メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級(メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニクしんどかいきゅう、英: Medvedev-Sponheuer-Karnik scale)とは、ある地点における地震の程度を表現する指標。MSK震度階級と略されることが多い。1964年[1]に成立し、ロシアなどのCIS諸国や、東欧諸国、イスラエル、インドなどで使用されている。 震度階級揺れによる影響加速度 1967年から1970年に、日本の106の気象官署でMSK震度階級と気象庁震度階級の同時観測が行われた。その観測結果から気象庁震度階級は低震度に適し、MSK震度階級は高震度に適していることが分かった。この研究において、気象庁震度階級の震度JをMSK震度階級の震度Mになおす式は、Jが3までの低震度のときはM=1.5J+1.5、高震度のときはM=1.5J+0.75と求められた[3]。
震度階級表
I無感人体感覚の限界以下。地震計のみに検知。12gal以下
IIほとんど感じない高い建物の上層階におり、静止している人が揺れを感じる。
III一部の人にわかる室内で少数の人間に感知される。
IV大部分の人にわかる室内の大部分の人に、野外の少数の人に感知される。容器の液体がかすかに震える。怖がる人はいない。
V目を覚ます室内のすべての人に、野外の多くの人に感知される。眠っている人の多くは目を覚ます。不安定な物体は転倒したり移動することがある。12 - 25gal
VI恐怖室内でも野外でもほぼすべての人に感知される。少数の人は平衡を失う。少数例として本棚から本が滑り落ちる。25 - 50gal
VII一部の建物に被害多くの人は立っていることが難しい。自動車を運転している人にも感知される。水面に波が生ずる。50 - 100gal
VIII一部の建物に破壊恐怖と恐慌。重い家具が動き、一部は転倒する。墓石は転倒し、石壁は崩れる。地面に数cm幅のひびがはいる。94 - 202gal
IX建物一般に被害一般に恐慌状態。家具に相当の被害。一部の鉄道レールが曲がり、道路に被害。100 - 200gal
X建物一般に破壊ダムや堤防にも致命的な被害。アスファルトの道路が波打つ。400 - 800gal
XI大災害頑丈な構造物に重大な被害。道路は役に立たなくなる。埋設管は破壊される。多くの地すべりや山崩れが起こる。800gal以上
XII景色が変わる地上・地下すべての構造物が大被害を受けるか破壊される。地表面は全く変わる。
MSK震度階級と気象庁震度階級の比較
脚注[脚注の使い方]^ 資料によっては1963年とも。
^ ⇒震度の歴史と求め方[リンク切れ]を参考に作成。
^ 広野卓蔵、佐藤馨「MSK震度と気象庁震度の比較
関連項目
震度
気象庁震度階級
メルカリ震度階級
歴
震源・震源域
震央
発震機構
セントロイド
地震モーメント
断層モデル
断層パラメータ
PGA
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マグニチュード
ローカル・マグニチュード
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