ怪
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モノノ怪
ジャンル
ホラーアニメ
アニメ
監督中村健治
脚本ヨコテミチコ小中千昭
高橋郁子、石川学
キャラクターデザイン橋本敬史
音楽高梨康治
アニメーション制作東映アニメーション
製作モノノ怪製作委員会
放送局フジテレビ系列
放送期間2007年7月12日 - 9月27日
話数全12話

漫画
漫画:モノノ怪
原作・原案など怪 ?ayakashi? 製作委員会 アニメ「化猫」
作画蜷川ヤエコ
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌ヤングガンガン
レーベルヤングガンガンコミックス
発表号2007年17号 - 2008年16号
巻数全2巻
話数全19話
その他「怪 ?ayakashi? 化猫 モノノ怪前日譚」として
新装版になって合本の全1巻が後に発売
漫画:モノノ怪 -海坊主-
原作・原案など?モノノ怪?製作委員会 アニメ「海坊主」
作画蜷川ヤエコ
出版社ノース・スターズ・ピクチャーズ
掲載誌月刊コミックゼノン
発表号2013年11月号 - 2015年1月号
巻数全2巻
漫画:モノノ怪 -座敷童子-
原作・原案など?モノノ怪?製作委員会 アニメ「座敷童子」
作画蜷川ヤエコ
出版社ノース・スターズ・ピクチャーズ
掲載誌月刊コミックゼノン
発表号2015年5月号 - 2015年11月号
巻数全1巻
漫画:モノノ怪 -鵺-
原作・原案など?モノノ怪?製作委員会 アニメ「鵺」
作画蜷川ヤエコ
出版社ノース・スターズ・ピクチャーズ
掲載誌月刊コミックゼノン
発表号2016年5月号 - 2016年11月号
巻数全1巻
漫画:モノノ怪 -のっぺらぼう-
原作・原案など?モノノ怪?製作委員会 アニメ「のっぺらぼう」
作画蜷川ヤエコ
出版社ノース・スターズ・ピクチャーズ
掲載誌月刊コミックゼノン
発表号2017年5月号 - 2017年11月
巻数全1巻
漫画:モノノ怪 -化猫-
原作・原案など?モノノ怪?製作委員会 アニメ「化猫」
作画蜷川ヤエコ
出版社ノース・スターズ・ピクチャーズ
掲載誌月刊コミックゼノン
発表号2018年5月号 - 2019年8月号
巻数全2巻

映画:劇場版モノノ怪 唐傘
監督中村健治
キャラクターデザイン永田狐子、高橋裕一
音楽岩崎琢
制作EOTA
製作ツインエンジン
配給ツインエンジン、ギグリーボックス
封切日2024年7月26日
上映時間
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画
ポータルアニメ漫画

『モノノ怪』(モノノけ)は、2000年代後期の日本深夜系テレビアニメ番組として作られた、和製ホラーアニメ作品。

日本では、フジテレビ系列「ノイタミナ」枠の第8作目として、2007年7月12日から同年9月27日までの期間に放送された。5エピソード、12話からなる。
作品概要

本作は、ノイタミナ枠で以前に放送された『怪 ?ayakashi?』のエピソード「化猫」の続編で、制作スタッフもほぼ同じである。「化猫」編を作成した中村健治単独での初監督作品となる。

前作に続いて、謎の薬売りを主人公とし、近世江戸時代)の日本をモチーフにした世界(ただし、最後のエピソードのみ近代)を舞台に、「座敷童子」「海坊主」「のっぺらぼう」「鵺(ぬえ)」「化猫」という5つの怪異エピソードがオムニバス形式で描かれる。

退魔の剣の声を担当する竹本英史は、全話において何らかの役との一人二役となった。
モノノ怪の美術

本作は和紙の質感をテクスチャーとして取り入れている他、和風をベースにした独特な世界観を支える美術やデザインにおいても評価が高い。「座敷童子」では浮世絵目黒雅叙園、「海坊主」ではクリムト風な絵、「のっぺらぼう」では能や屏風絵表現主義をイメージしたという筆使い、「鵺」では他の回とは打って変わったモノクロを意識した押さえたカラーと水墨画、「化猫」では時代に合わせた小林かいち竹久夢二大正モダンパブロ・ピカソゲルニカ風な絵などを効果的に使っている他、各所に様々に解釈可能な暗喩や隠喩を含ませたアイコンを散りばめている[1][2]

モブキャラクターの描き方もメインキャラクターとは別を画し、「座敷童子」では黒く潰した顔に回転する小花を散りばめ、「のっぺらぼう」では顔を白地を十字に区切った面布で隠し、「化猫」ではマネキンにして描いている。メインキャラクターに関しては、デザインした橋本敬史は主役の薬売り以外はポンチ絵のつもりで作成したと語っている[3]
各編のあらすじと登場人物

人の情念や怨念がアヤカシ()に取り憑くと、人に災いを成すモノノ怪となる。そのモノノ怪を斬ることができる退魔の剣を携えた薬売りの男は、モノノ怪が起こす妖異を解決するため諸国を巡っている。しかし、モノノ怪を斬るためには、そのモノノ怪の「形(かたち)」と「真(まこと)」と「理(ことわり)」を明らかにする必要があり、薬売りは関係者たちから話を伺い、妖異の背景にある人の情念や怨念を探っていく。
薬売り
声 - 櫻井孝宏(テレビ版[4]) / 神谷浩史(劇場版[5][6])主人公。本名不明。透けるような白肌に、淡い金色の長髪と青い眼、長く尖った耳を持ち、隈取のような化粧をした整った顔立ちの青年。をモチーフにした柄の着物を着ている。モノノ怪を倒すために諸国を巡っているが、表向きはその通称通り、諸国を巡って薬の行商を行っている。後述のようにモノノ怪の発見やこれを倒すために様々な術を扱い、時代が変わってもほぼ同じ外見のままなど、その素性や正体には謎が多いが、本人はあくまで自分は人間であるという。劇中では、その出自や、モノノ怪を倒す目的は一切明かされない。あやかしやモノノ怪の知識が豊富で、モノノ怪を唯一倒すことができる退魔の剣を携えている。しかし、退魔の剣を鞘から抜くためにはモノノ怪の「形(かたち)」と「真(まこと)」と「理(ことわり)」を明らかにする必要がある。これ以外にも結界の要や障壁にもなる御札や、モノノ怪との霊的な距離を測る天秤(投扇興の的の蝶のような形をしている)等、不思議な道具を持ち歩いている。形と真と理が判明し、退魔の剣が抜けるようになると、褐色肌に灰白色の長髪、白目に相当する部分が黒色で紅い瞳、全身に金の紋様を持つ姿に変わる。劇中では特にこの状態についての呼称はなく、設定書では「封印が解けた薬売り」と呼ばれる。トークイベントにおいて、スタッフ間では「ハイパー」と呼ばれていたという。
「座敷童子」

雨の降る夜。歴史ある大きく絢爛な建物の旅籠「万屋」に身重の若い娘・志乃が一晩泊めて欲しいとやってくる。満室であったが、老女将の久代は訳あって使っていないという最上階の部屋に彼女を通す。志乃は奉公していた店の若旦那との間に子供ができてしまい追い出されたと身の上を明かし、久代は同情するものの、子供を産むことは諦めるように苦言する。そして広い部屋に一人になった志乃は、いつのまにか部屋に入っていた謎の子供を見つける。それを発端に様々な怪奇現象が起こり、怯える志乃の元にモノノ怪を斬るためにやってきたという薬売りの男が現れ、妖かしの正体が座敷童子であると指摘する。
志乃(しの)
声 - 田中理恵[4]雨の降る夜に旅籠「万屋」を訪れた金髪碧眼そばかすの女。使用人として働いていた家の若だんなとの間のややこ(赤子)を身篭っており、無事に産む事を望んでいる。
久代(ひさよ)
声 - 藤田淑子万屋の老女将。部屋は満室であったが、身重の志乃の頼みを聞き入れ、本来は客室でない最上階に彼女を泊める。色々と世話を焼くものの、志乃のような身の上で子供を産む事には苦言を呈す。
徳次(とくじ)
声 - 塩屋浩三万屋の番頭。黒い縮れ髪で暗褐色の肌をしている。
直助(なおすけ)
声 - 竹本英史志乃の働いていた家が差し向けた殺し屋。志乃を腹の赤子ともども亡き者にしようと狙う。
若だんな
声 - 沼田祐介志乃が使用人として働いていた家の跡取り息子。志乃が身篭っている子の父親だが容貌は描写されていない。
座敷童子
声 - 日比愛子
赤ん坊
声 - 小松里歌万屋に泊まった志乃の前に突然現れた子供達。正体は座敷童子の意識。
「海坊主」

薬売りは、廻船問屋・三國屋多門の江戸行きの廻船に乗っていた。船には他に、かつて化猫騒動で出会った若い女性・加世や、弟子を連れた高僧・源慧、怪しげな修験者・柳幻殃斉、不気味な浪人・佐々木兵衛が乗り合わせていた。夜半、何者かによって羅針盤が狂わされ、船はアヤカシの海と呼ばれる海域「竜の三角」に迷い込んでしまう。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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