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出典検索?: "ムグンファ号"
ムグンファ号
8200形電気機関車牽引のムグンファ号
各種表記
ハングル:????
漢字:無窮花號
発音:ムグンファホ
RR式:Mugunghwa-ho
MR式:Mukunghwa-ho
英語表記:Mugunghwa
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ムグンファ号(ムグンファごう、韓: ????)は、韓国鉄道公社(KORAIL)が設定している列車種別の一つ。
KTXやITX-セマウルを補完する役割の優等列車[1]で、広域電鉄や通勤列車の走らない地方では普通列車としての役割を兼ねながらKORAILのほぼ全路線を網羅している。なお、KORAILが運行する列車の一部は、ムグンファ号と別個の列車でありながら、運賃計算上は同一の列車として扱われている(後述)。
名称の「ムグンファ」はムクゲを意味する韓国語で、ムクゲが大韓民国を象徴する花(国花)であることにちなむ。なお、一時期鉄道庁時代の日本語版ページにおいては「ムクゲ号」と表記されていた。 「ムグンファ」の愛称は、1960年にソウルと釜山を結ぶ最優等列車の名称として初めて採用された。だが、この列車は1962年に「再建号」へと名称を変え、1969年の観光号運行開始と共に廃止された。 現行のムグンファ号は、セマウル号と当時非冷房だった特急(後のトンイル号)との中間クラスとして1977年8月13日[2]に新設されたウドゥン(??)を前身としており、1983年12月23日に「ムグンファ号」へ改称された。以降、鉄道庁が広域電鉄以外で運行する4種類の列車種別(セマウル号・ムグンファ号・ピドゥルギ号・トンイル号)の中で、ムグンファ号はセマウル号の停まらない駅に停車しつつ長距離の都市間を下級列車よりも短時間で結ぶ役割を果たしてきた。 列車運用の見直しにより広域電鉄が設置されていない地方路線で各駅停車の役割を果たしていたピドゥルギ号とトンイル号が相次いで廃止されたことを受け、ムグンファ号は2004年4月1日から通勤列車の新設されない地方路線で最下級の列車種別となり、普通列車としての役割も担うことになった。だが、全ての列車が各駅停車というわけではなく、幹線では列車によって停車駅を変更する千鳥停車を行い、所要時間は落とさずにほとんどの駅へ停車するように配慮されている[3]。ただし、通勤列車の相次ぐ運用停止によって2008年はほぼ全ての地方路線でムグンファ号が普通列車となっており、慶全線や中央線ではロングランの各駅停車の列車が存在する一方、これを機にムグンファ号も停車しない旅客扱い中止駅となった駅も少なくない。また、夜行列車の設定される路線もある[3]。 2009年6月1日には、ムグンファ号と同等の列車としてヌリロが誕生した。当初は車輛を更新する毎にムグンファ号をヌリロへ徐々に代替して行き、およそ10年の期間をかけてムグンファ号を全廃する予定であった[4]。だが、運転の切り替えは極一部に留まっており、2020年に至ってもムグンファ号が地方路線の主力列車であり続けている。 使用される車輌は、短距離路線に用いられる少数のディーゼル動車(気動車)を除くと全て客車である。登場初期には長距離列車にも気動車(9201系ディーゼル動車)や電車(9900系電動車)も導入されていたが、いずれも1990年代末に使用中止となり客車へと置き換えられた。
概要