『モノグラム』は、江戸川乱歩の著した短編小説である。1926年(大正15年)7月、『新小説』に掲載された。
ある中年男のノロケともつかない小咄である。 栗原は、数年前、田中三良と名乗る青年と知り合いになった。田中は栗原を知っていると言い、栗原も田中の顔に見覚えがあった。お互い初対面の筈なのに、なぜお互いを見たことがあると感じたのであろうか。それには、栗原の過去と田中が持っていた姉の形見が深く関わっているのだった。
登場人物
私 - 聞き手。冒頭にしか出ない。
栗原 一造(くりはら いちぞう) - 守衛で本作の語り手。若い頃、すみ子に懸想していた。
田中 三良(たなか さぶろう) - 三重県人で、すみ子の弟。姉の形見を預かっている。
北川 すみ子(きたがわ すみこ) - 北川家の養女で三良の姉。どことなく険があった。病死している。
栗原 園(くりはら その) - 一造の妻。ヒステリー持ち。すみ子とは同級生。
あらすじ
収録
角川文庫 『三角館の恐怖』 1974年1月
外部リンク
『モノグラム』:新字新仮名 - 青空文庫
表
話
編
歴
江戸川乱歩
小説作品
二銭銅貨 - 一枚の切符 - 恐ろしき錯誤 - 二癈人 - 赤い部屋 - 算盤が恋を語る話 - 盗難 - 白昼夢 - 人間椅子 - 闇に蠢く - 踊る一寸法師 - モノグラム - お勢登場 - 人でなしの恋 - パノラマ島奇談 - 鏡地獄 - 陰獣 - 芋虫 - 孤島の鬼 - 押絵と旅する男 - 蟲 - 盲獣 - 目羅博士 - 地獄風景 - 恐怖王 - 鬼 - 火縄銃 - 悪霊 - 妖虫 - 石榴 - 堀越捜査一課長殿
明智小五郎
登場作品
D坂の殺人事件 - 心理試験 - 屋根裏の散歩者 - 一寸法師 - 蜘蛛男 - 何者 - 魔術師 - 黄金仮面 - 吸血鬼 - 黒蜥蜴 - 影男 - 月と手袋
少年向け推理小説
シリーズ
怪人二十面相 - 少年探偵団 - 妖怪博士 - 大金塊 - 青銅の魔人 - 虎の牙 - 透明怪人 - 怪奇四十面相 - 宇宙怪人 - 鉄塔の怪人 - 海底の魔術師 - 灰色の巨人 - 魔法博士 - 黄金豹 - 妖人ゴング - 魔法人形 - サーカスの怪人 - 奇面城の秘密 - 夜光人間 - 塔上の奇術師 - 鉄人Q - 仮面の恐怖王 - 電人M - おれは二十面相だ!! - 妖星人R - 超人ニコラ
登場人物
白髪鬼 - 緑衣の鬼 - 幽霊塔 - 鉄仮面 - 三角館の恐怖
カテゴリ