ムーの白鯨
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ムーの白鯨
ジャンル
SFアニメ
アニメ
シリーズディレクター今沢哲男(チーフディレクター)
シリーズ構成小野田博之
キャラクターデザイン香西隆男(作画監督)
メカニックデザイン青木悠三
音楽羽田健太郎
アニメーション制作東京ムービー
製作よみうりテレビ
東京ムービー新社
放送局日本テレビ系列
放送期間1980年4月5日 - 1980年9月27日
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『ムーの白鯨』(ムーのはくげい)は、日本テレビ系列で放送されたよみうりテレビ東京ムービー(トムス)制作のテレビアニメである。全26話。制作局のよみうりテレビでは1980年4月5日から同年9月27日まで、関東の日本テレビでは制作局より1日早い、1980年4月4日から同年9月26日まで放送された。
概要

トムス初の原作なしオリジナルアニメとして位置づけられるSF作品。ナレーターは安原義人が担当。当初から海外での放映を意識して制作されたため、主人公たちの名前が「ケン」「ジョー」「シン」等、多くの国で通じ得る人物名になっている。

"MOBY DICK 5" のタイトルで海外へ売り込みが図られ、イタリアなどで放送されている。他にも、"MU THE WHITE WHALE" や "THE WHITE WHALE OF MU" などのタイトルが使われることもある。また、台湾、中国(台湾放送版に流用)におけるタイトルは『大白鯨』。

本作のスタッフは後に『六神合体ゴッドマーズ』を製作した。「血を分けた双子が敵味方に引き裂かれ戦う」との『ゴッドマーズ』の基本設定は既に本作でも見られる。
ストーリー

1982年3月、惑星直列が起こった。このとき、地球への影響は全くないとされたにもかかわらず、世界各地に異常現象が相次いだ。実は、太陽系某所に3万年の時を超え、アトランティス大陸が出現したことがこの事態の原因であった。一方、時を同じくして太平洋の深海に巨大なモノが目覚めた…。

今から3万年の昔、地球には文明の発達した二つの大陸があった。アトランティスとムーである。ムーは平和を愛する海の民であり、白鯨をシンボルとした。太陽は燦々と降り注ぎ、人々は平和に暮らしていた。一方、アトランティスはコンドルをシンボルとする山の民であり、戦いを好んだ。科学を高度に発達させるオリハルコンを持つアトランティスの帝王ザルゴンは、その力をもって一段と強力な軍事国家を造り上げていった。ムーの指導者ラ・ムーはアトランティスとムーの力の対決が地球を滅ぼすことを案じ、自らの力と引き換えにアトランティスを異次元へと飛ばした。一方、ムーも海面下に没した。

現代に蘇ったアトランティスは失われた力の源・オリハルコンを求めて地球へ侵攻を開始する。一方、あらかじめこのことを予期していたラ・ムーは自らの脳を白鯨に移し、3万年の時を超えて蘇った。イースター島に集められた少年少女たちは白鯨のもと、ラ・ムーの娘マドーラとともにアトランティス帝国に立ち向かう。
登場人物
ムー

ムー側登場人物の服装は、概ね古代ギリシャローマ神話を思わせるデザインとなっている。
白銀 剣
- 武岡淳一本作の主人公。仲間内での呼び名は「ケン」。ムー戦士長・ケインの生まれ変わり。設定年齢15歳。小説版によると、清水市出身(テレビ版では富士山麓の海辺の町であることが分かるだけで、明確な地名は出てこなかった)。アトランティス復活による異常現象の中、マドーラに助けられてイースター島に連れてこられる。ムー戦士の精神を直接転送された他の四人と違い、古代食に対する適応などが遅く、そのためもあってか最初は反発し、不用意な発言でマドーラを傷つけたり、仲間との間でいさかいを起こしたりもしたが、やがて自らの使命に目覚め、ムー戦士のリーダーとして成長してゆく。
白城 譲
声 - 井上和彦仲間内での呼び名は「ジョー」。ムー戦士・ジョナス(小説版ではジョス)の生まれ変わり。設定年齢15歳。ムー戦士の中でも高い身体能力を誇る。元は「フライングジョー」と呼ばれた天才サッカープレーヤーだった。10話ではワールドカップにブラジル代表選手として出場している。
白鳥 麗
声 - 千々松幸子仲間内での呼び名は「レイ」。ムー戦士・レイナの生まれ変わり。設定年齢14歳。予知能力を持つ。元は「野生の勘を持つ少女」と呼ばれた天才テニスプレーヤーだったが、それが自らに潜む予知能力によるものだと気付き、テニスを辞めてしまう。前世では譲と恋仲だったが、現世では譲に寄り添うことが多かったものの、明確に恋愛感情を示すシーンはあまりなかった(25話でグレートパレスに体当たりする直前に「好きだった」との発言はあった)。
白風 信
声 - 鈴置洋孝仲間内での呼び名は「シン」。ムー戦士・シンムの生まれ変わり。設定年齢15歳。設定では白鯨の副操縦士となっていたが、作中では特に明確な描写はない。巨漢タイプのキャラで、心優しい性格。動物たちと意思を通わせることができる。作中では学やミューと一緒に行動することが多かった。
白川 学
声 - つかせのりこ仲間内での呼び名は「ガク」。ムーの学者・ガラクシャの生まれ変わり。メンバー最年少。設定年齢13歳。古代文字を読み解くなど、知恵袋的存在。白鯨がラウンドクロス包囲網に捕らえられたときは包囲網唯一の隙である、月面に激突して包囲網が崩れる瞬間を割り出した。また、テレポート攻撃を行う敵艦に苦戦した際は、その出現位置をピンポイントで特定し、反撃の糸口を掴んだ。その一方で、製作したラジオやテレビは不調のことが多く、剣に「叩いて」直されて(?)いた。また、眼鏡がないとほとんど何も見えないらしい上、運動音痴で泳げなかった。
ラ・ムー
声 - 杉田俊也ムーの預言者・指導者(設定ではムーの帝王となっているものもあるが、テレビ版では特に語られず、『ムー帝国』とも標記されていない。これが何か理由があってのことかどうかは不明)。3万年前、アトランティスを超能力で異次元に飛ばす。その際、超能力の反作用で老人と化してしまった。自らの脳を白鯨に移し、3万年の時を超えて蘇った。主人公たちと会話するときは、スクリーンに老人の姿を投影する。また、声が聞こえるだけということもあった。
マドーラ
声 - 吉田理保子ラ・ムーの娘。設定年齢14歳(タイムトリップした3万年は年齢にカウントしないらしい)。


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