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この項目では固定されたメンバーカラー戦略が定着した2010年代以降の事象について説明しています。
メンバーカラーは、主に芸能活動において特定のメンバーで活動を行うグループの個々のメンバーに定義づけられたイメージカラーのことである。日本においてはアイドルグループがメンバーカラーを定めることが多い。 アイドル業界がメンバーカラーを用いるようになったのは特撮ドラマの「スーパー戦隊シリーズ」の影響が強いと言える[1]。メンバーをキャラクターごとに色分けする風習を最初に作ったのは、1975年から2年間放映された特撮ドラマ『秘密戦隊ゴレンジャー』(テレビ朝日系列)である[1]。 東映専務(2011年12月当時)の鈴木武幸によると、特撮ドラマはそれから30年以上にわたり、マンネリ化しないように工夫を施してきたという[1]。例えば、「ピンクだけど実質的なリーダー」(2000年に放送された『未来戦隊タイムレンジャー』)のように、キャラづけの部分で違いを見せたり、「ブルーの女性戦士」のように、色の持つ一般的なイメージを変えたりしているという[1]。アイドル業界でもマンネリ化を防ぐ目的やメンバーの卒業によってメンバーカラーを変更することがある[注 1]。東映プロデューサーの大森敬仁によると、メンバーの中に黄色がいることによって、派手さが保てるという[3]。 ジャニーズ事務所所属グループにおける色分けは特撮ドラマとは目的がやや異なり、厳密なキャラ分けというよりは目印的な意味合いが強い[1]。コンサート会場が巨大な彼らは、観客に見分けてもらう手段の1つとして衣装の色を活用している[1]。また、厳密にいえばメンバーカラーの多くは事務所がアナウンスしておらず、固定の公式カラーでないものがほとんどである[1]。しかし、演出上身につけた色が、そのままファンの間で事実上の公式化しているケースが少なくない[1]。 女性アイドルの中で色分けが明確なコンセプトとして施されている代表格は、ももいろクローバーZとPASSPO☆である[1]。これらのグループを手掛けたユニバーサル・ミュージック(2011年12月当時)の福田幹大は、「色分けの原点はスーパー戦隊物」と断言した上で、全国のショッピングモールなどで行なわれるイベントの際にメンバーの名前を知らない一般客も、「あのピンク」という共通認識を持てたり、衣装替えがより正確かつ楽になったりするなどの利点を挙げている[1]。 2012年3月16日、フジテレビ系列の番組企画の一環として、東京タワーが嵐のメンバーそれぞれのメンバーカラーである青、赤、緑、黄色、紫の5色にライトアップされた[4]。
戦隊モノの影響
メンバーカラーの意義衣装の色分け(ももいろクローバーZ)
ジャニーズ事務所所属のグループにおける色分け
女性アイドルにおける色分け
メンバーカラーにまつわるイベント
ライトアップ
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 一例として℃-uteが挙げられる[2]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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