ミュージカル『テニスの王子様』(ミュージカル・テニスのおうじさま)は、週刊少年ジャンプ(集英社刊)にて連載された許斐剛による少年漫画『テニスの王子様』を舞台化したミュージカル (通称・テニミュ) 。 テニスの王子様以前にも漫画原作のミュージカルは存在したが、「男性のみのキャスト陣」「少年漫画の舞台化」「スポーツ物」との条件が揃った作品は過去類を見ず、2003年の初演当初は製作者側も手探り状態で作り上げた。製作者・出演者を含めてテニスのルールを知っていたのは初代大石役を務めた土屋裕一のみで、公演で使用したラケットは土屋の私物であった。また、人によっては近寄りがたさを感じる「演劇」という媒体であった上、「人気漫画作品の舞台化」と言うメディア展開は、当時としては一般的にはまだ馴染みの薄いものであった。そのため、初演当初は原作・アニメファンの認知度や関心も低く、前売りチケットはほとんど売れず、初日は座席が3分の1しか埋まらなかった[1]。しかし、口コミなどにより徐々に客足は増加、千秋楽では立ち見客が出るまでとなり、追加公演や原作を追う形でのシリーズ公演を重ねる人気ミュージカルとなった。 アニメ版と同様、特に若い女性の熱狂的な支持を受け、2014年にシリーズ累計観客動員数170万人を突破[2]。4thシーズンの公演が始まった2021年には300万人を突破した[3]。2007年にニコニコ動画で、劇中歌「あいつこそがテニスの王子様」を違法アップロードした「空耳動画」が人気を博したことも、知名度上昇に大きく寄与した。 テニスの王子様の成功を受け、集英社では週刊少年ジャンプの連載作品を次々にミュージカル化し、他社も追従したことから、現在では2.5次元ミュージカルの元祖とされている[誰によって?]。 2003年に始まった1stシーズンは、2010年に全国大会決勝の「The Final Match 立海 Second feat. The Rivals」、「Dream Live 7th」の公演をもって完結した。2011年から「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」と称し再び一から開始し、2014年の「全国大会 青学VS立海」、「Dream Live 2014」をもって完結した。2015年より「ミュージカル・テニスの王子様3rdシーズン」が開幕し三たび一から開始し、2019年の「全国大会 青学VS立海 後編」をもって完結した。2021年より「ミュージカル・テニスの王子様4thシーズン」が開幕し四たび一から開始された。また、2020年からは「ミュージカル・新テニスの王子様」が開幕した。 以下は1stシーズンとして分類された内容について記載するので、以降のシーズンは各ページを参照のこと。 出演期間:初演 - 不動峰再演, Dream Live 7 出演期間:山吹 - Dream Live 3 出演期間:六角 - 関東立海2nd 出演期間:比嘉 - Dream Live 6
概要
公演リスト
ミュージカル『テニスの王子様』
2003年4月30日 - 5月5日 - 東京芸術劇場
ミュージカル『テニスの王子様』2003年夏追加公演
2003年8月7日 - 15日 日本青年館大ホール 他
ミュージカル『テニスの王子様』Remarkable 1st Match 不動峰
2003年12月30日 - 2004年1月5日 ゆうぽうと簡易保険ホール 他
ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 1st
2004年6月13日 東京体育館
ミュージカル『テニスの王子様』More than Limit 聖ルドルフ学院
2004年7月29日 - 8月15日 東京芸術劇場 他
ミュージカル『テニスの王子様』in winter 2004-2005 side 不動峰 ?special match?
2004年12月29日 - 2005年1月2日 東京芸術劇場
ミュージカル『テニスの王子様』in winter 2004-2005 side 山吹 feat. 聖ルドルフ学院
2005年1月8日 - 23日 東京メルパルクホール 他
ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2nd
2005年5月4日 東京ベイNKホール
ミュージカル『テニスの王子様』The Imperial Match 氷帝学園
2005年8月8日 - 20日 日本青年館 他
ミュージカル『テニスの王子様』The Imperial Match 氷帝学園 in winter 2005-2006
2005年12月19日 - 2006年1月2日 日本青年館 他
ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 3rd
2006年3月28日 - 29日 Zepp Tokyo
ミュージカル『テニスの王子様』Advancement Match 六角 feat. 氷帝学園
2006年8月3日 - 27日 日本青年館 他
ミュージカル『テニスの王子様』Absolute King 立海 feat.六角 ? First Service
2006年12月13日 - 2007年1月27日 日本青年館 他
ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 4th
2007年3月30日 - 31日 パシフィコ横浜
ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 4th Extra
2007年5月17日 - 20日 梅田芸術劇場
ミュージカル『テニスの王子様』Absolute king 立海 feat. 六角 ? Second Service
2007年8月2日 - 9月9日 日本青年館 他
ミュージカル『テニスの王子様』Progressive Match 比嘉 feat. 立海
2007年12月12日 - 2008年2月11日 日本青年館 他
ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 5th
2008年5月17日 - 18日・24日 - 25日 横浜アリーナ 他
ミュージカル『テニスの王子様』The Imperial Presence 氷帝 feat. 比嘉
2008年7月29日 - 11月3日 日本青年館 他
ミュージカル『テニスの王子様』The Treasure Match 四天宝寺 feat. 氷帝
2008年12月13日 - 2009年3月31日 日本青年館 他
ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 6th
2009年5月2日 - 3日・9日 - 10日 東京体育館 他
ミュージカル『テニスの王子様』The Final Match 立海 First feat. 四天宝寺
2009年7月30日 - 10月4日 日本青年館 他
ミュージカル『テニスの王子様』The Final Match 立海 Second feat. The Rivals
2009年12月17日 - 2010年3月14日 日本青年館 他
ミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 7th
2010年5月7日 - 9日・20日 - 23日 横浜アリーナ 他
キャスト
青春学園キャスト
青学初代キャスト
越前リョーマ - 柳浩太郎 / Kimeru[注釈 1] / 遠藤雄弥
手塚国光 - 滝川英治 / 大口兼悟
大石秀一郎 - 土屋裕一
不二周助 - Kimeru / 永山たかし[注釈 1]
菊丸英二 - 一太郎 / 永山たかし
乾貞治 - 青山草太
河村隆 - 阿部よしつぐ / 森本亮治 / 北村栄基
桃城武 - 森山栄治
海堂薫 - 郷本直也
堀尾聡史 - 石橋裕輔
加藤勝郎 - 豊永利行
水野カツオ - 堀田勝
青学2代目キャスト
越前リョーマ - 柳浩太郎 / 遠藤雄弥
手塚国光 - 城田優
大石秀一郎 - 鈴木裕樹
不二周助 - 相葉弘樹
菊丸英二 - 足立理
乾貞治 - 荒木宏文
河村隆 - 小谷嘉一
桃城武 - 加治将樹
海堂薫 - 鯨井康介
堀尾聡史 - 石橋裕輔
加藤勝郎 - 豊永利行
水野カツオ - 堀田勝
青学3代目キャスト
越前リョーマ - 桜田通
手塚国光 - 南圭介
大石秀一郎 - 滝口幸広
不二周助 - 相葉弘樹
菊丸英二 - 瀬戸康史
乾貞治 - 中山麻生
河村隆 - 渡部紘士
桃城武 - 高木心平
海堂薫 - 柳下大 / 鯨井康介
堀尾聡史 - 原将明
加藤勝郎 - 川本稜 / 毛利友哉
水野カツオ - 江口紘一 / 岡本雄輝
青学4代目キャスト
越前リョーマ - 阪本奨悟
手塚国光 - 渡辺大輔
大石秀一郎 - 豊田裕也
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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