『メキシコの祭り』(メキシコのまつり、原題:La Fiesta Mexicana, A Mexican Folk Song Symphony for Concert Band)は、H・オーエン・リードが作曲した交響曲。吹奏楽のための交響曲として作曲され、後に管弦楽版も作られた。 リードは、グッゲンハイム財団
概要
素材として主にハリスコ州のグアダラハラとチャパラ(英語版)で蒐集した民謡を使用し、3楽章構成の交響曲としてまとめられている。一般的な吹奏楽の編成に、オプションとしながらも低音木管楽器を多用し、マリアッチの音楽でもよく用いられるようにハープを加え、さらに第1楽章では闘牛場の音楽をオフステージのバンダが演奏する。
1964年には、デトロイト交響楽団の委嘱で、作曲者自身の手により管弦楽にも編曲されている。
演奏時間は22?23分。奨学金を得る決め手となった推薦状を書き、初演の指揮も務めたウィリアム・サンテルマン少佐(当時)に献呈されている。
楽譜は、1954年にアメリカのミルズ・ミュージック(Mills Music Inc.)が版権を取得し、1957年にベルウィン・ミルズ(Belwin Mills Publishing Co.)から出版された。その後、出版社の吸収合併によりワーナー・ブロス(Warner Bros. Publications Inc.)を経て、現在はアルフレッド(Alfred Music)が出版・販売(管弦楽版はレンタル)している。 1961年7月6日に杉並公会堂において、大橋幸夫 1965年4月8日に、シクステン・エールリンクの指揮、デトロイト交響楽団の演奏による。 2015年11月8日に静岡市のグランシップにおいて、中原朋哉の指揮、シンフォニエッタ静岡の演奏による[1]。 編成表木管金管弦・打 編成表木管金管打弦
初演
世界初演)において、ウィリアム・サンテルマン(William F. Santelmann)の指揮、アメリカ海兵隊軍楽隊(英語版)の演奏による。
日本初演
管弦楽版初演
管弦楽版日本初演
編成
吹奏楽版
Fl.2, Picc.Crnt.4Cb.●
Ob.2Hr.4Timp.●
Fg.2, Cfg. (optional)Tbn.3他Marimba, 4 Temple Blocks, Tub. Bells, S.Dr., Cast., Maracas, 2 Tunable Tom-Toms, B.D., Cym., Gong, Tamb.
Cl.3, Alto, Bass, C-Bass (optional)Bar.2
Sax. Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1 Bass 1 (optional)Tub.●
その他Harp, Off-Stage Band (Bb Clar., 2 Crnt., Horn, Trb., Tuba, S.Dr., B.Dr. (Cymb attached))
管弦楽版
Fl.2, Picc.Hr.4Timp.●Vn.1●
Ob.2, E.H.Trp.3他4 playersVn.2●
Cl.2, B.Cl.Trb.3Va.●
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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