株式会社メディアドゥ
MEDIA DO Co.,Ltd.本社が入居するパレスサイドビル
種類株式会社
市場情報東証プライム 3678
株式会社メディアドゥ(英: MEDIA DO Co.,Ltd.)は、日本の企業。著作物のデジタル流通を営む。電子書籍取次大手。 1994年に徳島県木頭村出身の藤田恭嗣が名城大学在学中に携帯電話の販売事業として創業[3]。1996年に大学卒業と共に有限会社フジテクノを設立。1999年に携帯電話を販売する店舗展開及びインターネットサービス事業を目的として株式会社メディアドゥを設立。2000年インターネット事業に参入し、2004年に音楽配信事業、2006年に電子書籍事業を開始。2014年から世界最大手の電子図書館プラットフォームを提供する米国OverDrive社と共同で日本国内向けの電子図書館事業「OverDrive Japan」を展開。 電子書籍流通システム「DB4」、電子書店を簡易に構築できるストアシステム「MDCMS」、タテヨコ自在読み機能「ユニバーサルフリック」を搭載したビューアアプリ(閲覧ソフト)の「MD Viewer」などの電子書籍配信ソリューションを提供。また電子書籍配信に必要なソリューションをパッケージ化したコンテンツ配信プラットフォーム「コンテンツアグリゲーションシステム(CAS)」を提供。 メディアドゥの電子書籍事業は、紀伊國屋書店などの電子書店へのシステム提供をしないファイルベースでの取次販売、システム提供をベースとした取次販売とパートナー企業との電子書店の共同運営、まんがセゾンなどの自社電子書店の3つにサービス形態に分れる。 2023年現在の主力サービスは「電子書籍取次」で、出版社から提供された電子書籍のデータを「Amazon Kindle」や「コミックシーモア」といった大手電子書店に届けている。他社向け電子書籍販売サービス提供としては、かつては大手の「LINEマンガ」にシステムを提供していたが、2023年にLINEとヤフーの経営統合に伴い、新たに誕生したLINEヤフーではヤフー系のイーブックイニシアティブジャパンのシステムに一本化されることになったため、大きな経営の痛手となった。自社での電子書籍販売サービスとしては、2006年よりフィーチャーフォン向けに電子書籍サービス「めちゃコミ」を展開していたが、「めちゃコミック」と紛らわしいので2014年1月に「コミなび」に名称を変更し、2022年7月にクレディセゾンの出資を受けたことに伴い、さらに「まんがセゾン」に名称を変更した。 2019年8月にポプラ社よりキャラクターコンテンツ系のグッズ・書籍を展開するジャイブ株式会社を買収、2019年9月に株式会社宙出版より少女コミックレーベルを刊行するネクスト編集部(ネクストF)を譲受、2021年8月に『週刊漫画ゴラク』で知られる日本文芸社を買収、2021年12月に小説投稿サイトで知られるエブリスタを買収するなど、「インプリント」を掲げて複数の出版社を傘下に迎えている。
概要
沿革
1996年4月 - 藤田恭嗣が有限会社フジテクノ(名古屋市中村区)を設立し、開業[1]。
1998年3月 - 有限会社フジテクノを株式会社フジテクノへ組織変更。
1999年4月 - 名古屋市中村区において、携帯電話を販売する店舗展開及びインターネットサービス事業を目的として株式会社メディアドゥを設立(資本金1,000万円)[1]。
2000年10月 - パケット通信量削減システム「パケ割」を開発。
2001年
3月 - フィフティーフォーと共同でパケット通信量削減システム「パケ割」サービス提供開始[4]。
11月 - メディアドゥがフジテクノを吸収合併し、本社を名古屋市中村区名駅南に移転[1]。
2003年
10月 - 携帯電話販売事業をテレコム三洋株式会社(株式会社ティーガイアへ吸収合併)へ売却。
11月 - 東京都新宿区西新宿に東京営業所を開設。
2004年
2月 - エクスゲートを100%出資の子会社として設立。
7月 - 着うた配信サービス「レゲエZION」「ホンモノ洋楽!まじうた。」「ミュージックフリーク!」サービス開始。
2005年
2月 - 連結子会社であるエクスゲートを吸収合併。
3月8日 - 着うたフルサービス「まじうた+レゲエZION(現レゲエZIONフル)」サービス開始。
2006年
9月4日 - 着うたフルサービス「ミュージックフリーク!フル」を開始。
10月 - コンテンツ配信システム「md-dc」を開発。本社を名古屋市西区名駅に移転。東京営業所を東京都新宿区市谷台町に移転。
11月6日 - 電子書籍配信サービス『めちゃコミ(現まんがセゾン)』サービス開始。
2007年
2月 - コンテンツ配信プラットフォーム「Contents Agency System(CAS)」の提供開始
4月16日 - クラブ系総合着うたフルサイト「クラブZIONフル」サービス開始。
5月24日 - 待ちうたサービス「レゲエZION・コール」サービス開始。
7月19日 - プライムワークスと共同でPHS事業者、株式会社ウィルコムが提供するオフィシャル電子ブックサービス「W+Book(ダブリューブック)」へのシステム提供と事務局の運営を開始。
8月6日 - 日本文芸社公式携帯コミックサイト「ニチブンDコミックス」を開始。
9月3日 - 手塚治虫公式電子書籍サイト「まんがの虫DX」を開始。
10月 - 徳島県那賀郡那賀町に徳島木頭事業所を開設。東京営業所を東京都千代田区一ツ橋に移転。
11月19日 - 呼び出し音を好みの音源に変えられる「メロディコール」サービスに対応した「レゲエZIONコール」を開始。
2008年
3月27日 - アニメ系着うたフルサイト「アニメフリークフル」を開始。
3月27日 - ケータイコミック情報誌「ポケコミ」を開始。
4月3日 東海地区のラジオ局「ZIP-FM」にて、レゲエZIONの人気着うたカウントダウンを行う番組『REGGAE ZION THE RADIO』の放送がスタート。
4月21日 - 着うたフルサイト「アロハ!!サーフZION」を開始。
6月10日 - 東映と協業し、モバイル向け映像配信サービス「東映特撮BBモバイル」を開始。
6月10日 - 「ミナミの帝王」など映画も見放題コーナーも充実したモバイル動画サイト「シネマドゥ」を開始。
7月7日 - アニメシリーズを集めたモバイル動画配信サービス「アニメドゥ」を開始。
8月4日 - 日本・全世界の妖怪1300体を映像化したモバイル動画配信サイト「水木しげる妖怪全集 妖鬼化 (ムジャラ) 」を開始。