メエ・マーシュ
Mae Marsh
1916年の雑誌掲載写真
本名Mary Wayne Marsh
生年月日 (1894-11-09) 1894年11月9日
没年月日 (1968-02-13) 1968年2月13日(73歳没)
出生地 アメリカ合衆国ニューメキシコ州マドリッド
メエ・マーシュ(Mae Marsh、1894年[注釈 1]11月9日 - 1968年2月13日)はアメリカ合衆国の女優。主にサイレント映画で活躍し、特にD・W・グリフィス監督の代表作『國民の創生』(1915年)や『イントレランス』(1916年)に出演したことで知られる。映画業界がサイレントからトーキーに移って以降も女優として活動を続け、そのキャリアは50年以上に渡った。『國民の創生』(1915年)では、黒人奴隷にレイプされかけて投身自殺する女性フローラ・キャメロンを演じている。『イントレランス』(1916年)より。 彼女の生い立ちについては映画会社が宣伝目的で「創作」したものがある[1]。
略歴
かつてニューヨークでコーラスガールをしていたことのある[2]大叔母(または大伯母)がエキストラの仕事を求めて様々な映画撮影所にマーシュを連れて行くようになったある日、体調を崩した姉の代役でエキストラの仕事をしていたマーシュのスクリーン映えする容姿が認められ、マック・セネット監督やD・W・グリフィス監督と仕事をするようになる。1912年にグリフィス監督の『Man's Genesis』で初主演し、1913年には大スター、メアリー・ピックフォードの後継者として育てられるようになる。グリフィス監督の大作映画『國民の創生』(1915年)と『イントレランス』(1916年)に出演した後、サミュエル・ゴールドウィンと週給2500ドルで契約するもののヒットに恵まれず、1918年の結婚を機に半ば引退状態となり、映画の出演本数はわずかとなる。ところが1929年の世界恐慌で破産すると、スクリーンに本格復帰し、トーキー作品に出演するようになる。特にジョン・フォード監督作品に多く出演している。しかし経済状態が改善すると、その後の映画出演は散発的になり、クレジットのない端役ばかりで女優業はほぼ「暇つぶし」程度となる。この点について1960年代に尋ねられた彼女は「毎朝5時に起きて7時までに撮影所に行くなんて生活をしたいと思わなかっただけ(I didn't care to get up every morning at five o'clock to be at the studio by seven.)」と答えている[2]。
1968年にカリフォルニア州ハモサビーチで心臓麻痺により死去。
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに映画部門で星を持っている。 1918年にサミュエル・ゴールドウィンの宣伝係だったルイス・リー・アームズと結婚し、3子をもうける。 姉兄妹が映画業界にかかわっている。
私生活
姉:マーゲリット・マーシュ(1888年 - 1925年、女優)
兄:オリヴァー・T・マーシュ