ミルワーム
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ミールワーム
チャイロコメノゴミムシダマシ
Tenebrio molitor の幼虫
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
:昆虫綱 Insecta
:コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目:カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga
上科:ゴミムシダマシ上科 Tenebrionoidea
:ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae

学名
Tenebrionidae
Latreille, 1802
和名
ミールワーム
ミルワーム
英名
Mealworm
種類
本文参照
チャイロコメノゴミムシダマシの成虫

ミールワーム(Mealworm)(あるいはミルワーム、ミルウォーム、ミールウォーム)は、飼育動物の生餌とするために飼育・増殖されているゴミムシダマシ科の甲虫幼虫の総称である。
概要

ゴミムシダマシ科の構成種には、穀物倉庫などで貯穀害虫となっている種がいくつも知られている。こうした昆虫は本来乾燥した土地で地表に落ちたイネ科植物の種子や腐植質、動物の死体などを食べて生活していたものが、人間が食物を貯蔵するようになると屋内に生活圏を広げたものと考えられている。

このように屋内生活に適応した昆虫は人工的な飼育環境に適応しやすく、容易に大量増殖ができるため、実験動物や生餌飼料として飼育されることがある。特にゴミムシダマシ科の昆虫の中型種、大型種の幼虫の大きさは、生餌が必要な小鳥爬虫類両生類などの餌として好ましい大きさであり、また幼虫期間が長いため、一年中餌としての供給が可能である。そのため古くからペット動物園、研究施設における飼育動物の生餌飼料としての飼育が行われており、ミールワームと呼ばれてきた。
旧来のもの

ミールワームとして古くから飼育されているのはコメノゴミムシダマシ(Tenebrio obscurus Fabricius, 1792)、チャイロコメノゴミムシダマシ(T. molitor Linnaeus, 1758)の2種である。日本国外でミールワームといった場合普通後者を指し、後者のみが分子生物学や分子遺伝学の研究にも使われる。

前者は高温に強く熱帯から温帯に広く分布するが、元来はインド原産と考えられている。日本でも、貯穀害虫としてすでに野生化しているが、日本国内では商業的な増殖や流通は行われていない。幼虫の体色が暗い色調の褐色であるため、「ダーク・ミールワーム」と呼ばれている。

一方、後者は低温に強く温帯の冷涼な地域に広く分布するが、元来はヨーロッパ原産と考えられている。日本では、貯穀害虫として野生化しているという確実な報告はほとんどなく、野生化の現状は不明である。日本国内で古くから商業的に増殖され、主としてミルワームの商品名で流通しているミールワームは、このチャイロコメノゴミムシダマシの幼虫である。幼虫の体色が黄褐色であるため、「イエロー・ミールワーム」と呼ばれる。また日本国内で単にミールワームといえば、ほぼこの種を指していると考えてよい。

これらの2種が小動物の餌として飼育増殖されるようになったのは20世紀に入ってからと推定されており、また商品化されて販売されるようになったのは第二次世界大戦以後のことであるらしい。

チャイロコメノゴミムシダマシの成虫はお尻から悪臭を放つため、餌としての価値が無くなってしまうため、餌用はサナギのうちに処理した方がいい。

また、水でよく洗って油で揚げるか茹でるなどをして人間が食べることも可能。
新顔

鳥類の餌として1990年代になって登場し、それ以後日本でも流通量が増えているのが中南米原産で、以前からアメリカ合衆国に増殖業者が多かったツヤケシオオゴミムシダマシ(Zophobas atratus Fabricius, 1775)(Zophobos Morio)の幼虫である。

コメノゴミムシダマシやチャイロコメノゴミムシダマシよりもはるかに大型であり、それらの幼虫が成長しきったときの体長が17mm前後なのに対し、ツヤケシオオゴミムシダマシは40mm余りにも達する。そのため、「ジャンボミールワーム」、「ジャイアントミールワーム」(Giant mealworm)、「キングミールワーム」、「スーパーミールワーム」などといった巨大さをアピールする商品名で流通している。学名は、シノニムのZ. morio(Fabricius, 1776)も、特にアメリカの増殖業者の間でよく使われているので注意を要する。

1990年ごろに中国の業者の手を経て日本に導入され始め、1995年ごろから日本国内でも増殖業者によって飼育されたものが大量に流通するようになったといわれている[要出典]。こうした経緯から、日本への導入は植物防疫法に抵触する密輸であったと推定されている。もともと日本国内に分布していない種であるため和名はなかったが、釣り餌用昆虫の流通状況を調査していた昆虫学者、梅谷献二がこの虫の正体に関心を持ち、ゴミムシダマシ科の専門家である安藤清志に飼育して得た成虫を同定依頼した際に、安藤の提案でツヤケシオオゴミムシダマシの和名が与えられた。

これらのほかに、類似した生態をしめすコクヌストモドキ(Tribolium castaneum Herbst, 1797)、ガイマイゴミムシダマシ(Alphitobius diaperinus Panzer, 1797)のような何種かのゴミムシダマシ科の甲虫が、飼育動物の飼料、あるいはモデル生物として研究所や動物園といった専門的機関において飼育繁殖されているが、ペット産業や趣味的動物飼育の世界では一般的ではない。

ペットショップホームセンターで購入できる。価格はジャイアントミールワーム(グレートミルワームとも)の場合、1匹あたり10 - 30円ほどである(100匹単位など、大量にまとめ買いすると割引されることもある)。
利用

上記のように小動物の飼料として飼育されるようになった昆虫であるため、一部がモデル生物として生物学研究の場で用いられるほか、主として動物園やペット飼育の現場で生餌として利用される。飼料としての利用には、強靭な外皮に覆われているため、脱皮直後の外皮が白く柔らかい個体を与えるのが良いとされる。栄養価はカロリーこそ高いものの、ミネラルなどの栄養バランスは必ずしも良いとはいえない。特に、ミールワームを主要な生餌として与える機会の多い爬虫類両生類のような脊椎動物は、リン酸カルシウムで構成された内骨格を持つため、リンとカルシウムの摂取バランスが重要であり、多くの場合はリン:カルシウム=1:1.5が望ましいとされているが、ミールワームは リン:カルシウム=14:1でリンカルシウムの比率が著しく悪いため、カルシウムの摂取上好ましくない面がある。そのため、飼料として使う際には炭酸カルシウムの粉末を表面に塗してミネラルバランスを矯正する方法(ダスティング)や、あらかじめミールワームに野菜屑やドッグフードなどを餌として与えておき、間接的にビタミンなどの含有量を上げる方法(ガットローディング)がよく用いられる。なお、昆虫食の爬虫類や両生類への飼料としては、ミールワーム同様に室内での飼育繁殖技術が確立されており、なおかつ栄養バランスが良好とされるフタホシコオロギやヨーロッパイエコオロギのようなコオロギが中心である(余談だが、これは日本での例であり、植物防疫法がない諸外国ではコオロギと同じ頻度で、バッタゴキブリが飼料として普通に流通している)。そのため、ミールワームはおやつのような位置付けをされることが多い。

しかし、芋虫やナメクジといった地面をはいずり回る小動物を嗜好する種については、動きが似ているミールワームへの反応が良好であり、上記の理由から主食としての利用は勧められないが、飼育初期の餌付けには有効である。また、コオロギと比べてカロリーが高いことから、痩せた個体に与えて復調させるのにも良い。


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