この項目では、鳥のメグロ(学名 Apalopteron familiare)について説明しています。その他の用法については「メグロ (曖昧さ回避)」、「目黒」をご覧ください。
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メグロ
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
綱:鳥綱 Aves
目:スズメ目 Passeriformes
亜目:スズメ亜目 Oscines
科:メジロ科 Zosteropidae
属:メグロ属
Apalopteron Bonaparte, 1854
種:メグロ A. familiare
学名
Apalopteron familiare
(Kittlitz, 1831)
和名
メグロ
英名
Bonin honeyeater
Bonin Islands honeyeater
メグロ(目黒[2]、Apalopteron familiare)は、スズメ目メジロ科メグロ属に分類される鳥類。本種のみでメグロ属を形成する。
分布母島のハハジマメグロ
日本(母島、向島、妹島)[2][3]固有種[4][5][6][7]。
模式標本の産地(模式産地)は小笠原諸島(Bonin Islands)とされているが、記載者であるハインリヒ・フォン・キットリッツ(Heinrich von Kittlitz)が訪れたのが父島だったため父島産の個体を基に記載されたと考えられている[7]。 日本(父島、媒島、聟島)[2][3][4] 全長14センチメートル[2][4][5][6]。上面は暗緑色や黄褐色、顔や下面の羽衣は黄色[4][5][6][7]。体側面の羽衣は緑褐色[6]。属名Apalopteronは「柔らかい羽毛」の意[2]。顔の羽衣は黄色で、額にアルファベットの「T」字状に黒色斑が入る[2][4][6]。眼の周囲は白い羽毛(アイリング)で被われるが[2]、アイリングは眼の前後で繋がらずに途切れる[6]。さらにその周囲に三角形状の黒い斑紋が入り[6]、和名の由来になっている[2][4]。尾羽や翼は灰黒色で、尾羽や雨覆、風切羽の外縁(羽縁)は黄緑色[6]。 卵の殻は青く、褐色斑が入る[4][7]。 わずかに大型で、黄色みが濃い[7]。 以前はヒヨドリ科[4]、舌の形態や生態からミツスイ科[2][3]に含まれることもあった。しかしミトコンドリアのリボソームRNAの分子系統学的解析からメジロ科に含まれると推定され、メジロ科内での近縁種はオウゴンメジロ 常緑広葉樹林や二次林に生息する[3][4][6]。ペアで生活するが、冬季には群れを形成することもある[4]。 食性は雑食で、昆虫、クモ、果実(ガジュマル、パパイア)、花粉などを食べる[2][3][5]。英名honeyeaterは花粉を食べる事に由来する[2]。樹上でも地表でも採食を行う[5]。昆虫は林床を徘徊したり樹上にぶら下がって葉の裏にいるものを捕食するほか、木の幹の隙間にいるものを舌で捕えたりギンネムの鞘を嘴でこじ開けて中にいる獲物を捕食する[3]。 繁殖形態は卵生。4-6月に地上1-10メートルの高さにある樹上にタコノキなどの繊維や羽毛、獣毛を組み合わせたお椀状の巣を作り、1回に2-4個の卵を産む[4][5][7]。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は10-14日[5]。 開発による生息地の破壊などにより生息数は減少している[3][7]。基亜種ムコジマメグロは1930年以降の確実な発見例が無く、絶滅したと考えられている[7]。
絶滅した分布域
A. f. familiare ムコジマメグロ
形態
A. f. hahasima ハハジマメグロ
分類
Apalopteron familiare hahasima Yamashina, 1930 ハハジマメグロ
絶滅亜種
Apalopteron familiare familiare (Kittlitz, 1831) ムコジマメグロ
生態
人間との関係
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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