メルヘンヴェール
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メルヘンヴェールジャンルアクションRPG
対応機種PC-8801
PC-8801mkIISR対応機種一覧

MSX
MSX2
PC-9801 (PC98)
X1
FM-7
MZ-2500 (MZ25)
ディスクシステム (FCD)
Windows (Win)
Nintendo Switch(Switch)

開発元システムサコム
発売元システムサコム
ディレクター佐藤浩一
デザイナー堀本幸男
プログラマー堀本幸男
音楽佐藤浩一
美術いしいたつや
いしいみゆき
人数1人
メディアフロッピーディスク
発売日 1985081985年8月
発売日一覧

PC98
1985101985年10月
X1
1986021986年2月
FM-7,MSX,MSX2,MZ25
1987年
FCD
198703031987年3月3日
Win(PC88版の移植)
200111242001年11月24日
Win(PC98版の移植)
200606232006年6月23日
Win(PC88版の移植)
201410142014年10月14日
Win(MSX版の移植)
201512082015年12月8日
Win(FM-7版の移植)
202101122021年1月12日
Switch(PC-8801mkIISR版の移植)
202401112024年1月11日


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『メルヘンヴェール』 (Marchen Veil) は、1985年8月に日本のシステムサコムから発売されたPC-8801アクションロールプレイングゲーム

魔法使いによって醜い妖精「ヴェール」の姿にさせられ、世界の果てへと飛ばされた主人公を操作し、故郷フェリクスを目指して帰還する内容となっている。アクションRPGであるが、パズルゲームシューティングゲームの要素を含んでいる事を特徴としている。

開発はシステムサコムが行い、ディレクターと音楽は後に『ユーフォリー』(1987年)を手掛けた佐藤浩一が担当、ゲーム・デザインとプログラムは後にファミリーコンピュータ ディスクシステム用ソフト『消えたプリンセス』(1986年)を手掛けた堀本幸男が担当している。

同年にPC-9801に移植された他、1986年X11987年FM-7MSXなどの日本国内パソコンの他、ファミリーコンピュータにも移植された。パソコン版はWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて度々配信されている。



概要

本作はアクションシーンにパズル要素を含めた構造をした、シューティングタイプのゲームである。この作品は、システムサコムが提唱していたノヴェルウェアの流れを汲んでおり、各章(各アクションシーンの開始時に、シーンという位置づけで主人公であるヴェールのなすべき行動が提示される)のストーリーを語ったビジュアルシーンを見せ場とし、各章のストーリーを読み進めることで、ストーリーを完結させるという、絵本にアクションシーンを組み込んだような独自のゲーム構成となっている。女性をプレイターゲットに取り込むことを想定した、やわらかいグラフィックと可愛いキャラクターが中心のデザインである。

本作のエンディングは物語が完結しないまま「メルヘンヴェールIIに続く」となっていたが、『I』がファミリーコンピュータを含む多数の機種で発売されたのに対して、ハッピーエンドで完結する続編『II』が発売されたのはPC-9801シリーズのみであり、プロジェクトEGGで『II』が配信されるまでは多くのプレイヤーが真のエンディングを見ることができなかった。
ゲーム内容
セーブの方法

ゲームのセーブには、各章に落ちているフロッピーディスクを拾い、安全地帯でフロッピーを使用する必要がある。なお、一度セーブするとフロッピーが手元になくなってしまい、再びどこかに落ちているフロッピーを拾わなければならないため、どの場面でセーブするかがゲーム進行の鍵となっていた。ファミリーコンピュータ版では青い円の中で、あるコマンドを使用してセーブする事ができる。
ライフ

主人公のライフの初期値は5(ハート5個分でモンスターからのダメージの程度により、ゼルダの伝説のように微細レベルで減る仕組みになっている)。敵のダメージにより減少し、0になると死亡。5以上あればジャンプして崖を飛び越えられる(ファミコン版)。ある敵を倒すと妖精が現れ、妖精を4匹集める毎にライフゲージが1増加する。他にもフルーツ等を取るとライフが回復したり、あるアイテムでゲージの上限を増やしたりできる。ゲージが0になった時に、ある薬を持っていると回復できるほか、どこかにある聖書を持っていると天国へ行く事ができる。天国には回復アイテムがあり、制限時間内に回復アイテムを取りつつ、出口へ行けば元の世界に戻れるが、制限時間を過ぎてしまうと、本当のゲームオーバーになってしまう。
地形

ゲームの進め方としては、敵を武器で倒したり、攻撃をよけたりするのも大事だが、周囲の崖などをよけたり、ジャンプなどで飛び越える事も必須である(ジャンプの機能はファミコン版独自。以下同様)。崖は一定以上のLIFEがあれば飛び越えられる。足を踏み外すと崖に落ち、そのままでいると落下して死んでしまう。Bボタンを連打すれば助かるが、ジャンプに失敗して落下した場合は救済は不可能である。他にも砂地獄やあるアイテムを持たない状態でフェーブスの神殿や海へ行く、または海の渦に巻き込まれたり、地底の入口に正面以外から飛び込んでもミスになる。敵はザコキャラ程度は地形に依存して動くが、それ以外は無関係に移動する。岩や切株を攻撃するとたまにアイテムが出現するが、敵が出現する事もある。地面の凹凸は石畳で、主人公が踏み入ると(あるアイテムを所有している場合を除く)動きが鈍くなるが、一部の敵は関係なく移動できる。井戸は前のシーンに戻れ、使わないと回収できない重要アイテムもある。但し、シーン1の井戸は罠で、入ると死亡する。
防御

ちなみにヴェールにはIのプロローグビジュアルシーンにも語られるように装備している腕輪[1]の魔力によって攻撃弾を防ぐことができる魔法障壁を持っており、その防御システムはドルアーガの塔とほぼ同一であり、攻撃を行っていない状態だと正面に、攻撃時は左側に魔法障壁が発生し、弾を防ぐことができるため、うまく使いこなせばゲームを有利に進めることができる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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