ミハイル・エヴグラーフォヴィチ・サルトィコフ=シチェドリン(ロシア語: Михаи?пBЕвгра?фович Салтыко?в-Щедри?н、1826年1月27日?1889年5月10日)はロシアの風刺作家。 地方地主の家に生まれ、幼少期から農奴に対する地主の横暴や農奴制の不合理を経験しつつ成長。プーシキンの母校であるリツェイに学び、ベリンスキーを耽読した。1844年に卒業して官職に就き、かつての同窓生であるミハイル・ペトラシェフスキーのサークルに加盟した。1848年『祖国の記録 Отечественные записки 同じペトラシェフスキーのグループに属していたドストエフスキーは最大の論敵であり、一方ベリンスキーの後継者である啓蒙的批評家たちにはその作品の記録性と社会問題に対する革新的姿勢を高く評価された。P・クロポトキンは『ロシア文学の理想と現実』の中で、シチェドリンがロシア社会のいろいろな階級に与えた風刺的な特徴づけが芸術の領域にあることを認めるが、検閲を考慮して書かれた部分は回りくどく、「無意味なおしゃべり」になっている、と評する。
略伝
評価
主著
『或る町の歴史 История одного города』1869?70年
『ゴロヴリョフ家の人々 Господа Головлёвы』1875?80年
『僻地の旧習 Пошехонская старина』1887?89年
『童話 Сказки』1884年
日本語訳
『ゴロヴリヨフ家の人々』湯浅芳子訳「新世界文学全集」河出書房 1940 のち岩波文庫
『大人の為の童話』大沢伸夫訳 弘文堂 1942
『僻地の旧習』西尾章二
『大人のための童話 全訳』西尾章二訳 未来社 1954
『ある市の歴史』西尾章二,西本昭治共訳 未来社 1957
『シチェドリン選集』全8巻 未來社
第1巻 大人のための童話 / 西尾章二訳 1980第2巻 現代の牧歌 / 西本昭治訳 1981第3巻 国外にて /相馬守胤訳 1983第4?5巻 僻地の旧習 西尾章二,相馬守胤訳 1984‐85第6巻 ある都市の歴史・堕落の子 /西尾章二, 西本昭治訳 1986第7巻 ゴロヴリョフ家の人びと / 西本昭治訳 1987第8巻 かくれがモンレメB/ 西本昭治訳 文学論 / 相馬守胤訳 1988
『パーズヒンの死 四幕物の喜劇』西本昭治訳 未來社 1999
『専横行政官とその女たち』西本昭治訳 未來社 2000
関連項目
山椒魚 (小説)
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