EQE(社内コード:V295)とはメルセデス・ベンツがEQブランドで販売する電動のEセグメント高級車である。
同じプラットフォームを使用する同名のSUVについてはEQE SUVを参照。
メルセデス・ベンツ・EQE 2021年のIAAモビリティにて初公開され、2022年3月に欧州[3]で、同年9月に日本で販売が開始された。[2] EQEはEQSと同じEV専用プラットフォームを採用しており、Eクラスに相当するミドルサイズEVセダンとして位置づけられる。[4]同じプラットフォームを使うため、EQSとほぼ同等の性能をややコンパクトなボディに搭載するパッケージとなる。[3]MBUXハイパースクリーン エクステリアは概ねEQSのデザインコンセプトを踏襲する。ただしEQSが2ボックスの5ドアハッチバックセダンであるのに対して、EQEは独立したトランクルームを備える3ボックスの4ドアセダンである。またEQSよりもホイールベースは90mm、全幅は20mmそれぞれ短い。 EQSよりも価格を抑えて実用性を向上させるため、EQSでは標準装備であったリヤアクスルステアリングとエアサスペンション、MBUXハイパースクリーンなどはオプション装備に変更された。[4](日本仕様ではリヤステアリングとエアサスペンションは標準装備[5]) EQEにはAMGバージョンであるAMG EQE 43 4MATICが用意され、更に2022年7月には高性能版であるAMG EQE 53 4MATIC+がラインナップに追加された。[6] AMG EQEには前後2基のモータが搭載され、4MATICシステムにより走行状況に応じて前後の駆動トルクが連続的に制御される。最上級グレードのEQE 53の最高出力は626 psで、オプションのダイナミックプラスパッケージを選択してブースト機能をONにした場合、最大出力が687 psまで増加する。また操舵性を高めるため、最大3.6度まで操舵可能なリヤアクスルステアリングが標準装備される。[3] エクステリアには専用のグリルとAMGのエンブレムがあしらわれ、また専用のリヤディフューザーとスポイラー、専用ホイールが搭載される。インテリアにもAMG仕様の専用ファブリックとステッチ、ステアリングホイールが採用される。[6] 動力のラインナップは以下の通り。RWD仕様にはリヤに1基、4WD仕様にはフロント/リヤに各1基の交流同期モーターが搭載される。エントリーモデルのEQE 300には89kWh、それ以外のモデルには90.6kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、航続距離はRWD仕様のEQE 350+で最大660kmである。[4] 日本市場にはEQE 350+とAMG EQE 53 4MATIC+のみ導入されている。 モデル販売時期駆動方式最高出力最大トルクWTLP航続距離
V295
概要
製造国 ドイツ
中国[1]
販売期間2022年-
ボディ
乗車定員5名
ボディタイプ4ドアセダン
駆動方式RWD/4WD
プラットフォームEVA2プラットフォーム(MEAとも[2])
パワートレイン
モーター永久磁石交流同期モータ
前前:4リンク式/後:マルチリンク式
後前:4リンク式/後:マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース3,120 mm
全長4,946-4,995 mm
全幅1,906 mm
全高1,512-1,513 mm
車両重量2,355-2,525 kg
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概要
AMG EQE
AMG EQE 43
AMG EQE 53
動力
EQE 3002022 -RWD180 kW (245 PS)550 Nm550-639 km
EQE 350215 kW (292 PS)565 Nm550-639 km
EQE 350+545-660 km
EQE 350 4MATIC4WD765 Nm507-597 km
EQE 500 4MATIC300 kW (408 PS)858 Nm505-596 km
AMG EQE 43 4MATIC350 kW (476 PS)858 Nm463-534 km
AMG EQE 53 4MATIC+460 kW (626 PS)950 Nm459-526 km
脚注^ “メルセデス・ベンツが新型電気自動車「EQE」を発表 2022年に販売をスタート
^ a b “Mercedes-Benz Will Have Four Dedicated EV Platforms: What About the EQS?