メタルギアソリッド2
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メタルギアソリッド2
サンズ・オブ・リバティジャンル
タクティカル・エスピオナージ・アクション
対応機種PlayStation 2
XboxMicrosoft Windows(サブスタンスのみ)
PlayStation 3Xbox 360
PlayStation Vita
(HDエディション)
開発元コナミコンピュータエンタテインメントジャパン(PS2, Xbox)
サクセス(Microsoft Windows)
HDエディション
小島プロダクションBluepoint Games
(PS3・Xbox 360・PS Vita版)
ARMATURE STUDIO(PS Vita版のみ)
発売元コナミ
プロデューサー小島秀夫
ディレクター小島秀夫
デザイナー小島秀夫
シナリオ小島秀夫、福島智和
音楽日比野則彦ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
美術新川洋司
シリーズメタルギアシリーズ
人数1人
メディアDVD-ROM
発売日サンズ・オブ・リバティ:
2001年11月14日
2001年11月29日
2002年3月8日
サブスタンス:
2002年12月19日
2003年3月3日
2003年3月28日
Xbox:
2002年11月5日
2003年3月7日
Microsoft Windows:
2003年3月27日
2003年3月28日
HDエディション:
2011年11月23日
対象年齢CERO:C(15才以上対象)
ESRBM(17歳以上)
BBFC:15
売上本数 約87万本[1]
約700万本[2]
その他サンズ・オブ・リバティ: 限定版あり
HDエディション: 『メタルギアソリッド3』と共に収録(ディスク版のみ。ダウンロード版は個別で購入可能)
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メタルギアソリッド2のロゴ

『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』(メタルギアソリッドツー サンズ・オブ・リバティ、METAL GEAR SOLID 2: SONS OF LIBERTY、略称: MGS2)は、コナミコンピュータエンタテインメントジャパンが開発したステルスゲームである。世界で700万本を達成するシリーズ最高の売り上げとなっている。
概要

メタルギアシリーズ第4作目にあたる。また、メタルギアソリッドシリーズとしては第2作目である。
テーマ

物語のテーマは「ミーム(文化的遺伝子)」。PlayStation 2の最初期に当たる2001年の作品でありながら、インターネット社会におけるポスト真実監視社会情報統制インフォデミックの問題を予見したような物語となっている。前作までのように単に任務が与えられて遂行するだけではなく、本作では情報錯綜[注 1]の渦中で次々と明らかになる事実により任務の目的が揺らぐため、プレイヤーも疑心暗鬼になりながらゲームを進める事になる。この作品で提示された謎は『メタルギアソリッド4』で解決することになる。本作に登場するサイファーは現実の2007年2009年では実戦投入されず、その後は急速に陳腐化してしまったが、ドローンなどの無人兵器の氾濫による問題もいち早く描かれていた。
業界への影響

悲劇的なだけでなく、それまでのどのゲームとも異なっており、何百万人ものプレイヤーに衝撃を与えた。最初のポストモダンのゲームと言われ、錯綜するストーリーと不条理なキャラクターによる個人の忠義と真実というテーマは「メタルギアソリッド3」に引き継がれたが、「killer7」のディレクター須田剛一など他のクリエイターにも影響がみられる[3][4]。ポスト真実の未来を予見したとも言われ、当時Facebookは存在していなかったが、そのニュースフィードのアルゴリズムがもたらすものが描かれていた[5]。明らかになった敵は物理的なロボットなどではなく、デジタル化の進行によるミームの飽和と劣化から人類を守るため世界の情報を検閲・操作するAIである[5]。ビデオゲームの芸術表現の一例としてもよく言及される[6]
改良点

今作からプラットフォームをPlayStation 2に移行し、記憶媒体としてDVD-ROMを採用したことで、グラフィックやシステム面での性能が向上した。下記が前作からの大きな改善点である。

60fps化によるダグラス・トランブル効果(45fps以上で動画が滑らかに見える手法)を実現させた[7]。物語が一応の完結を迎える「メタルギアソリッド4」までのオリジナル版で60fpsを実現していたのは、後にも先にも本作のみである。

ポリゴンデモムービーを挿入することができ、プレイヤーが選択した装備品などを反映しながら映画のような演出も可能になった[注 2]

巨大な構造物の描写が可能になり、遠くの建造物に行くことも可能であるなど、空間のリアリティは格段に向上した。特にプラント編で顕著であり、遠くに霞んで見えるプラントは物語のスケールの大きさを感じさせ、プラント上から見る海上のオイルフェンスは、足がすくむほどの恐怖感を与えている。前作までの南から北に向かうだけの一方向性だったステージ進行と打って変わって、巨大なステージを行ったり来たりして攻略する多方向性が実現したり、主観操作による遠距離の射撃が可能になった点で、ゲーム性にも大きな変化が現れた。

3DCGモデルのポリゴン数を抑え、ライティングPlayStation 2の計算能力を大きく割り当てて制作されており、「ミドルポリゴン」を自称している。この制作方針により、美麗な色彩が実現し、ゲーム内の場面に応じた雰囲気や空気感の演出に成功している。

メタルギアシリーズで初めてドルビーデジタル 5.1chを採用した作品でもある。PlayStation 2版はオープニングデモムービーとエンディングデモムービーのみ対応し、本作のHDエディション(PS3・Xbox 360)と海外のみで発売された初代Xbox版サブスタンス(このXbox版は『メタルギアソリッドV』の発売までシリーズ唯一のXbox作品だった)はゲームプレイ中も含む全編5.1chサラウンド対応である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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