モスクワ
航行中のモスクワ(2012年)
基本情報
建造所ムィコラーイウ造船所(英語版)
運用者 ソビエト連邦海軍
ロシア海軍
艦種ミサイル巡洋艦
級名スラヴァ級ミサイル巡洋艦[1]
母港セヴァストポリ海軍基地
所属黒海艦隊[1]
艦歴
起工1976年11月6日
進水1979年7月27日
竣工1982年12月30日
就役1983年1月30日
最期2022年4月14日沈没
要目
排水量12,490トン
満載排水量11,674[1]
全長186.4 m[1]
幅20.8 m[1]
吃水8.4 m
推進器4 COGOG ガスタービン、2シャフト 121,000 shp (90,000 kW)
最大速力32ノット
航続距離10000海里
乗員510[2]
兵装
16 × P-500バザーリトまたはP-1000ヴルカーン対艦ミサイル
8 × 8 (64) S-300F Fort (SA-N-6 Grumble) 長距離艦対空ミサイル(SAM)
2 × 20 (40) OSA-MA (SA-N-4 Gecko) SR SAM
1 × 2連AK-130 130mm/L70 対空対地両用砲(英語版)
6 × AK-630 CIWS
2 × RBU-6000 対潜迫撃砲
10 × (2 quin) 533mm 魚雷発射管
装甲スプリンター装甲板
搭載機Ka-25またはKa-27ヘリコプター1機
電子装備
Rum TubおよびSide Globe EWアンテナ
2 × PK-2 DL (140mm chaff / flare)
レーダー
Voskhod MR-800 (Top Pair) 3D search radar
Fregat MR-710 (Top Steer) 3D探索レーダー
Palm Frond航行レーダー
Pop group SA-N-4火器管制レーダー
Top Dome SA-N-6火器管制レーダー
Bass Tilt AK-360 CIWS System火器管制レーダー
ソナー
Bull horn MF hull mountedソナー
黒海艦隊の旗艦
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モスクワ(ロシア語: Москва)(1164.1型ミサイル巡洋艦)は、ロシア海軍黒海艦隊にかつて配備されていた[3]ミサイル巡洋艦[4]。旧ソ連海軍スラヴァ級ミサイル巡洋艦の一番艦「スラヴァ[1][5](ロシア語: Слава)」として建造された。ソビエト連邦の崩壊に伴いソビエト連邦海軍からロシア海軍が継承して黒海艦隊旗艦を務め[3]、艦名は1995年5月16日に「モスクワ」へと変更された。
2022年ロシアのウクライナ侵攻に投入されていた同年4月14日夜、沈没した[3]。他国の正規軍にロシア艦隊が沈没させられたのは、日露戦争以来初である[6]。ウクライナ軍やアメリカ合衆国国防総省高官は、ウクライナ軍のネプチューン地対艦ミサイルによる攻撃が命中したと主張している[7]。ロシア国防省は、艦内で火災が発生して弾薬が爆発し、目指す港へ曳航中だったが釣り合いを失い沈没したと説明している[3]。 スラヴァ級ミサイル巡洋艦はキーロフ級ミサイル巡洋艦の小型版ともいうべき性格を持ち、味方海上部隊を掩護しつつ、敵空母機動部隊を攻撃する能力を持つ[8]。このため多彩な兵装を備えている[8]。栄光を意味するスラヴァという艦名は、ロシア帝国海軍のボロジノ級戦艦「スラヴァ」、ソ連海軍のマクシム・ゴーリキー級巡洋艦「スラヴァ」[9](当初の艦名はモロトフで、反党グループ事件によりモロトフ外相が失脚すると1957年にスラヴァと改名)に続き、3代目である。 「スラヴァ」はウクライナ・ソビエト社会主義共和国ムィコラーイウの六一公社社員造船工場
艦歴スラヴァ(1983年頃)
「スラヴァ」として