メドゥーサ
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この項目では、ギリシア神話の神・怪物について説明しています。その他の用法については「メドゥーサ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「メデューサ」はこの項目へ転送されています。

工作艦については「メデューサ (工作艦)」をご覧ください。

兵器については「メデューサ (兵器)」をご覧ください。

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出典検索?: "メドゥーサ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2017年3月)
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオの1595-1596年頃の絵画『メドゥーサの首』の細部。ウフィツィ美術館所蔵。

メドゥーサ(古希: Μ?δουσα, Medo?sa)は、ギリシア神話に登場する怪物ゴルゴーン3姉妹の1人である。名前は「女王」を意味する[1]。姉はステンノー(「強い女」の意[1])、エウリュアレー(「広く彷徨う女」あるいは「遠くに飛ぶ女」の意[1])と呼ばれ、メドゥーサは三女に当たる。

また、この他にエウリュステウスの姉妹にも同名の女性がいる。

日本語では長母音を省略してメドゥサとはあまり書かれず、英語などでの表記・発音の影響からか、メデューサとも書く。
概説

見た者を恐怖で石のように硬直させてしまうとされる。頭髪は無数のヘビで、イノシシの歯、青銅の手、黄金の翼を持っている(腰に蛇をまいた姿や、イノシシの胴体との下半身になった姿で描かれることもある)。

海の神であるポセイドーンの愛人であり、ポセイドーンとの間に天馬ペーガソスと巨人クリューサーオール(「黄金の剣を持てる者」の意)をもうけた。

メドゥーサはペルセウスによって首を切り落とされ、退治された。切り落とされたメドゥーサの首から滴り落ちた血はペルセウスによって2つの瓶に集められ、アテーナーに献上された。右側の血管から流れて右の瓶に入った血には死者を蘇生させる効果が、左側の血管から流れて左の瓶に入った血には人を殺す力があったとされる[2]。アテーナーは後に、死者を蘇生させるメドゥーサの血をアスクレーピオスに授け、彼はこの血を混ぜた薬を使用した[3]

元はコリントスで崇められたギリシア先住民族の主女神であり、本来はデーメーテールと同一神だったと考えられている(両神共にポセイドーンとの間に馬形の神霊〈アレイオーンとペーガソス〉を産んでいるという点で共通しておりポセイドーンとは夫婦だった)[4]
神話
伝承

元々美少女であったメドゥーサは、海神ポセイドーンとアテーナーの神殿の1つで交わったためにアテーナーの怒りをかい、醜い怪物にされてしまう[5]。これに抗議したメドゥーサの姉たちも怪物に変えられてしまう。姉のステンノーとエウリュアレーは不死身であったが、メドゥーサだけはそうでなかったため、ペルセウスに討ち取られたとされる。アテーナーはその首を、自分の山羊皮の楯アイギスにはめ込んだ。

別の伝承では、彼女はもともと美少女であり、特に自分の髪を自慢としていたため、アテーナーと美を競ってその髪を蛇に変えられたとされている[1]
ペルセウスとメドゥーサ

醜い姿に変えられたメドゥーサはアテーナーなどに手助けされたペルセウスに首を切られた。

メドゥーサは、見るものを石にしてしまう力を持っており、これまでは誰も退治できなかったのである。ペルセウスは鏡のように磨き抜かれた盾を見ながら、曲刀(ハルペー)で眠っているメドゥーサの首を掻っ切った。メドゥーサの首からあふれ出た血は、空駆ける天馬ペーガソスを生んだ[6]。また、別伝ではポセイドーンとメドゥーサの子である黄金剣を持った巨人クリューサーオールも生まれたとされる[7][8]

ペルセウスが空飛ぶ翼のあるサンダルで海を渡っている際、包んであったメドゥーサの首から血が滴り落ち、それが赤いサンゴになった。切り落としたメドゥーサの首から滴る血が砂漠に落ち、になったともされる。
アンドロメダーと怪物

その帰路の途中、ペルセウスは海から突き出た岩に縛り付けられた美女を見つける。その美女の名はアンドロメダーといい、母親カッシオペイアが自分の娘アンドロメダーの方が海のニュンペーより美しいと公言したため、海神ポセイドーンの怒りに触れ、海の怪物ケートスクジラの意だが、実際は海竜のような姿をした怪物)の生贄にされるため、岩に磔になっているのだという。可哀相に思ったペルセウスは、美女を助けることを約束する。

美女を襲いに来た海の怪物に剣はまったく歯が立たず、そこでペルセウスはメドゥーサの首を取り出し、怪物を石に変えた。ペルセウスは無事に課題を終えたことの感謝の意を含め、加護してくれていたアテーナー女神にメドゥーサの首を贈る。アテーナーは自分の盾であるアイギスにメドゥーサの首をつけ、最強の盾とした。
メドゥーサをモチーフとした作品ピーテル・パウル・ルーベンスフランス・スナイデルスの1617年から1618年頃の絵画『メドゥーサの首』。美術史美術館所蔵。

他のギリシア神話のモチーフ同様、古来からメドゥーサの神話は芸術家のインスピレーションの源泉であった。

古代ギリシアやローマにおいては、ペルセウスにあやかって武具や防具にメドゥーサの首が描かれていた。ポンペイ遺跡から発掘されたイッソスの戦いのモザイク画には、メドゥーサの胸当てを付けたアレクサンダー大王が描かれている。また、古代ギリシアでは子供の悪戯防止と魔除けの意味を込め、かまどにメドゥーサの絵を描いていた。

レオナルド・ダ・ヴィンチルーベンス、近代ではサルバドール・ダリといったアーティストがメドゥーサをモチーフとした作品を残している。
その他

肝硬変などのために肝臓門脈からの血流がスムーズに入らなくなったことなどが原因で発生し得る腹壁静脈怒張が、を中心として放射状に蛇行して見られる状態を、メデューサの頭と呼ぶことがある。


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