メサ・ヴェルデ国立公園
(アメリカ合衆国)
クリフ・パレス
英名Mesa Verde National Park
仏名Parc national de Mesa Verde
登録区分文化遺産
登録基準(3)
登録年1978年
公式サイト世界遺産センター
メサ・ヴェルデ国立公園 (Mesa Verde National Park) はコロラド州南西部に位置するプエブロインディアンのアナサジ族の残した断崖をくりぬいた一連の集落遺跡群で、現在国立公園になっている。また、世界遺産にも登録されている。スペイン語で「緑の台地」という意味であるメサ・ヴェルデは 81.4 mi2 (211 km2) の地域を占めている。この入口は Cortez の町の東約9マイル (15 km) に位置している[1]。 メサ・ヴェルデ遺跡の存在は、1874年には知られていたが、本格的な考古学的調査の契機になったのは、1888年に当地の牧場主リチャード・ウェザーリルによって「クリフ・パレス」が発見されて以来、ウェザーリル兄弟が一般調査で108ヶ所に及ぶ断崖をくりぬいた集落を確認してからである。1891年に、考古学者であるジェズ・ウオルター・ヒュークス(J.W.Fewkes)とスウェーデン出身の地質学者グスタフ・ノルデンショルド[2] によって初めて本格的な発掘調査がされた。
目次
1 研究略史
2 概要
3 登録基準
4 ギャラリー
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
研究略史
メサ・ヴェルデ管理地区 は1987年5月29日にアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された。 1世紀ごろから、この地に農耕民であるアナサジ族が住み始めたと推測されている。アナサジ族は、8世紀ころまでバスケット・メーカー文化と呼ばれる独特なかご作りで知られる文化を築いていたが、9世紀ころからキヴァという儀式を行う施設を伴う日干し煉瓦の壁によって区画された集落を築くようになる。これをプエブロ文化
概要
クリフ・パレスといわれる「岩窟住居」による集落が公園内最大の遺跡である。200室ほどあり、一番高いところの高さは、4階建て相当にもなる。さながら高級マンションのようでもある。クリフ・パレス、ロング・ハウスなど主要な遺跡コンプレックスへの立入りは公園レンジャーの引率によるツアー(有料)のみで許されている。シーズン中は混雑するので朝一番にビジター・センターで申し込む必要がある。
ニューメキシコ州とコロラド州に住むプエブロ族は、現在もこのような巨大集団住居からなる大集落を有している。 この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準
登録基準
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
ギャラリー
スクウェア・タワー・ハウス ウィキメディア・コモンズには、メサ・ヴェルデに関連するメディア
脚注^ ビジターズセンター (w:visitor center) は入口から15マイル (24 km) にあり、チップインメサ (最も有名な地域) はビジターズセンターを通りすぎ6マイル (10 km) 地点になる。"Cortez" の町から、コロラド、ユタ、アリゾナ、ニュー・メキシコ4州の州境が1点に出会う フォー・コーナーズまでは西南に僅かに 39.4マイル(63キロメートル)である。 なお、公園内のホテルとキャンプ場以外の宿泊設備は Cortez が最寄となるが少々遠い
^ w:Gustaf Nordenskiold (極地探検家アドルフ・エリク・ノルデンショルドの息子)
^ 元来プエブロ "Pueblo" とはスペイン語で「村」を意味し、前述の、ニュー・メキシコ州の遺跡プエブロ・ボニートとはスペイン語で「美しい村」を意味する。
関連項目
チャコ文化国立歴史公園
先史時代の北米大陸
外部リンク
⇒National Park Service: Mesa Verder National Park(英語版)
⇒Mesa Verder National Park Page(英語版)
⇒コロラド州観光局(日本語)[リンク切れ]
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