メモリースティック
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この項目では、ソニーが提唱したメモリーカードの規格・製品群について説明しています。一般名詞としてのメモリーカードについては「メモリーカード」をご覧ください。
各種メモリースティック製品。上から標準サイズ、Duoサイズ、マイクロサイズ。

メモリースティック (Memory Stick) は、かつてソニー製を中心とするデジタルカメラデジタルオーディオプレーヤー携帯電話携帯ゲーム機などの記録媒体として利用されていたフラッシュメモリを用いた小型メモリーカード、およびその関連規格・製品群の総称である。省略して「メモステ」「MS」などとも呼ばれる。1997年に発表されたが、すぐに競合規格であるSDメモリーカードに後塵を拝するようになった。
概要

メモリースティックは1997年7月17日ソニーから発表された。ソニーのVAIOセンター、富士通などによる共同開発で、アイワ(初代法人)、オリンパスカシオ計算機三洋電機シャープソニーが発表時から協賛していた[1]

発表当時、既にメモリーカード市場ではコンパクトフラッシュスマートメディアなどがシェアを争っていたが、PC周辺機器での使用を前提として開発されたそれらの規格と違い、メモリースティックはさまざまなユーザーが利用することを想定した家電寄りのユニバーサルデザイン的な設計思想が特徴である。「メモリースティック」という規格名は、平易な単語で構成することで非英語話者でも理解しやすいよう試みたもの。

メモリースティックには、他のメモリーカード規格と同様にいくつかのバリエーションがある。まず、電気的仕様の違いから従来型「メモリースティック」系と上位規格「メモリースティック PRO」系に大別される。PRO規格は従来型規格の上位互換となっており、PRO機器では従来型メディアが利用できるが、一方で従来型規格の機器ではPROメディアは利用できない。また、メモリースティックPROにはさらなる拡張規格として、転送速度を強化したメモリースティック PRO-HGと、最大記録容量を強化したメモリースティックXCがある。

次に、物理サイズの違いから標準サイズとDuoサイズ、マイクロサイズの3種類がある。小型タイプのメディアは簡素な構造のアダプタを介することで、より大きいメディアに対応した機器で利用することができる。ただ、機器の小型化に伴って標準サイズのメディアはほとんど利用されなくなっており、現在は実質的にDuoサイズとマイクロサイズのみとなっている。

なお、初期のメモリースティックでは、著作権保護技術MagicGate』に対応する製品と対応しない製品に分かれていたが、現在はMagicGate機能標準搭載で統一されている。

メモリースティック、メモリースティックPROの比較メモリースティック系メモリースティックPRO系
拡張規格なし標準HGXCXC-HG
標準サイズメモリースティックメモリースティックPROなしなしなし
DuoサイズメモリースティックDuoメモリースティックPRO DuoメモリースティックPRO-HG DuoメモリースティックXC DuoメモリースティックXC-HG Duo
マイクロサイズなしメモリースティック マイクロメモリースティック HG マイクロメモリースティックXC マイクロメモリースティックXC-HG マイクロ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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