メビウス左:メビウス・エキストラライト
右:メビウス・100's・ボックス
種類たばこ
所持会社日本たばこ産業(JT)
使用開始国日本
使用開始1977年 (47年前) (1977)
関連ブランドマイルドセブン(前身)
ウェブサイトメビウスファミリー
メビウス(MEVIUS)は、日本たばこ産業(JT)が1977年6月から製造・販売しているたばこ銘柄の一つで、JTの最主力銘柄である。2013年1月まではマイルドセブン(MILD SEVEN)の名称で販売されていた。
外箱のコンセプトカラーは水色。常にブランド拡大を行うことで、ファミリーシェアナンバーワンを保持している。JT製品ファミリーの中で最も銘柄数が多い。 マイルドセブンは、セブンスターのマイルドバージョンとして国内で1977年(昭和52年)、海外でも1981年(昭和56年)に発売された。日本で初めてアメリカンブレンドでチャコールフィルターを採用したブランドである(経緯については下記)。発売当初はセブンスターと類似した星に7をあしらったデザインであったが、1994年(平成6年)にJTがF1参戦ブランドをキャビンからマイルドセブンへ変更したことにあわせて、白地の左側縦青帯デザインに変更された。これに際してテレビCMで「マイルドセブンの青い世界」という宣伝文句が使用され、以後、青がマイルドセブンのイメージカラーとなっていく。 現在のトレードマークであるブルー・ウィンドは2003年(平成15年)のF1日本グランプリで先行的に発表され、同年発売の新製品(ワン・ソフト及びプライム・スーパーライト・ボックス)で利用された後、2004年(平成16年)にソフト製品およびワンのボックスが、2006年(平成18年)に3?10mgのボックス製品がデザイン変更された(ただしFKおよびスペシャルライトは販売終了時まで従来のままのデザインであった)。なお、その後も2度デザイン変更が実施されている。また、以前はパッケージの種類(ソフトパックとボックス)によって価格やニコチン・タール値が異なっていることが多かったが、2006年(平成18年)7月のたばこ価格改定に合わせ、価格やニコチン・タール値を統一した。2007年(平成19年)6月にはマイルドセブン30周年記念を迎えた。 発売前は当時の専売公社内でも「煙ばかりで味がなく、これは売れない。」と先行きを危ぶむ声もあったが、軽い喫味を求める喫煙者の支持を受け、瞬く間に日本国内で最も売れているたばこ銘柄となり、(コンビニなどを含めた店舗でたばこを指して)単に「ライト」「スーパーライト」と言った場合それぞれマイルドセブン・ライト、マイルドセブン・スーパーライトのことを指す場合が多い。年輩ユーザーの中には「8ミリ」「6ミリ」と呼ぶことがあり、これも同様に「ライト」「スーパーライト」を表している(タール量を示している)。 2012年(平成24年)8月にブランド名を「メビウス」に刷新すると発表。日本国外市場は2012年4月より、日本市場は2012年11月に新デザインの切り替えを開始し、2013年(平成25年)2月上旬に新ブランドに切り替えを行った[1][2][3]。『MEVIUS』の名称は「MILD SEVEN」の頭文字「M」「S」を両端に置き、「EVOLUTION(進化)」から「EV」、さらにJT自身を示す「I(わたし)」とユーザーを示す「U(=YOU、あなた)」(この2文字でブランドの繋がりを表現)を組み合わせた造語である[4]。 2013年2月に「マイルドセブン」から正式に「メビウス」に改称されたが、日本たばこ産業の公式見解では発売開始日は「メビウス」に正式改称された日ではなく「マイルドセブン」時代から引き継いでおり、1977年6月1日発売開始としている[5]。 当時の専売公社は初のアメリカンブレンドとして1970年3月、「蘭」、「チェリー」を発売した。しかし、前年に発売された日本初のチャコールフィルター採用銘柄「セブンスター」が爆発的なヒットになっていたため、チェリーは当初こそヒットしたものの1975年頃からチェリーの売上げは下がり続け、ついに工場の特殊加工設備の稼働率が30%以下に落ち込み、工場の稼働率向上のためアメリカンブレンドの新製品開発を余儀なくされた(セブンスターはドメスティックブレンド)。それ以前から専売公社内では新銘柄の案に「アメリカンブレンド+チャコールフィルター」という発想はあったものの、以下の理由により見送られて続けてきた。 同時期、「マリーナ」(事実上マイルドセブンの先代)のリニューアル案を考えていた際、開発者がマリーナにセブンスターのフィルターをセロテープで貼り合せて吸ってみたものが、上記の理論的には矛盾していたものの評判が良く商品化の目処が立った。こうして、国内初の「アメリカンブレンド+チャコールフィルター」が生まれたが、商品名をブレンドのベースであるチェリー派生にするかフィルターのベースであるセブンスター派生にするかで議論になった。最終的には当時勢いのあったセブンスターの派生銘柄で発売することになった。
概要
発売まで
アメリカンブレンドは香料が多いのが特徴なのに、チャコールフィルターでそれを取り除くとは矛盾している。
営業的には欧米ではプレーンフィルターのほうが支持率が高くチャコールフィルターは邪道という意見が多い。
年表
1977年(昭和52年)6月1日 - 専売公社からマイルドセブン発売。
1982年(昭和57年)10月1日 - 初の派生品マイルドセブン・セレクト発売。高級版と位置付けられ20円高かった(発売当時)。
1985年(昭和60年)7月1日 - マイルドセブン・ライトおよびマイルドセブン・メンソール発売。
1987年(昭和62年)8月1日 - マイルドセブン・インターナショナル発売。
1988年(昭和63年)5月1日 - マイルドセブン・FK発売。
1989年(平成元年)7月1日 - マイルドセブン・スーパーライト発売。
1990年(平成2年)7月1日 - 初のボックス製品マイルドセブン・スペシャルライト・ボックス発売。
1993年(平成5年)
セレクトとFKを除くソフトパック製品がロングサイズ(80mm)→キングサイズ(85mm)に変更される。なお、翌年1月にはデザイン変更が実施されたため初代デザインのKS製品の流通期間は1年未満と非常に短い(メンソール除く)。
10月1日 - マイルドセブン・ボックス発売。
1994年(平成6年)
1月 - 最初のデザイン変更(セレクト・FK・メンソール・ボックス製品を除く)。白地に青の縦帯を配したデザインに変更され、基本3製品のデザインが統一された(メンソールは1996年8月に同様のデザイン(縦帯の部分が緑)に変更)。
6月2日 - マイルドセブン・スーパーライト・ボックス発売。
10月3日 - マイルドセブン・ライト・ボックス発売。
1995年(平成7年)6月2日 - マイルドセブン・エクストラライト・ボックス発売。
1996年(平成8年)6月3日 - 初の100ミリサイズ製品マイルドセブン・エクストラライト・100's・ボックス発売。
1997年(平成9年)7月1日 - マイルドセブン・アイスブルー・スーパーライト・ボックス発売。
1998年(平成10年)
2月2日 - マイルドセブン・ワン・100's・ボックス発売。
8月3日 - マイルドセブン・エクストラライト(ソフト)発売。
1999年(平成11年)12月1日 - マイルドセブン・ワン・100's・ボックス発売。
2001年(平成13年)8月20日 - マイルドセブン・スリム・ライト・メンソール発売(東京都限定)。輸出向け製品の逆輸入版であったが全国発売されずに廃止された。
2003年(平成15年)
3月3日 - マイルドセブン・ワン(ソフト)発売。初のブルーウインド採用。
11月4日 - 初のノンメンソールD-spec製品マイルドセブン・プライム・スーパーライト・ボックス発売(当初は東京都限定、翌年3月から全国発売)。
2004年(平成16年)
1月7日 - マイルドセブン・ワン・メンソール・ボックス発売。このデザインが同年のパッケージ変更のベースとなる。
3月1日 - マイルドセブン・プライム・メンソール・ライト・ボックス発売(当初は東京都限定、同年9月1日から全国発売)。
4月 - 2度目のデザイン変更(FK・1mg以外のボックス製品を除く7銘柄)。青を基調とし、ブルーウインドを上部に大きく配したデザインに変更(ワン・ソフトのみ2004年3月)されたが、この時点ではワンを除くボックスはデザイン・喫味・価格ともに異なっていた。
7月1日 - マイルドセブン・プライム・ボックスおよびマイルドセブン・プライム・ライト・ボックス発売(当初は大阪府限定、翌年2月からライトのみ福岡県にも拡販)。ただし、プライム・ボックスは試験販売のみの極めて短命に終わりプライム・ライト・ボックスも全国発売されずに廃止された。
2005年(平成17年)
2月1日 - 環境配慮型製品マイルドセブン・スーパーライト・エコスタイル発売(三重県限定)。(2005年8月に製品不良が発生。その後再び生産されることはなく販売終了となった。)
5月頃 - パッケージの表裏に各3割の注意文言が入り、レイアウトの修正が行われた。
7月1日 - マイルドセブン・ワン・メンソール・100's・ボックス及びマイルドセブン・プライム・スリム・スリー(愛知県限定、全国発売されず)発売。
2006年(平成18年)
5月 - 3度目のデザイン変更(第1弾、ボックス製品5銘柄)。ワン、ワン・メンソール、スペシャルライト、プライムを除くボックス製品のデザインをブルーウインドのブロック風のシルエットを右上にあしらったデザインに変更し、喫味はエクストラライトを除き、刺激を抑え、スムースに味わえるように味・香りを改善し、価格は2006年7月1日の増税時にボックスを20円値上げ、ソフトパックを30円値上げとすることで統一した。
12月 - 3度目のデザイン変更(第2弾、5月変更品及びFK・スペシャルライト・プライムを除く9銘柄)。ソフトパックとワン、ワン・メンソール各種のデザインをブルーウインドの点描風のシルエットを右側にあしらったデザインに変更し、同年5月のボックス製品と合わせ主要17銘柄の基本デザインが統一された。この際に、ボックス製品の喫味をソフトパックと統一した。
12月1日 - マイルドセブン・スーパーライト・100's・ボックス発売(当初は北海道限定、翌年2月1日から全国発売)。
2007年(平成19年)
7月2日 - マイルドセブン・アクア・メンソール・スーパーライト・ボックス発売。30周年記念製品。
12月3日 - マイルドセブン・ディースペック・スーパーライト・ボックス発売。
2008年(平成20年)
5月19日 - マイルドセブン・インパクト・ワン・100's・ボックス発売。