メルセデス・ベンツ・W204
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メルセデス・ベンツ・Cクラス > メルセデス・ベンツ・W204

W204/S204/C204は、メルセデス・ベンツの3代目Cクラスを指すコードネームである。W204はセダン、S204はステーションワゴン、C204はクーペを表す。
目次

1 概要

2 歴史

2.1 後期型


3 ギャラリー

4 グレード

5 脚注

6 外部リンク

概要

メルセデス・ベンツ・Cクラス(3代目)
W204 C320 CDI
W204 C320 CDIS204 C200
販売期間2007年 -2014年
乗車定員5名
ボディタイプ4ドアセダン
5ドアステーションワゴン
エンジンガソリン:
1.8L 直列4気筒
スーパーチャージャー
1.8L 直列4気筒
ターボチャージャー
2.5/3.0/3.5L V型6気筒
6.2L V型8気筒
ディーゼル:
2.2L 直列4気筒
3.0L V型6気筒
駆動方式FR
最高出力ガソリン:
115-358kW(156-487PS)
5,000-6,800rpm
ディーゼル:
100-165kW(136-224PS)
最大トルクガソリン:
250-600N・m(25.5-61.2kg・m)
1,600-5,000rpm
ディーゼル:
270-510N・m(27.5-52.0kg・m)
1,600-3,000rpm
変速機5速AT/7速AT
サスペンション前:3リンク
後:マルチリンク
全長4,585-4,710mm
全幅1,770-1,795mm
全高1,440-1,445mm
ホイールベース2,760-2,765mm
車両重量1,490-1,770kg
最小回転半径5.1m
先代W203
後継W205
-自動車のスペック表-
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2007年1月18日に正式発表され、欧州では同年3月31日に発売された。南アフリカ工場では従来の英国オセアニア向けモデルの製造に加え、北米向けの輸出が開始され、代わって日本向けがドイツ本国での生産となった。外観はヘッドライトを始めとしてW221型Sクラスと非常に類似したデザインとなっている。



クラシックとエレガンスは従来通り、ボンネット上に“スリーポインテッドスター”のエンブレムが付くのに対して、アバンギャルドはグリル中央に大型のスリーポインテッドスターを配した「クーペ・グリル」が採用され、ボンネット上にエンブレムは付かない。

これまで“クーペ専用”と説明されていた「クーペ・グリル」であるが、現在はクーペやアバンギャルドなどスポーティモデルを表すアイコンとなっている。
歴史

2007年1月18日に正式発表、同年3月31日にはほぼ欧州全域で発売開始。日本国内では2007年6月22日に発表、同日に販売が開始された。日本では当初、C200とC250系統、C300アバンギャルドSが導入されたが、その内C250系統は国土交通省に型式認定申請のために約3か月遅れとなった。アバンギャルドSというグレードは、パドルシフトを備えるなどした日本専用モデルとなっておりドイツ本国には未設定である。

日本国内仕様は、C200コンプレッサー及びC250 エレガンス&アバンギャルド、C300 (欧州名:C280) アバンギャルドSの5車種。リアシートを倒してトランクと一体で使える「トランク・スルー」は当初未設定だったが、2008年モデルよりメーカーオプションとなった。ナビゲーション・オーディオ機能を有しPCMCIAスロットが搭載される「COMANDシステム (Cockpit Management and Data System) 」は全車に標準装備され、CD・DVDビデオ・音楽ファイルの再生が可能である。10月24日にはAMGモデルC63 AMGが導入され、2008年4月1日にはエントリーモデルとしてC200コンプレッサー (ドイツ本国ではクラシックに相当) が追加された。C200、C250のアバンギャルドには日本専用のオプションとして、ステアリングコラムにパドルシフトレバーを備える「アバンギャルドS・パッケージ」が用意されていた。 S204 アバンギャルド

2008年4月8日には、ステーションワゴン (ドイツ本国ではエステート) が発売された。車種はC200コンプレッサーのベーシック&エレガンス&アバンギャルド、C250 エレガンス&アバンギャルド、C63 AMG。後退時に後方の視界をナビゲーションディスプレイに表示する「パーキングアシストリアビューカメラ」はステーションワゴンで標準装備され、セダンは同年7月から標準装備となる。

2009年8月25日に一部改良。C250アバンギャルドシリーズはC250 ブルーエフィシェンシー (BlueEFFICIENCY) アバンギャルドに変更され、C250 エレガンスシリーズは廃止となった。同時にエンジンがV型6気筒2.5Lから直列4気筒 1.8L DOHCターボに変更、最高出力は変わらないもののトルクが従来より向上するだけでなく約20%の燃費向上が図られた。

また、C300にステーションワゴンが追加された。ただしグレードはアバンギャルドSからアバンギャルドにグレードダウンされ、同時にC250・C200のアバンギャルドに設定されていたアバンギャルドS パッケージは廃止、アバンギャルドSの特徴であったパドルシフトもAMGスポーツパッケージに統合される形で全モデルのアバンギャルドにメーカーオプションとなった。

ドイツ本国では設定されていた「キーレスゴー」は、周波数の問題で日本仕様には搭載されていなかったが、2010年モデルより一部の車種を除き標準装備またはオプション設定されている。「COMANDシステム」のテレビは12セグ地上デジタル放送対応となり、グローブボックス内にデジタルオーディオ機器の接続に対応する「メディアインターフェース」が装備された。

2010年2月10日、C200 コンプレッサーシリーズをC200 ブルーエフィシェンシーに改称。エンジンを直列4気筒の1.8L DOHC直噴ターボエンジンに変更。従来のスーパーチャージャー付エンジンと変わらない動力性能ながら実用域である1,800回転から最大トルクが発生するため、スムーズで力強い加速を持つとともに燃費も向上した。またC200ステーションワゴン全グレードおよびC200セダンのオプション装着車は「平成22年度燃費基準+10%」を達成した。なおC200CGIブルーエフィシェンシーの登場を記念し、C200ブルーエフィシェンシーアバンギャルド/ブルーエフィシェンシーステーションワゴンアバンギャルドをベースに、高級感とスポーティーさを高める専用装備を施した特別仕様車C200CGIブルーエフィシェンシーアバンギャルドスペシャルエディションを同時に発売した (セダン・ステーションワゴン各200台限定) 。 C63AMG

2010年5月11日、C63 AMGに特別仕様車C63 AMG Performance+(パフォーマンスプラス)を発売した。日本国内では25台限定。 SLS AMGにも用いられた鍛造成形軽量ピストンコンロッドクランクシャフトなどスペシャルパーツを採用したエンジンを搭載、最高出力は30PS増しの487PSへとアップし (最大トルク値は61.2kgmのまま) 、スピードリミッターの設定値も250km/hから280km/hへと高められた。
足まわりは標準のC63 AMGより一回り大きい19インチのマルチスポーク鍛造アルミホイール、赤い専用カラーのAMG強化ブレーキシステム (フロント) で制動力を強化、LSDの採用で運動性能向上も図られている。エクステリアは、荷室のふたに添えられる「カーボン製トランクリッドスポイラー」が特徴。インテリアは、スペシャルナッパレザーインテリアトリムや、アルカンターラを用いた「AMGパフォーマンスステアリング」。価格はベースモデルより190万円高の1250万円。同年秋に導入された[1]

2010年8月23日、C200CGIブルーエフィシェンシーの装備内容を厳選したエントリーモデルC200CGIブルーエフィシェンシーライトを新設。同時に既存グレードにLEDドライビングライトを採用(アバンギャルド仕様に標準装備、C63AMGを除く他のモデルにもオプション設定)。またC63AMGにはSLS AMGに用いられているスペシャルパーツなどを装備し、スポーツ性をさらに高めたオプション「AMGパフォーマンスパッケージプラス」を設定した。

2011年1月14日、自動車誕生125周年を記念した特別仕様車を発売。インテリジェントライトシステム、LEDドライビングライト、バイキセノンヘッドライト&ヘッドライトウォッシャー、前席8ウェイパワーシートを装備したC200 CGI ブルーエフィシェンシー 125! Edition (限定計250台) 、「AMGスポーツパッケージ」の装備品とスポーツサスペンションを装備したC200 CGI ブルーエフィシェンシー アバンギャルド 125! Edition (限定計380台) 、C250 CGI ブルーエフィシェンシー アバンギャルド 125! Edition (限定計20台) の3グレードでセダンとステーションワゴンが設定されていた。
後期型 C220 CDI アバンギャルド (後期型)

2011年5月30日にマイナーチェンジ。内外装のリファインや装備の充実など約2,000か所以上にもおよぶ大幅な変更を実施[2]


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