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メデジン・カルテル設立1972年
設立者パブロ・エスコバル
設立場所メデジン
首領パブロ・エスコバル
活動期間1972年?1993年
活動範囲南北アメリカ大陸
構成民族コロンビア人
主な活動麻薬取引
テロ
殺人
友好組織左翼ゲリラ勢力
グアダラハラ・カルテル
ガルフ・カルテル
敵対組織カリ・カルテル
アメリカ軍
コロンビア政府
麻薬取締局
メデジン・カルテル(スペイン語: Cartel de Medellin)は、コロンビアの犯罪組織。パブロ・エスコバルによりコロンビアのメデジンに創立された、麻薬密売者の組織化されたネットワークで、主に1970年代および1980年代を通して活動した。
資金源は麻薬(特にコカイン)の生産・加工・販売、宝石加工・販売、身代金獲得。その収益は1カ月あたり最大6000万ドルに上り、複数の見積りでは、合計で最大280億ドルの資産があった。カルテルに参加し、あるいは関与した他の有名な人物には、オチョア家、カルロス・レデル、およびジョージ・ユングなどがいる。
メデジン・カルテルはカリ・カルテルと恒常的に争い、また1980年代前半からコロンビア政府と抗争を繰り広げた。コカの生産農家、加工業者、販売業者に支えられたゲリラ的犯罪組織であり、常にアメリカと対立し爆弾闘争や営利誘拐を繰り返している。
誕生と拡大ゴンサロ・ロドリゲス・ガチャパブロ・エスコバル
もともとコロンビアの犯罪組織は、貴金属、酒、煙草の密輸、窃盗、盗品売買が主な資金源だったがアメリカでマリファナ、その後コカインが流行するとそれに目を付けたエスコバルを首領に首都ボゴタなどを統括していたゴンサロ・ロドリゲス・ガチャ
、カリブ海の密輸ルートを握っていたカルロス・レデル、メデジンの伝統的なマフィアであるオチョア家を最高幹部とした、メデジン・カルテルを結成した。その地の利を生かし、ペルーとボリビアから持ち込んだ良質のコカインをマイアミのキューバ系組織に渡していたが、後には生産、流通も支配するようになり、最盛期のメデジン・カルテルは、対米麻薬密輸の8割をカリ・カルテルと扱い年間数億ドルの収入を得ていたと見積もられ、エスコバル自身も大富豪として豪勢に暮らした。また、メデジン・カルテルは武闘派組織であり1981年にゲリラの4月19日運動(M-19)にオチョア家の家族が誘拐されると、「誘拐者に死を」(MAS)という武装集団を結成して報復した。この一件以来、自動火器や航空機、設備の整った基地、イスラエル人、イギリス人、オーストラリア人の傭兵による顧問団によって私兵組織を拡大していき、ゲリラだけでなく政治家や治安当局も標的とするようになる。