メーネゼー
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紋章地図(郡の位置)

基本情報
連邦州:ノルトライン=ヴェストファーレン州
行政管区:アルンスベルク行政管区
郡:ゾースト郡
緯度経度:.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯51度30分02秒 東経08度06分25秒 / 北緯51.50056度 東経8.10694度 / 51.50056; 8.10694
標高:海抜 241 m
面積:123.51 km2[1]
人口:

11,852人(2021年12月31日現在)[2]
人口密度:96 人/km2
郵便番号:59519
市外局番:02924, 02925, 02928
ナンバープレート:SO, LP
自治体コード:05 9 74 032
行政庁舎の住所:Hauptstrase 19
59519 Mohnesee
ウェブサイト:www.gemeinde-moehnesee.de
首長:ハンス・ディッケ (Hans Dicke)
郡内の位置

メーネ人造湖。西から東方向に撮影している。

メーネゼー (ドイツ語: Mohnesee, ドイツ語発音: [ˈmøːnəzeː]) は、ドイツ連邦共和国ノルトライン=ヴェストファーレン州アルンスベルク行政管区ゾースト郡に属す町村(以下、本項では便宜上「町」と記述する)である。この町は北ドイツ低地から中低山地のザウアーラントへの移行部に位置する。この町は、1969年にノルトライン=ヴェストファーレン州の市町村新設に伴いアムト・ケルベッケが廃止されたことで成立した。町名は1908年から1912年に造成されたメーネ川(ドイツ語版、英語版)のメーネ人造湖(ドイツ語版、英語版)に由来する。この湖は重要な観光地であり、現在はこの町の最も主要な経済因子となっている。
地理
位置

メーネゼーはゾースト郡の南部に位置する。北側の隣町がゾースト市である。町域はヴェストファーレン盆地(ドイツ語版、英語版)、ハールシュトラング(ドイツ語版、英語版)、北西のアルンスベルクの森のそれぞれ一部含んでいる。最大の地区は中央、メーネ湖畔(ドイツ語版、英語版)にあるケルベッケ地区である。メーネタール(メーネ川の谷)に位置するその他の地区としては、フェリングハウゼン、シュトックム、デレッケ、ギュネ、ブリュニングゼンがある。メーネ川の北側にも数多くの村落が点在する。メーネ川の南側にあるのは、ヘーフェ川沿いのノイハウス地区だけである。

町内の最も大きな水域は、中央部に位置するメーネ湖である。町内を東西にメーネ川が流れている。また、町内で2番目に大きな川であるヘーフェ川が、アルンスベルクの森を通って東西に流れメーネ湖に注いでいる。メーネ川にもヘーフェ川にもアルンスベルクの森の短い小川が数多く流れ込んでいる。ハールシュトラングはリッペ川ルール川分水界となっており、ハールシュトラングの北側の川はリッペ川に注ぎ込む。

町域の北西角に当たるビルマー・グルントに海抜 148 m の町内最低地点がある。ハールシュトラングは西側で海抜 264 m、東側は海抜 301 m まで上る。次いでメーネ川の谷の海抜 178 m から 218 m まで急激に落ち込んでいる。町内の最高地点は、町域南部のアルンスベルクの森に属す海抜 413 m のファンコプフと海抜 407 m のフライエノーラー・ヘーエである[3]
町域の広がり

町域の面積は 123 km2 である。このうち 46.0 % が森林、34.6 % が農業用地、8.9 % が水域、4.9 % が住宅地および空き地、4.2 % が交通用地、1.3 % がレジャー用地である[1]。1億3500万 m3 の水を貯蔵するメーネタール堰は町域面積の約 9.0 % を占める。
隣接する市町村

メーネゼーは、北はゾースト、北東はバート・ザッセンドルフ、南東はヴァールシュタイン、南はアルンスベルク、西はエンゼと境を接している。

隣接する最も大きな都市がゾーストとアルンスベルクである。ゾースト中心部までは約 10 km の距離がある。近隣のパーダーボルンまでは約 55 km、ハーゲンドルトムントはそれぞれ 60 km の距離にある[4]
自治体の構成

基本条例 §3 Abs. 1 によれば、自治体としてのメーネゼー町は14の「ゲマインデベツィルク」(地区)からなる[5]

地区名人口[6]
ベルリングゼンBerlingsen265
ブリュリングゼンBrullingsen152
ビュエッケBuecke112
デレッケDelecke638
エヒトロプEchtrop355
エリングゼンEllingsen85
ギュネGunne2,053
ヘヴィングゼンHewingsen253
ケルベッケKorbecke4,562
シュトックム/ノイハウスStockum/Neuhaus776
タイニングゼンTheiningsen104
フェリングハウゼンVollinghausen1,290
ヴァーメルWamel713
ヴィプリグゼンWippringsen522
合計11,989

人口は、2017年9月30日現在の数値である。

それぞれの地区が地区代表をメーネゼー町議会議員に選出している。
歴史

メーネゼー町は、1969年7月1日にアムト・ケルベッケから形成された[7]。この町に属す多くの集落は長い歴史を有している。古くから定住がなされていたのは町の北部のゾースト沃野(ドイツ語版、英語版)に属す部分である。ハールシュトラング(ドイツ語版、英語版)も長い定住の歴史を有している。これに対して、南部はアルンスベルクの森であり、定住者は今も昔もわずかである。メーネ川の谷は中世にはアルンスベルク伯領(ドイツ語版)に属した。伯家はケルベッケ近郊にレーエンを設けた。ケルベッケには伯の裁判所が設けられた[8]。この地域は1368年に他の伯領とともにケルン選帝侯領となった。この地域は19世紀初めまでヴェストファーレン公領(ドイツ語版、英語版)の一部となった。ケルベッケ教会区は15か村で形成されていた。時折、ゾーストとケルン選帝侯との間で帰属問題が起こった。ケルベッケ裁判所は同時に、公領の通常の地方行政機構の外にある行政機関でもあった[9]。教会組織の上ではゾースト市と緊密な関係にあった。ゾーストの聖パトロクリ修道院は、ケルベッケの司祭を任命する権利を有していた[10]

ベルリングゼンには、フルダ修道院(ドイツ語版、英語版)の所領があった。デレッケ村は1191年に初めて記録されている。ドリュッゲルター礼拝堂は、1150年に記録されている。ビュエッケ村は1210年からエーリングハウゼン修道院に属した。この修道院はエヒトロプにも所領を有していた。この集落はかなり古く、800年頃に成立していたと考えられる。ケルベッケは987年に初めて文献に記録されている。ケルベッケの教区教会は18世紀に建設された。しかし、この教会は古い前史を有している。その教会塔(ドイツ語版、英語版)は1150年頃に建設されたものである。爆撃によってメーネ人造湖のダムが破壊され、奔流が下流域を襲った。

現在の町域の発展を決定づけたのは1908年から1912年に建設されたメーネタール堰である。第二次世界大戦時の1945年に爆撃で破壊されるまでヨーロッパ最大の石橋がケルベッケの町の中心から湖を越えて南岸にまで架けられていた。この端は1960年代に歩行者専用橋に架け替えられた。

メーネタール堰のダム本体はギュネ地区にある。このダムは長い工期を経て1913年7月12日に完成したが、1943年5月にイギリス空軍反跳爆弾によって破壊された(チャスタイズ作戦)。これがメーネの惨劇を引き起こした[11]。早くも同年10月にはダムの再建が開始された。

集落は大部分が湖周辺に位置している。メーネタール堰の建設以前には、集落地の多くは川床にあった。ダム建設により多くの住民が移住を強いられた。

およそ10年ごとに堰はメインテナンスのために完全に空にされる。この際に、たとえばシュトックムの堰堤付近では、19世紀までの集落の基礎壁跡を見ることができる。

1969年の自治体新設以後、この町では特に観光促進を目的に、数多くのインフラ整備が行われた。
町村合併

メーネゼーは、1969年6月24日の「ゾースト郡とベックム郡の一部の新設に関する法律」に基づき、1969年7月1日にアムト・ケルベッケを構成していた以下の町村から形成された[12]:

ベルリングゼン

ブリュリングゼン

ビュエッケ

デレッケ (メーネゼー)

エヒトロプ


エリングゼン

ギュネ (メーネゼー)

ヘヴィングセン

ケルベッケ (メーネゼー)

シュトックム (メーネゼー)


タイニングゼン

フェリングハウゼン (メーネゼー)

ヴァーメル (メーネゼー)

ヴェストリヒ

ヴィプリングゼン

ケルベッケは、最も大きな地区であり、メーネゼーの町政機関の所在地である。


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