ミラーマン
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この項目では、日本の特撮ヒーロー番組とその主人公について説明しています。その他の用法については「ミラーマン (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「ゴルゴザウルス」はこの項目へ転送されています。現在のカナダの辺りに生息していた肉食恐竜については「ゴルゴサウルス」をご覧ください。

ミラーマン
ジャンル特撮テレビドラマ
脚本若槻文三 ほか
監督本多猪四郎 ほか
出演者

石田信之

宇佐美淳也

和崎俊哉

工藤堅太郎

杉山元

市地洋子

沢井孝子

蔵忠芳

村上不二夫 ほか

ナレーター浦野光
オープニング「ミラーマンの唄」
植木浩史
ハニー・ナイツ
(第1 - 29話までED曲としても併用)
エンディング「戦え! ミラーマン」(第30話 - )
石田信之
杉山元
市地洋子
沢井孝子
東京荒川少年少女合唱隊
製作
プロデューサー

満田かずほ

淡豊昭

塚原正弘

春日東

別所孝治

八百板勉

制作フジテレビ

放送
音声形式モノラル放送
放送国・地域 日本
放送期間1971年12月5日 - 1972年11月26日
放送時間日曜 19時 - 19時30分
放送分30分
回数51
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『ミラーマン』は、1971年12月5日から1972年11月26日まで、フジテレビで毎週日曜日 19時から19時30分 に全51話が放送された特撮テレビドラマ作品[1]、およびそれに登場するヒーローの名前である。
概要

円谷プロダクションウルトラシリーズとは異なる路線で初めて制作した巨大ヒーロー番組[2][3]。『帰ってきたウルトラマン』とともに第二次怪獣ブームの一端を担った[2]
製作経緯

本作品の企画は、金城哲夫円谷プロダクションへの置き土産として執筆した原案の走り書きを基本として、田口成光満田かずほ1969年に具体化させた本格的な番組案とした企画書が発端となっており[4]、これが高じて1969年から小学館が発行する学習雑誌などの学習雑誌におけるマンガ連載が行われたほか[5][6]東京12チャンネルなどへの番組売り込みが並行された[7]。こうした経緯を経て、一度は旭通信社を通してよみうりテレビ土曜日 19時から19時30分枠における『巨人の星』の後番組として候補に挙がっていた時期もあったが、結局は実現しなかった[8][5]

当時のフジテレビでは、旭通信社の担当枠(日曜日 19時から19時30分)で新番組企画『長くつ下のピッピ[注釈 1]が原作権の関係で原作者の許可を得られず、制作中止に追い込まれていた。そこで急遽、旭通信社は代替企画として『ミラーマン』をフジテレビに売り込み、9月3日のフジテレビ企画会議において、1971年12月5日から同枠での放映が決定することとなった[出典 1]。こうして、最終的に本作品は円谷プロが企画と制作を兼ね、広告代理店は旭通信社が担当し、提供スポンサー大塚製薬グループが単独で務める形となっている[8]

設定については、満田が各局に売り込んでいた『戦え! ウルトラセブン』の企画書における、スライサーVやスライサーHなどの必殺技などの戦力設定も一部流用することで、細部が固められていった[5]。また、放送決定に先駆けてパイロット版(後述)も制作されていたが、出演者やヒーローのデザインなどが異なっている[注釈 2]

円谷プロとしても、同時制作されていた『帰ってきたウルトラマン』との差別化のため、「シャープで硬質なドラマの制作」が掲げられ、ストーリーは御手洗博士を中心とする科学者専門家チーム、異次元人との混血児である主人公京太郎の出自がおよぼす心の葛藤による彼の内面的な弱さ、インベーダーの不気味さが強調されており、同時期のヒーロー番組としてもリアルでダークなムードのドラマが展開された[10]

また、特殊チームが光線銃以外の兵器を持たず[注釈 3]、科学力で敵に立ち向かう「民間組織」(事件の捜査と検証などが主な任務)であるという点も特徴であり、「敵に対してなかなか抵抗できない」といったエピソードも多々描かれている。主人公が特殊チームの関係者ではあるが所属はしていないという設定も特徴であり、ウルトラシリーズとの差別化である一方[11]、制服を着用しないことで誰が主人公であるかを子供にもわかりやすくするという配慮でもある[12][注釈 4]

演出陣としては、大映京都撮影所から黒田義之を招いており、本作品を機に彼は円谷作品に関わるようになる。これは、1966年大映映画『大魔神』を観て黒田の巧みな特撮演出に驚嘆した円谷一が、円谷英二の長年の夢だった『竹取物語』の映画化スタッフとして招いたのがきっかけである[13] [注釈 5]。第1話・第2話は、『帰ってきたウルトラマン』第1話・第2話と同じく本多猪四郎が手掛けた[15]。同じ怪獣が数度にわたって再登場することが多いのは、予算削減のため、当初から番組企画に盛り込まれていた事項である[16]

主演の石田信之は、所属事務所の関係者がプロフィール素材を広告代理店に置き忘れたことがきっかけで起用された。プロデューサーの淡豊昭は、女児の視聴者を獲得するため純朴なイメージの石田を選んだと述べている。また、当時中堅俳優として活躍していた和崎俊哉工藤堅太郎は、主人公を支える役柄として早い時期よりキャスティングの中核として考えられていた[17]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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