ムカデ
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ムカデ
生息年代: 418?0 Ma
[1] Pre??OSDCPTJKPgN
様々なムカデ[注釈 1]
地質時代
シルル紀(約4億1,800万年前)[1] - 現世
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
亜門:多足亜門 Myriapoda
上綱:ムカデ上綱(後性類) Opisthogoneata
:ムカデ綱(唇脚綱) Chilopoda

学名
Chilopoda
Latreille, 1817
英名
Centipede
Chilopod
下位分類群


背気門亜綱 Notostigmophora[2]

ゲジ目 Scutigeromorpha


側気門亜綱 Pleurostigmophora[2]

イシムカデ目 Lithobiomorpha

ナガズイシムカデ目 Craterostigmomorpha

オオムカデ目 Scolopendromorpha

ジムカデ目 Geophilomorpha

†(目)Devonobiomorpha


ムカデ(百足、蜈?、蜈蚣、?蛆、??[3]、ムカデ類、唇脚類、学名: Chilopoda, 英語: centipede, chilopod)は、多足類に属する節足動物分類群の一つ。分類学上はムカデ(唇脚綱)とされる[2]頭部の直後に有顎肢をもつ、が多く運動性に富む肉食動物である。オオムカデゲジなどを含め、3,000以上のが記載される[4]。最古の化石記録はおよそ4億1,800万年前の古生代シルル紀後期まで遡る[5][1]
名称

和名「ムカデ」の漢字転写は「百足」、「蜈?」、「蜈蚣」、「?蛆」などがある。学名「Chilopoda」はギリシア語の「kheilos」(唇)と「pod」()の合成語[6]英語名「centipede」(センティピードセンチピード)はラテン語の「centi」(百)と「ped」(脚)に由来する。ただしムカデはどの種も脚は奇数対であるため[7]、ちょうど100本(50対)の脚をもつムカデは存在しない。日本語中国語におけると、ゲジ類の構成種は「ゲジ」(蚰蜒、ゲジゲジ)という他のムカデとは別の名称で呼ばれ、一般に「ムカデ」から区別される傾向がある[8]
形態イシムカデ類の背面(A)、前方腹面(B)、前方側面(C)、触角(ant)、大顎(1)、第1小顎(2)、第2小顎(3)と顎肢(4)

ムカデの体は縦長くて大部分が柔らかく[9]、数多くの体節は大まかに頭部部という2つの合体節に分れている[10]。胴部は順に1対の毒牙状の顎肢と、奇数対に数多くのが並んでいる[9][7]。体長は微小な4mmから大型な30cm[11]まで知られるが、多くの種類は1-10cmに収まる[4]。体色は多くが黄・赤・茶色であるが、より派手な色や模様をもつものもあり、オオムカデ類で特に多く見られる[9][12](p43)。
頭部

ゲジ類の頭部

イシムカデ類の頭部

ナガズイシムカデ類の頭部

オオムカデ類の頭部

ジムカデ類の頭部

頭板、頭楯上唇頭楯、上唇、触角大顎
第1小顎と第2小顎第2小顎(ゲジ類)

頭部(head)は他の多足類と同様、上唇が由来する先節と、4対の付属肢関節肢である触角、後述)が由来する第1-5体節の融合でできた合体節である[13][10]。第2体節は他の多足類や昆虫などの六脚類と同じく、間挿体節(intercalary segment)で付属肢をもたない[13]。背面は1枚の頭板(cephalic plate, head capsule)に覆われ[14]ゲジ類ではドーム状に盛り上がるが、他の群では上下に平たい[15][9][12](p44)[16]

多足類の頭部左右で一般に見られる小孔状の側頭器官(Tomosvary organ)はゲジ類とイシムカデ類のみ発達で、ナガズイシムカデ類では痕跡的、オオムカデ類とジムカデ類では見当たらない[15][9][12](p44)[16]

左右にもつは他の多足類と同様に側眼(lateral eye)のみ由来で、その構造は分類群により異なる。ゲジ類の眼は1対の真の複眼(compound eye)である[注釈 2][17][18][14]が、他の群は単眼(ocellus, 側単眼 lateral ocellus)で、イシムカデ類に最多49対、オオムカデに最多4対、ナガズイシムカデ類に1対もつ[12](p45)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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