ミリア・ファリーナ
(ミリア・ファリーナ・ジーナス)
「マクロスシリーズ」のキャラクター
登場(最初)『超時空要塞マクロス』第12話
「ビッグ・エスケープ」
作者スタジオぬえ(原作)
アートランド(原作協力)
美樹本晴彦(デザイン)
声優竹田えり
プロフィール
別名エースのミリア
年齢15歳[1](『超時空要塞マクロス』)
49歳(『マクロス7』)
性別女性
種類ゼントラーディ人
身長8.55m(巨人時)
171cm(マイクローン時)[1]
体重6.25t(巨人時)
50kg(マイクローン時)[1]
家族マクシミリアン・ジーナス(夫)
コミリア(長女)
ミラクル(次女)
ミューズ(三女)
テレーズ(四女)[注 1]
エミリア(五女)
ミランダ(六女)
ミレーヌ(七女)
モアラミア(養女)
ミラージュ(孫)
出身地ゼントラーディ合成クローンシステム[1]
スリーサイズB415 W290 H420(巨人時)
B83 W58 H84(マイクローン時)[1]
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ミリア・ファリーナ(Milia Fallyna[3][注 2]、結婚後はミリア・ファリーナ・ジーナス〈Milia Fallyna Jenius[3][注 2]〉)は、1982年から1983年にかけて放映されたテレビアニメ『超時空要塞マクロス』および、それをもとに制作された作品群「マクロスシリーズ」に登場する架空の人物。声の出演は竹田えり。 『超時空要塞マクロス』第12話より登場する、地球人の敵となる異星人勢力「ゼントラーディ軍」のバトルスーツ、クァドラン・ローを駆るパイロット。緑色で描かれた髪をもつ美しい外見の少女で、無敗のエースであったが、地球人の天才パイロット、マクシミリアン・ジーナス(マックス)との対決を経て互いに惹かれあい、作品世界において史上初となる異星人間結婚を成し遂げ、地球人とゼントラーディ人の和平実現に貢献する。結婚後は可変戦闘機バルキリーのパイロットとしてマックスとともに活躍する。 テレビ版をもとに設定やストーリーを再構成した劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』ではミリア639という名前(製造番号)で、男の勢力ゼントラーディと敵対する女の勢力メルトランディのパイロットとなっている。いきさつは異なるが、同作品でもマックスと対決の果てに結ばれることになる。 のちに「マクロス」はシリーズ化され、『超時空要塞マクロス』の約35年後となる2045年を舞台とするテレビアニメ『マクロス7』(1994 - 1995年放映)では、物語の主要な舞台であり、マックスが船団長を務める第37次超長距離移民船団マクロス7の居住艦シティ7の市長として登場する。マックスとのあいだに7人の娘をもうけているとされ、末娘のミレーヌ・フレア・ジーナスが物語のヒロインに位置づけられている。 ドリームキャスト用ゲーム『マクロスM3』(2001年発売)は、『超時空要塞マクロス』と『マクロス7』の中間に位置する時代(2014年から2030年)を舞台としており、ミリアはマックスとともにプレイヤーが操作する機体に搭乗する主人公のひとりとして登場する。 上記以外のシリーズ作品においても、しばしばマックスとともにキャラクターとして登場し、あるいはその存在に言及される(後述)。現役を退いて以降も可変戦闘機パイロットとしての活躍が描かれ、搭乗機のパーソナルカラーは『超時空要塞マクロス』第27話以降、シリーズを通して赤と設定されている。 ゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊直衛艦隊(ラプラミズ艦隊)所属の一級空士長[注 3]。バトルスーツ「クァドラン・ロー」を駆り、高機動空間戦闘を得意とする。親衛隊の切り札的存在であり、その勇名は男性兵士のあいだにも「エースのミリア」として知れ渡っていた。基本的に好戦的で激しい気性の持ち主で、過去に負け知らずというプライドから、戦場において戦い甲斐のある刺激的な対戦者を求めていた。 マクロス追跡作戦中、カムジン・クラヴシェラから敵軍の凄腕パイロット[注 4]の存在を知らされ、無断出撃に近いかたちでマクロスを襲撃するが、バルキリー・バーミリオン小隊のマクシミリアン・ジーナス(マックス)との一騎討ちで初めての敗北を喫する[* 1]。 その屈辱から、復讐のためマイクローン装置によって体を地球人サイズと化し、スパイとしてマクロス艦内市街地に潜入する[* 2]。仇敵マックスとの接触に成功し、ゲームセンターのビデオゲームでの勝負を申し込まれ、ふたたび敗北する[* 3]。当時のミリアはゲーム(メダルゲーム)の賞金で生計を立てており、生活費である賞金をマックスに取られた悔しさからマックスからのデートの誘いに応じて、公園でナイフを使った決闘を挑むが、三たび敗北する。しかし愛情が芽生え、陣営や人種の壁を超え史上初の星間結婚を果たす。この出来事はMBS(マクロス艦内のテレビ局)により人類、ゼントラーディの双方に大きく報道される。エースパイロットの結婚は男女の恋愛という概念を知らないゼントラーディ人に大きな衝撃を与え、共存への大いなる架け橋となる(当時の年齢は地球人に換算して15歳)。家事の経験が皆無だったため、新婚当初は食用油を瓶ごと火にかけ、ぼや騒ぎを起こす[* 4]。 戦後の2011年3月、初の星間混血児となる長女コミリア・マリアを出産する[9]。第一次星間大戦終戦直後の混乱期も、マクロスの和平勧告に応じず、戦闘を繰り返す残存ゼントラーディの説得のために、マックスとともに真紅のVF-1Jバルキリーを駆りパトロール活動に従事する。ゼントラーディの工場衛星奪取作戦では、コミリアを連れてマックスとともに守備艦隊旗艦に突入し、地球文化に触れていなかったゼントラーディ人たちにコミリアの姿を見せつけることで、歌やキスよりも激しい動揺を引き起こす[* 5]。
概要
設定・経歴
『超時空要塞マクロス』時代
テレビ版