メルクリン
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Marklin
種類有限会社
事業分野鉄道模型と関連装置の製造及び販売
設立1859年
創業者テオドール・フリードリッヒ・ヴィルヘルム・メルクリン (Theodor Friedrich Wilhelm Marklin)
本社 ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 ゲッピンゲン
売上高112,000,000 ユーロ (2019年) 
親会社ジンバ・ディッキーグループ 
ウェブサイト ⇒公式ウェブサイト
古い商標メルクリンH6型蒸気機関車蒸気機関の模型

メルクリン (Marklin、Gebr. Marklin & Cie. GmbH ) は、ドイツ玩具模型メーカーである。
概要

主にHOゲージZゲージの鉄道模型を製造・販売している。かつてはドールハウス用台所セットやブリキ製の玩具、スロットカーなども扱っていた。

1859年にドイツ南部のゲッピンゲンに創業し、玩具産業勃興期のニュルンベルク派の流れを汲む。創業時はドールハウス用のフライパンなどを家内制手工業で生産していたが、後にブリキ製の玩具を生産するようになり、コウノトリと呼ばれる1軸駆動の蒸気機関車の鉄道玩具の生産をきっかけに鉄道模型に参入した。

2009年2月に破産し管財人により建て直しを図っていたが、2010年10月に自己再生を果たした。自己再生時の最高経営責任者はシュテファン・リュービッヒ (Stefan Lobich ) で、従業員は1000名。ゲッピンゲンとハンガリーのジェールに製造拠点を持つ[1]。2009年のヨーロッパの鉄道模型市場でのシェアは1位。2位はホーンビィ、3位はロコ、4位はフライシュマンであった。日本語ではメルクリン、マークリン、メルクリン兄弟社などと呼称される。
歴史・沿革

1859年 - ドイツ連邦ヴュルテンベルクのゲッピンゲンで1840年からブリキ職人をしていたテオドール・フリードリッヒ・ヴィルヘルム・メルクリン (Theodor Friedrich Wilhelm Marklin) によって創業された。当初はドールハウス用の台所セットを生産していた。テオドールは1859年にキャロリン・ヘティヒ (Caroline Hettich ) と結婚した。キャロリンはドイツ国内はもとよりスイス、オーストリアまで行商した。[2]

1866年 - テオドールが死去し、キャロリンが引き継いだ。

1888年 - 息子のオイゲン・メルクリン (Eugen Marklin ) とカール・メルクリン (Karl Marklin ) がメルクリン兄弟社 (Gebr. Marklin ) を設立。模型の船やメリーゴーランドこま等の玩具を生産した。

1891年 - ヴュルテンベルクのエルワンゲン (Ellwangen ) でブリキ製玩具を製造していたルートヴィッヒ・ルッツ (Ludwig Lutz ) を買収し、1909年にはドールハウスやままごとセット、自動車、飛行機、船、こま、メタルキットなど90以上の製品を扱うまでに拡大した。

1891年春のライプツィヒ・メッセぜんまい仕掛けの鉄道玩具を出品。世界規模ではまだ鉄道模型の軌間は標準化されていなかったが、メルクリンでは独自に1番 - 5番ゲージを展示した。まもなくそれらは国際的な鉄道模型の規格になった。メルクリンは1895年に0番ゲージ (Oゲージ) を送り出した。


1926年 - 交流20ボルトによる電動式[3]の鉄道模型を発売した[4]

1929年 - 黒と真鍮の金属製の組み立てブロックに色を加えた。

1935年 - オイゲンの息子のフリッツ・メルクリン (Fritz Marklin ) が経営に加わり、秋のライプツィヒ・メッセで当時最小の縮尺1/87のOOゲージを発表した。

1950年 - 縮尺1/87のOOゲージをHOゲージに改名、1950年代から1960年代にかけて世界最大の鉄道模型会社になった。

1972年 - 縮尺1/220のZゲージを発売。

1984年 - 一番ゲージの機関車などがきかんしゃトーマスの撮影用モデルとして改造され、TVシリーズが撮影される。[5]

1997年 - ニュルンベルクの模型メーカーであるトリックスを傘下に収めた。

2006年5月11日 - メルクリン、フリッツ、ザフトの3家族が所有してきたが、売上高が低迷して約7,050万ドルの借金を抱え、イギリスの投資会社キングスブリッジキャピタルに雇用の維持を条件に約3,800万ドルで売却された。新しい株主の計画ではリストラして収益をもたらす体質にする狙いであった。

2006年 - ゾンネベルクテューリンゲンの工場を閉鎖し従業員400名を削減[6]

2007年 - LGBのブランドでGゲージを生産するレーマンを傘下に収めた。

2009年2月4日 - 資金繰りに行き詰まって裁判所に破産手続きを申請した[7]

2010年10月 - 自己再生をはたした[8]

製品レールの種類
各レール中央のピンが第三線


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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