メゾソプラノ(伊 mezzosoprano)は、女声歌手で、概ね合唱ではA3?F5、ソロや他パートとのユニゾンではF3?A5くらいの声域をもつ。略してメゾとも言う。 メゾソプラノは一般にソプラノよりも暗めの声質をもち、声域はソプラノとコントラルトの中間にくる。メゾ(mezzo、正しくは「メッヅォ」と発音される)とはイタリア語で「中間」(mid- )の意味である。 オペラでは、メゾソプラノは必ずしも声域の高低だけではなく、声の質が重要である。ロッシーニの『セビリアの理髪師』のロジーナや『チェネレントラ(シンデレラ)』のアンジェリーナのように、ソプラノ歌手並みの高音のコロラトゥーラ技法を要求されるレパートリーもあり、これらの役割を歌う歌手はやや軽い声を持つ。一方、ヴェルディのオペラの役柄、例えば『トロヴァトーレ』のアズチューナや『ドン・カルロ』のエボリ姫などでは、よりドラマティックで力強い声質が要求される。 モーツァルトやグルックなど18世紀以前のオペラでは、カストラートのために書かれた役柄があるが、今日ではメゾソプラノが歌うのが普通である。また、カストラートが衰退した後も、あえて若い男性の役にメゾソプラノの歌手を指定する例もある(ズボン役と呼ばれる)。この場合、女性歌手が男装して歌うことになり、中性的な独特の効果を生む。 メゾソプラノが主役となるオペラはビゼー『カルメン』が最も有名であり、他にサン=サーンスの『サムソンとデリラ』などの例がある。
目次
1 概要
2 メゾソプラノに分類される歌手の例
2.1 日本以外
2.2 日本
3 他の声域
4 関連項目
概要
メゾソプラノに分類される歌手の例
日本以外
あ行
アストリッド・ヴァルナイ
ケイト・アルドリッチ
シャーリー・ヴァーレット