ムハンマド・ビン・ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン
Mohammed bin Zayed Al Nahyan
第3代アラブ首長国連邦大統領
アブダビ首長
2021年
在位期間
2022年5月14日 -
出生 (1961-03-11) 1961年3月11日(63歳)
休戦オマーン(現 アラブ首長国連邦)、 アブダビ首長国アル・アイン
実名Sheikh Mohamed bin Zayed bin Sultan bin Zayed bin Khalifa bin Shakhbout bin Theyab bin Issa bin Nahyan bin Falah bin Yas
王室ナヒヤーン家
父親ザイード・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン
母親ファーティマ・ビント・ムバーラク・アル=ケトビー (英
ムハンマド・ビン・ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン(アラビア語: ???? ?? ???? ?? ????? ?? ?????、1961年3月11日 - )は、アラブ首長国連邦大統領兼アブダビ首長である。 ムハンマド・ビン・ザーイドは、本名をムハンマド・ビン・ザーイド・ビン・スルターン・ビン・ザーイド・ビン・ハリーファ・ビン・シャフブート・ビン・ディヤーブ・ビン・イーサ・ビン・ナヒヤーン・ビン・ファラー・ビン・ヤスといい、1961年3月11日に休戦オマーンでザイード・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーンの3男に生まれる[1]。父は初代アラブ首長国連邦 (UAE) 大統領兼アブダビ首長であり、母は第3夫人ファーティマ・ビント・ムバーラク・アル・ケトビー (en
幼少期および教育
故郷であるアル・アインおよびアブダビの学校で教育を受け、その後、サンドハースト王立陸軍士官学校で学び、1979年に卒業する[4]。サンドハースト在学中に基礎機甲課程、基礎飛行課程、エアボーン課程、戦略爆撃機やガゼル中隊を含む対地支援・攻撃ヘリコプターのトレーニングを修了した[4]。 2003年11月、父であるザーイド・ビン・スルターンによりアブダビの副首長世子に任命される。2004年11月に父が薨去すると、アブダビの首長世子となり、2004年12月以降、アブダビ首長国の開発および計画を管轄するアブダビ執行評議会の議長も務める。 2010年11月、ムハンマド・ビン・ザーイドとUAE外務・国際協力大臣アブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン (en
政治的役割
ムハンマド・ビン・ザーイドはMENA地域外の国家との連携促進の強化により、UAEの外交政策において主導的な役割を果たしてきた。2018年、フランスのエマニュエル・マクロン大統領の招待を受けてパリを訪れると過激派対策を協議し、将来的な二国間の連携に向けた具体的計画を示した。共同声明には教育、文化、遺産、経済、投資、エネルギー、宇宙、地域平和と安全、防衛協力、過激派対策、気候変動への対応などに関する分野で、多くの協力および交流についての規定が盛り込まれた[8]。
2019年、アブダビ首長世子はシンガポールとアラブ首長国連邦 (UAE) 間の包括的パートナーシップ協定調印式に出席した。両国はこの協定により、ビジネス、金融、投資、防衛、開発および教育における協力体制の強化に合意し、締結した3通の覚書では、環境保護および持続可能な消費努力について合意した[9]。同年、アフガニスタンを訪問し、文化、教育、スポーツ、鉱業、エネルギーおよび農業における協力を約する数通の覚書を締結している[10]。
また国際舞台におけるUAEの地位を強化するため、多額の財政支援を行ってきた。2018年、エチオピアを訪問してアビィ・アハメド首相と面談後、外貨不足救済を意図する寄付金30億ドルから、最初の分割金がエチオピアに支払われた。さらに、UAEは干ばつ期のソマリアを支援した[11][12][13]。
ムハンマド・ビン・ザーイドは韓国 (2012年) [14]とオランダ (2014年) がそれぞれ主催した核セキュリティ・サミットにおいてUAE代表を務めた[15]。インド政府に招待された2017年1月26日の第68回インド共和国記念日には主賓として出席した。
2022年5月13日に兄ハリーファが薨去し首長世子のムハンマド・ビン・ザーイドが後継のアブダビ首長に即位、翌14日にはUAEの連邦国民評議会により新大統領に選出された[16]。 2020年8月、アメリカ大統領のドナルド・トランプの仲介でイスラエル首相のベンヤミン・ネタニヤフとの電話会談を行い、イスラエルとの完全な国交正常化であるアブラハム合意を交わした[17]。
イスラエルとの国交正常化