メキシコ軍
メキシコ軍(メキシコぐん、スペイン語: Fuerzas Armadas de Mexico)は、メキシコの軍隊。
目次
1 概要
2 陸軍
2.1 編成
2.2 装備
3 空軍
4 海軍
4.1 海兵隊
5 脚注
6 関連項目
概要(スペイン語版)(Secretaria de la Defensa Nacional: SEDENA)[6][7]が、海軍を海軍省(スペイン語版)(Secretaria de Marina: SEMAR)が所管し[8]、それぞれ大臣が置かれている。また、メキシコにおいては国防大臣および海軍大臣には、現役軍人が就任する(軍部大臣現役武官制)。
陸軍と空軍の任務は他国に対する防衛(DN-I:Plan de Defensa Nacional I)、国内の治安維持(DN-II:Plan de Defensa Nacional II)、災害派遣(DN-III-E:Plan de Defensa Nacional III)に大別される。これに、海軍の捜索救難活動を加えたものが主たる任務とされている。実際に行われた任務として、災害時の救助活動、人道支援活動、麻薬の取り締まり、サパティスタ民族解放軍への対応等があげられる。
陸軍 メキシコ陸軍空挺部隊「en:Mexican Army」も参照
メキシコ陸軍は、2015年9月の2016年度予算では192,483人[9]。予備役 76,500名を有しており、司令部と警備部隊、独立部隊に編成されている。警備部隊は、12個軍管区の下で45個軍区に割り振られている。 メキシコ陸軍は、2008年には基幹部隊は機動運用が行われる部隊として9個歩兵旅団により3個軍団が編成され、警備部隊としては各軍区に1個歩兵大隊300人を配備、これに加えて騎兵連隊もしくは砲兵連隊が特定軍区に配備されていた[10]。2010年代始めには、4個機甲旅団、3個機械化旅団、3個独立歩兵旅団、1個軽歩兵旅団、1個空挺旅団、3個軍警察旅団、1個工兵旅団、大統領警備隊
編成
さらに2個旅団を有する特殊作戦群、および1個旅団を有する水陸両用特殊作戦群を保有している。 小銃は、7.62x51mm NATO弾を使用するH&K G3から、5.56x45mm NATO弾を使用するFX-05シウコアトルによる更新が進んでいる。FX-05は、ドイツ製のH&K G36との類似性が危惧されたが、H&K社が法的問題は存在しないとの見解を示したことで解決された。このほか、特殊部隊ではM4カービンも使用されている。 機関銃としてはミニミ軽機関銃、H&K HK21をライセンス生産したMG21、M134、ブローニングM2重機関銃等が使用されている。 拳銃はH&K P7、ベレッタM92、FN Five-seveN等が使用されている。
装備
迫撃砲は120mm迫撃砲 RTからM29 81mm 迫撃砲、M1 81mm 迫撃砲、ブラント60mmLRガンモーター、国産のMorteo60mm迫撃砲まで様々な口径のものを採用している。榴弾砲は、105mm砲としてM101、オート・メラーラMod56、ノリンコ M90等が採用されている。
戦車は保有していないが、装甲偵察車としてERC 90装甲車、装甲兵員輸送車としてVCR装甲兵員輸送車(英語版)[13]、AMX-VCI、DINA(英語版)による国産のDN-V トロ、プラサン サンドキャットとそれを国産化したDN-XI[14][15][16] 、セデナ=ヘンシェル HWK-11(英語版)、対戦車車両としてミランを搭載したVBL装甲車、自走砲としてDN-VにM8 75mm自走榴弾砲の砲塔を搭載したDN-V ブファロー(英語版)自走榴弾砲、81mm迫撃砲を搭載したDN-V PM(Porta Mortero)、自走ロケット砲としてFIROS-6 51mm多連装ロケット砲(英語版)[17]を車載したもの等が配備されている。
ソフトスキン車両としては、ハンヴィーなどをはじめとする汎用車両、トラック等が配備されている。