ミラマックス
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ミラマックス
Miramax, LLC

種類合弁会社
業種映画
テレビ番組
設立1979年12月19日 (44年前) (1979-12-19)
ニューヨーク州バッファロー
創業者ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
本社 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
主要人物.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

ジョナサン・グリックマンCEO

ナーセル・アル=ヘライフィー会長

所有者

独立(1979年 - 1993年)

ウォルト・ディズニー・カンパニー(1993年 - 2010年)

フィルムヤード・ホールディングス(英語版)(2010年 - 2016年)

beINメディア・グループ(2016年 - 現在; 51%)

パラマウント・グローバル(2019年 - 現在; 49%)

従業員数100人+
親会社

ウォルト・ディズニー・スタジオ(1993年 - 2010年)

フィルムヤード・ホールディングス(英語版)(2010年 - 2016年)

パラマウント・ピクチャーズ(2020年 - 現在)

部門

ミラマックス・テレビジョン(英語版)

ミラマックス・ファミリー(英語版)

ミラマックス・アニメーション(英語版)

ディメンション・フィルムズ(1992年 - 2005年)

ミラマックス・ブックス(英語版)(1979年 - 2005年)

ミラマックス ホーム エンターテイメント(1994年 - 2010年)

ディメンション・ホーム・ビデオ(1994年 - 2006年)

ウェブサイトwww.miramax.com

ミラマックス(Miramax, LLC)は、ミラマックス・フィルムズ(Miramax Films)としても知られる映画やテレビ番組の製作・配給で知られるアメリカ合衆国のエンターテインメント企業。本社はカリフォルニア州ロサンゼルスにある。1979年12月19日にボブハーヴェイのワインスタイン兄弟によって設立され、1993年6月30日にウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されるまで、独立系映画の配給・製作の大手企業だった。2010年にディズニーから、コロニー・ノーススター、チューター=サリバ・コーポレーション、カタール投資庁の合弁会社であるフィルムヤード・ホールディングスに売却された。2016年、beINメディア・グループに売却された。2019年、beINは株式49%をバイアコムCBS(現:パラマウント・グローバル)に売却することに合意し、2020年4月3日に完了した。
来歴

1979年ハーヴェイ&ボブ・ワインスタイン(Harvey and Bob Weinstein)兄弟によってニューヨークで設立された。彼らの両親の名前「Max」と「Miriam」から会社名をMiramaxと名づけたといわれる。

この会社は本来、メジャースタジオでは配給できないと考えられるインディペンデント映画を配給するためにつくられた。特に1990年代クエンティン・タランティーノをはじめとしたアメリカの新しい傾向の映画作家たちの作品や、『イル・ポスティーノ』をはじめとする世界各国の秀作のアメリカでの配給で一躍その名を高め、90年代半ばのアメリカにおけるインディペンデント映画ブーム・外国映画ブームの震源地となった。その配給作は相次いでアカデミー賞など多くの映画賞を獲得した。1993年6月30日にはディズニーに7000万ドルで売却された。

しかし、次第に小さな映画の製作・配給から、賞狙いがあからさまな作品や歴史大作を頻繁に手がけるようになるなど社風は変化してきた。アカデミー賞に対しても、委員に対する政治的影響力の行使が行われたとの批判もある。

2000年代に入り他のインディペンデント映画製作・配給会社の台頭もありミラマックスの特色は失われてきた。『ドグマ』のように宗教を扱った映画や、『華氏911』などのように政治色の強い映画の配給中止をディズニーから求められたことなどもあり、ワインスタイン兄弟は2005年9月30日に別会社ワインスタイン・カンパニーを作り、ディメンション・フィルムズなど子会社も引き抜いて退社した。10大映画会社にはミラマックスにかわってワインスタイン・カンパニーが入ったとされる。

2009年10月には人員や製作本数の大幅削減が行われ、配給や管理部門も親会社に統合され、2010年初頭には本社をそれまでのニューヨークからカリフォルニア州バーバンクに移転させた。2010年1月にはウォルト・ディズニー・カンパニーと経営統合され、ニューヨークやロサンゼルスの独自のオフィスも閉鎖された[1]

この後、ディズニーではミラマックスの売却が話題に上るようになった。ミラマックスの映画ライブラリなどの資産を求めてGoogleなどが関心を示したが[2]、2010年7月、親会社のウォルト・ディズニー社は、建設業界の重鎮で投資会社Tutor Periniを経営しているロン・チューターと他数社(コロニー・キャピタル、カタール投資庁など)の投資家グループに約7億ドル(ディズニー購入時の約10倍)で売却する事に合意したと報じられ、そのグループの中には俳優のロブ・ロウも参加していると伝えられた[3]。2010年12月3日に、ディズニーはこれら投資家が結成したグループである「フィルムヤード・ホールディングス(英語版)」(Filmyard Holdings)へミラマックスを6億6300万ドルで売却することを決定した[3]。これには過去の700本余りの映画、書籍類、製作中の映画や「ミラマックス」という社名も含まれている。

2010年12月にはミラマックスはワインスタイン兄弟のワインスタイン・カンパニーと組んで、ミラマックスの過去の作品の続編製作を行ったり、新たなテレビシリーズの共同製作をしたりするなどの提携事業を行うこととなった[4]。他の映画・ビデオ配給業者と組んだ旧作のソフト化や、ネット事業者と組んだ旧作のネットでの配信など、人気作を多数擁するライブラリを生かすことを重点にした経営が行われている。

2016年3月2日には中東カタールbeINメディア・グループ(beIN Media Group)に買収された[5][6][7]。さらに米メディア大手バイアコムCBS(現:パラマウント・グローバル)は2019年12月20日、ミラマックスの株式49%を3億7500万ドル(約410億円)で取得することで合意したと発表した。ミラマックスが制作し著作権を保有する約700本の映画を同社のネットワークで配信できるようになる[8][9]2020年4月3日に売却は完了し、ビーイン・メディアは引き続き51%の株式を保持する[10]。そのため、日本におけるNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンおいては、2021年5月21日に、米バイアコムCBS傘下の映画会社ミラマックス[注 1]の作品をパラマウント・レーベルとしてソフト発売・販売を担当している[注 2][注 3]


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