この項目では、『機動戦士ガンダム』に登場する架空の兵器について説明しています。ギリシア神話の女神については「ムーサ」をご覧ください。
ムサイ (MUSAI [1]) は、「ガンダムシリーズ」のうち、宇宙世紀を舞台にした作品に登場する架空の艦艇。初出は、1979年に放送されたテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。「ムサイ級」とクラス名になったのは『モビルスーツバリエーション』の文字設定より[2]。
作中の敵勢力であるジオン公国軍が運用する宇宙軽巡洋艦で[注 1]、主力戦闘艦として多数建造されている。
本記事では、ジオン公国の残党であるネオ・ジオン軍が運用する後継艦「エンドラ」「ムサカ」についても解説する。 基本レイアウトはアメリカのsfテレビシリーズ『スタートレック』に登場する宇宙船「エンタープライズ」の翻案である[要出典]。企画当初は宇宙艦ということで上下反転した設定だったが、演出における安定性を考慮して現在の形となった[3][注 2]。 ムック『ガンダムセンチュリー』ではその形状から、エンジンブロックの間に巨大な降下カプセルであるHRSL(のちの映像作品などにも登場するHLVに相当)を搭載することを前提に設計された、と設定している。のちのOVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星』のエンドロールのバックの地球降下作戦の映像ではこれを踏襲し、ムサイがHLVを運搬するシーンが描かれた。 諸元ムサイ モビルスーツ (MS) の運用を前提に開発された軽巡洋艦。艦の形状は主艦体後上方に支柱が伸び、その最上部に艦橋を備え、そこから左右下に伸びた板状の支柱の先にそれぞれ1基ずつの熱核融合ロケットエンジンを備える。艦橋の直下にはMSデッキが備えられ、艦後方に向けてMSを射出できる。またその側面には左右3か所ずつの補給ハッチがあり、パプア級補給艦からコンベアパイプによる物資の直接搬入が可能である。艦首下部にはコムサイと呼ばれる大気圏突入カプセルを搭載している。 標準的な艦はMSをデッキに4機、コムサイに2機の収納が可能。ただしコムサイは切り離さないと収納ハッチの開閉ができないため、通常こちら側には搭載されない。なお、第2話でシャアの指揮するムサイが艦底部(コムサイの接続部後方)のハッチを開放してスレンダーのザクIIを収容するシーンがある。MSは戦闘空域近くまでムサイに運搬されることで推進剤を節約でき、また帰還後に(MSは宇宙空間では放熱が困難なため)艦内に設置された冷却装置によって、蓄熱した機体を強制冷却し、戦術兵器であるMSの円滑な運用を支援する。 主砲はメガ粒子砲で長砲身かつ軽巡としては大口径のものを採用、これを連装砲として3基6門を装備した事でMS運用能力の有無のみならず砲戦能力でもサラミス級を大きく凌駕していた[9]誘導兵器は対艦/対施設用として145型大型ミサイルを、艦隊防空用としてCクラス小型ミサイルを搭載。主砲である連装メガ粒子砲塔三基や各種ミサイルランチャーを艦体と艦橋の間に配置しており、単装で広仰角範囲の砲塔を前後上下左右に振り分けている連邦軍のサラミス級とは対照的な配置である。これは前方から側方を経て斜め後ろまでの水平から斜め上まで、砲塔の射角範囲全域に渡って全火力を集中重複できる反面、砲塔構造による仰角範囲の狭さと合わせ、死角の多い設計であり、また対空砲を持たないため、ミノフスキー粒子散布下における敵MS・対艦攻撃艇の接近に対し、ほぼ無力であった[注 3]。 諸元コムサイ
デザイン
設定解説
(括弧内はMS IGLOO版の数値[5])
分類宇宙軽巡洋艦
艦級ムサイ級
所属ジオン公国軍
全高79.4m[6] (76.9m)
全長234m[7] / 197m[6] (234m)
全幅98.4m[6] (103.2m)
本体重量(13,000t)
全備重量13,000t[7] / 32,954t[6] (26,200t)
推進機関熱核ロケット・エンジン×2[7]
最高速度マッハ7.14[6] (不明)
武装連装メガ粒子砲×3[7]
145型大型ミサイルランチャー×2
Cクラス小型ミサイルランチャー×10 (×16)[8]
搭載数MS×6
(艦載機×4 コムサイ内貨物として×2)[7]
コムサイ
所属ジオン公国軍
全高26.4m[10]
全長37.4m[10]
全幅29.4m[10]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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