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モキュメンタリー(英: mockumentary)は、映画やテレビ番組のジャンルの1つで、フィクションを、ドキュメンタリー映像のように見せかけて演出する表現手法である。モキュメンタリーは擬似
を意味する「モック」[1]と、「ドキュメンタリー」を合成したかばん語であり、「モックメンタリー」「モック・ドキュメンタリー」ともいう。また、日本における別称の「半自伝」、和製英語の「フェイクドキュメンタリー」「ハーフドキュメンタリー」「セミドキュメンタリー」「ハーフフィクション」「セミフィクション」も用いられる。虚構の物語を、あくまでも事実を伝えるドキュメンタリーとして構成する映像手法である。そのため、ドキュメンタリーの慣例に則って架空のインタビューやニュース映像、関係者の証言などが織り交ぜられてゆく。また、発掘されたビデオ映像という形態で、逆に一切のテレビ的な構成を排する作例もある。内容はコメディからホラーまでと幅広い。
ジャンルの起源は明らかではない。映像作品以前では1938年にオーソン・ウェルズが手がけたラジオドラマ『宇宙戦争』は、架空のニュース中継という手法を取り、内容を信じた聴取者がパニックを起こしたことで知られる。映画では1950年代にすでに現れている。1977年のテレビドラマ『第三の選択』は、先駆的な例として、しばしば紹介される。1980年代に架空のバンド"スパイナル・タップ"を追った『スパイナル・タップ』の成功で「モキュメンタリー」という用語が有名になった。1990年代には、森で遭難した若者たちの遺したビデオ映像という設定の低予算映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が興行収入の面で大きな成功を収めた。
「モキュメンタリー」という言葉は、前述の『スパイナル・タップ』の監督ロブ・ライナーがインタビューで用いた1980年代中頃に大衆化したと考えられている。言葉の確かな初出は分かっていないが[2] 、『オックスフォード英語辞典』には1965年から掲載されている[3]。
2006年にフジテレビ系列で放送されたテレビ番組『緊急結婚特番』はモキュメンタリーであることを隠して放送したため放送倫理・番組向上機構に苦情が殺到した。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
主な作品
出典検索?: "モキュメンタリー"
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疑問点:モキュメンタリー、POV映画、ファウンド・フッテージ映画の区別がなく無作為にリストされている可能性がある。
映画詳細は「Category:モキュメンタリー映画」および「en:Category:Mockumentary films」を参照
Gメン対間諜 - 1945年のアメリカ映画。ヘンリー・ハサウェイ監督のスパイ映画で、セミドキュメンタリーの先駆けと言われる。FBIの協力を得て、ジョン・エドガー・フーヴァー局長や本物の捜査官が役を演じた。1946年アカデミー賞で、チャールズ G. ブース が原案賞を受賞。
人間蒸発 - 1967年の日本映画。今村昌平監督。失踪した婚約者を追う女性を描く。公開当時は真贋はぼやかされている。
オール・ユー・ニード・イズ・キャッシュ - 1978年のテレビ映画。架空のロックバンド、「ザ・ラトルズ」のメンバーたちを描く。
食人族 - 1983年のイタリア映画。ルッジェロ・デオダート監督。きわめてショッキングな内容と真贋論争が話題となり、モキュメンタリー映画の原点的存在となった。日本ではドキュメンタリーとして宣伝された。
カメレオンマン - 1983年のアメリカ映画。ウディ・アレン監督。アレン自身が扮する架空の人物ゼリグの半生をインタビューや記録映像を中心にドキュメンタリー風に描く。実際の記録映像にアレンの姿を合成したり、実在の心理学者に架空の解説をするなどのフェイクが用いられている。
スパイナル・タップ - 1984年のアメリカ映画。ロブ・ライナー監督。架空のロックバンド「スパイナル・タップ」のメンバーたちを描く。
コミック雑誌なんかいらない! - 1986年の日本映画。滝田洋二郎監督。内田裕也が扮する人気芸能リポーターの姿を追う。作中では1985年当時に起こった実際の事件に突撃取材したり、話題になった人物が本人役で登場している。
ボブ★ロバーツ - 1992年のアメリカ映画。ティム・ロビンスがアメリカ合衆国上院に立候補する政治家を演じた。その模様がテレビの報道番組のように語られる。
ありふれた事件 - 1992年のベルギー映画。連続殺人犯の犯行に密着したカメラマンの一人称映像としてドキュメンタリー・タッチで描いてゆく作品。
光と闇の伝説 コリン・マッケンジー - 1996年のニュージーランド映画。ピーター・ジャクソンとコスタ・ボーテス監督。架空の映画監督コリン・マッケンジーの足跡を追ったドキュメンタリー風作品。
ブレア・ウィッチ・プロジェクト - 1999年のアメリカ映画。"ブレア・ウィッチ"の伝説を追う学生をドキュメンタリー・タッチで描いた低予算映画。作品をウェブと連動させ、現実の映像と錯覚させる宣伝戦略で大ヒットした。
ドッグ・ショウ! - 2000年のアメリカ映画。ドッグ・ショーに賭ける人々を描いたドキュメンタリー番組風の作品。クリストファー・ゲスト監督。
みんなのうた - 2003年のアメリカ映画。3組のフォーク・ミュージシャンを追った作品。クリストファー・ゲスト監督。
フランキー・ワイルドの素晴らしき世界- 2004年のイギリス・カナダ合作映画。聴覚を失ったDJの物語だが、フランキー・ワイルドという人物は実在しない。
ノロイ - 2005年の日本映画。白石晃士監督。
ホスピタル - 2005年のアメリカ映画。
大統領暗殺 - 2006年のイギリス映画。「当時在任中のジョージ・W・ブッシュ大統領が暗殺された」という架空の事件を描く。日本では「ブッシュ暗殺」としていた当初の邦題が映倫に不許可とされ変更となった事が話題となった。このため、冒頭で「この作品はフィクションであり、登場する実際の組織や人物は全て、本作品の内容とは全く無関係である」とネタバラシする構成となった。
アルマズ・プロジェクト ? 2007年のアメリカの映画。
パラノーマル・アクティビティ ? 2007年のアメリカの映画。