メタン
IUPAC名
メタン
別称沼気(しょうき)、天然ガス、エコガス(バイオガス)
識別情報
CAS登録番号74-82-8
-182.5 °C, 91 K, -297 °F
沸点
-161.6 °C, 112 K, -259 °F
水への溶解度2.27mg/100 mL
log POW1.09
構造
分子の形正四面体
双極子モーメント0 D
熱化学
標準生成熱 ΔfHo?74.81 kJ mol?1[1]
標準燃焼熱 ΔcHo?890.36 kJ mol?1
標準モルエントロピー So186.264 J mol?1K?1
標準定圧モル比熱, Cpo35.309 J mol?1K?1
危険性
EU分類 F+
NFPA 704410
RフレーズR12
SフレーズS(2) S9 S16 S33
引火点?188 °C
発火点537 °C
関連する物質
関連物質メタノール、クロロメタン、蟻酸、ホルムアルデヒド、シラン
出典
国際化学物質安全性カード
NIST webbook
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
メタン(独: Methan[† 1]、英: methane[† 2])は、無色透明で無臭の気体(常温の場合)。天然ガスの主成分で、都市ガスに用いられている。メタンは最も単純な構造のアルカンで、1個の炭素原子に4個の水素原子が結合してできた炭化水素である。分子式は CH4。和名は沼気(しょうき)。CAS登録番号は [74-82-8]。カルバン (carbane) という組織名が提唱されたことがあるが、IUPAC命名法では非推奨である。 メタンの分子は炭素が中心に位置する正四面体構造をしている。炭素‐水素間の全てがσ結合で結合しており、π結合が存在しないため、sp3混成軌道を取り、結合角は109゚である。 メタンの常圧での融点は −183 ℃、沸点は −162 ℃であり、常温常圧では無色、無臭の気体として存在する。メタンは常圧での沸点が比較的低いうえに臨界温度も-82.4 ℃と低いため、20世紀中頃の技術ではメタンを液化したまま安定的に貯蔵・運搬することが難しかった。そのため、当時は産地から気体のままパイプラインで輸送できる場所で利用されることがせいぜいであった[2]。
構造
物性