ミヤマオウム
ミヤマオウム Nestor notabilis
保全状況評価
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II
分類
ミヤマオウム(深山鸚鵡、Nestor notabilis)は、鳥綱オウム目フクロウオウム科ミヤマオウム属の1種である。
マオリ語ではケア (Kea)。ほかに、ケアオウム、キアとも。 ニュージーランド南島固有種。 全長46cm。体重700?1000g。全身はオリーブグリーン色の羽毛で覆われ、翼下部の羽毛は赤い。頭部から腹部の羽毛は灰色がかっており、蝋膜と眼は濃い灰色。 幼鳥(0?3歳)は、蝋膜、目の周りとくちばしが黄色。 ミヤマオウム属は、カカ、ミヤマオウム、絶滅種キムネカカ ミヤマオウム属に最も近い親類はフクロウオウム(カカポ)と考えられ、併せてフクロウオウム科 高山帯の森林や草原等に生息する。別名は鳴き声に由来し、日本語話者には「きーあー」と聞こえる。食物の少ない環境に対する適応として知能や体力、学習能力、好奇心、協調性、適応性が極めて高く、ゴミ箱の蓋を外す、ボルトナットを外す、自転車のタイヤに噛み付いてパンクさせるなど、極めて簡単にこなせ、集団で協力して様々ないたずらをする。 食性は雑食で、葉や花の蜜、果実、昆虫類、鳥類の雛等を食べる。穴居性の海鳥(ミズナギドリなど)の雛を襲う時は鋭い嘴で巣穴を掘り拡げ、中に潜む雛を掴み出して噛み殺す。 入植者が植生を破壊し羊を放牧する様になった後、集団で羊を襲ってその背中の肉を食べることがあったため多数が射殺されたが、絶滅寸前になったため1986年以降は法令によって保護されている。 近年[いつ?]では冬期にパン、バター、ファーストフード等の残飯を漁って食べる、スキー場のロッジで飲酒するなどの個体が認められ、冬期には、これら高カロリー食品を簡単に入手できる山岳地帯のスキー場の近傍に営巣するつがいも出現している。 [ヘルプ] ウィキメディア・コモンズには、ミヤマオウム ウィキスピーシーズにミヤマオウム
目次
1 分布
2 形態
3 進化史
4 生態
5 人間との関係
6 脚注
7 関連項目
8 外部リンク
分布
形態
進化史
生態
人間との関係
脚注
^ a b ⇒Master List 。IOC World Bird List - Parrots Archived
^ a b 黒田長久. “ケアオウム
関連項目
ニュージーランドの野鳥一覧
外部リンク
『ミヤマオウム(深山鸚鵡)』 - コトバンク
⇒2006 IUCN Red List of Threatened Species
BirdLife International 2006. ⇒Nestor notabilis. In: IUCN 2006. 2006 IUCN Red List of Threatened Species.
⇒CITES homepage
⇒ワシントン条約記載種、タクサリスト
アニマルプラネット
⇒動物百科辞典「世界一賢い鳥・キア」
更新日時:2019年5月26日(日)08:49
取得日時:2019/07/17 01:54