ミヤギノハギ(宮城野萩[5]、学名: Lespedeza thunbergii または Lespedeza thunbergii subsp. thunbergii f. thunbergii)とはマメ科ハギ属の植物のひとつ。別名は、リュウキュウハギ[1]。日本の宮城県で県花に指定されている[6]。 日本特産で、本州の東北地方、北陸地方、中国地方に分布する[6]。山野に生える[5]。よく園芸用として栽培され庭木として盛んに植えられるが、野生では見当たらず、起源については定かではないという説もある[6]。 落葉広葉樹の低木で、高さは1 - 2メートル (m) になり、枝は地面につくほどしだれる[6]。葉は3出複葉で互生する[6]。小葉は長さ2 - 6センチメートル (cm) の楕円形で、両端がとがっている[6]。 開花期は6 - 9月[6][5]。葉のわきから総状花序を出して紫紅色の花を多数つける[5]。花は蝶形で、長さは12 - 15ミリメートル (mm) ほどある[6][5]。果期は10月[5]。果実は豆果で、長さ10 mmの広楕円形をしている[5]。 白い花をつけるシラハギ(別名シロバナハギ)は亜種(L. t. subsp. thunbergii f. alba)[7]または変種(L. t. var. albiflora)[8]とされ、紅紫色の花とともに好まれる[5]。ケハギはミヤギノハギの亜種 (L. t. subsp. patens)[9]。 庭木として植栽されたものは、冬に地際で切り戻して、春に新しい枝を萌芽させて更新する[5]。
名称にちなんで命名されたとも、単なる美称ともいわれる[5]。歌枕のほうは特定の一種を指すものではなく、宮城野に萩が生えている風景からきたものである。
特徴
脚注^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Lespedeza thunbergii (DC.) Nakai subsp. thunbergii f. thunbergii ミヤギノハギ(標準)”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2022年12月22日閲覧。
^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Lespedeza wilfordii auct. non Ricker ミヤギノハギ(シノニム)”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2022年12月22日閲覧。
^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Lespedeza penduliflora (Oudem.) Nakai ミヤギノハギ(シノニム)”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2022年12月22日閲覧。
^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ ⇒Lespedeza liukiuensis Hatus. ミヤギノハギ(シノニム)”. ⇒BG Plants 和名?学名インデックス(YList). 2022年12月22日閲覧。
^ a b c d e f g h i j 西田尚道監修 志村隆・平野勝男編 2009, p. 231.