メキシコグランプリ
[Wikipedia|▼Menu]

Mexico City Grand Prix
Mexican Grand Prixエルマノス・ロドリゲス・サーキット

レース情報
周回71
コース長4.304 km (2.674 mi)
レース長305.354 km (190.846 mi)
開催回数24[注 1]
初回1962年
最多勝利
(ドライバー) マックス・フェルスタッペン (5)[注 1]
最多勝利
(コンストラクター) レッドブル (5)[注 1]
最新開催(2023年):
ポールポジション シャルル・ルクレール
フェラーリ
1:17.166
決勝順位1. マックス・フェルスタッペン
レッドブル-ホンダRBPT
2:02:30.814[注 2]
2. ルイス・ハミルトン
メルセデス
+13.875s
3. シャルル・ルクレール
フェラーリ
+23.124s
ファステストラップ ルイス・ハミルトン
メルセデス
1:21.334

メキシコグランプリは、1963年から1970年1986年から1992年2015年からメキシコ合衆国首都メキシコシティ近郊のエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されるF1のレースの一つである。2019年以前はメキシコグランプリとして開催されていたが、後述の理由により、2020年以降はメキシコシティグランプリ(メキシコシティGP, : Mexico City Grand Prix, 西: Gran Premio De La Ciudad De Mexico[1])という名称へ変更された[2]
概要
高地

サーキットが2300メートルを超える高地にあるため空気が薄く、NAエンジンの場合エンジン出力が15%程度落ち、更にマシンの空力効果も落ちるためにチーム力が試されるサーキットであった。そのため、ターボとNAエンジンの混走期には、ターボエンジンにとって有利なサーキットであった。1992年のレース後に観客がコースになだれ込む事件が起き、安全上の観点から問題視された上、主催者の資金不足もあり中止された。
ホンダ初優勝の地

1965年の最終戦メキシコGPではホンダRA272改をドライブしたリッチー・ギンサーが初勝利。これは後年隆盛を誇ったタイヤメーカーのグッドイヤーとホンダにとっても初勝利となり、記念すべきものとなった。当時のチーム力では優勝どころか入賞すらままならない状態であったが、当GPより監督に復帰した中村良夫が戦時中に中島飛行機航空用エンジンの開発に関わっていたため、ガソリン混合比など低気圧環境下でのエンジンセッティングにおいて有利であったことが、優勝を獲得できた要因であった。そのアドバンテージは、レース終了後にギンサーが「終始マシンをセーブしていた」とコメントを残すほど大きなものであった。
復活へ

カンクンヘルマン・ティルケ設計のサーキットを新設し、2007年から再びグランプリを開催する計画が持ち上がったが、一旦立ち消えとなったものの、2011年8月にカルロス・スリム・ドミット氏が近い将来メキシコグランプリ開催に向けて動き出していることを明らかにした。そして2014年シーズンより22年ぶりにメキシコシティで復活開催される予定だったが、サーキットの改修工事が間に合わないため2015年シーズンに延期となった。
メキシコシティGPとして開催開始

開催契約が切れる2019年にメキシコ政府が財政援助の打ち切りを示唆したため、2020年以降の開催が危ぶまれていたが[3]、メキシコ出身のドライバーであるセルジオ・ペレスの存在もあって民間からの支援が集まり、加えてメキシコシティ市からのサポートもあり、新たに2022年までの開催契約が結ばれた。併せてメキシコシティ市のサポートを強調することから正式名称を「メキシコシティグランプリ」に改めることになった[2]。しかし、初年度の2020年新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため中止となり[4]、翌2021年に持ち越された初の「メキシコシティGP」でペレスが3位に入賞し、メキシコ人ドライバー初の母国GP表彰台を達成した[5]。翌2022年もペレスが3位表彰台を獲得し、チームメイトのマックス・フェルスタッペンがF1史上最多となる年間14勝目を挙げた[6]。また、同年の開催終了後に2025年まで契約が延長された[7]2023年もフェルスタッペンが制してシーズン16勝目を挙げ、自身が持つ年間最多勝利記録を更新した[8]。 
カンクンでの開催構想

ペレスの父で政治家のアントニオ・ペレス・ガリベイと投資家グループは、メキシコシティに加えて2024年からカンクンでの開催についてFIA及びF1との交渉を進めている[9]が、同年の開催カレンダーには組み込まれていない[10]
過去の結果と開催サーキット
メキシコグランプリ (1962年-2019年)

年決勝日ラウンドサーキット勝者コンストラクター結果
196211月04日非選手権メキシコシティ トレバー・テイラー


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:63 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef