ミナミクロダイ
分類
ミナミクロダイ(南黒鯛、学名:Acanthopagrus sivicolus)は、スズキ目タイ科に属する魚類の一種。食用としても利用される。 ミナミクロダイの分布は南日本の熱帯域に限られ、奄美群島・沖縄諸島の固有種と考えられている[1]。海底付近で暮らす底生魚で、内湾や河口の砂底・岩礁地帯に生息する。 全長50cmほどに成長する中型種で、体は左右に平たくやや側扁した、いわゆるタイ型をしている。腹鰭と臀鰭はやや黒みがかった色調をもつ。背鰭・臀鰭の鰭条はそれぞれ11棘11軟条・3棘8軟条で構成され、側線鱗数は46-52枚。背鰭から側線までの鱗(上方横列鱗数)は5枚で、6枚以上もつ同属のクロダイ(A. schlegelii)と区別される。 雑食性で、甲殻類・貝類・藻類などを摂食する。2-6月にかけて産卵し、仔魚は沿岸の汽水域で成長する。 沖縄ではチンあるいはツンなどの地方名で呼ばれ、味もよいことから釣魚・食用魚としての価値が高い[1]。宮古島では種苗生産が行われ、放流調査の対象にもなっている[1][2]。
目次
1 分布
2 形態
3 生態と利用
4 出典・脚注
5 関連項目
6 参考文献
7 外部リンク
分布
形態
生態と利用
出典・脚注^ a b c 『日本の海水魚』 p.355
^ “ ⇒宮古島ミナミクロダイ放流調査”. 沖縄県. 2009年8月15日閲覧。
関連項目
スズキ亜目
クロダイ
参考文献
『 小学館の図鑑NEO 魚』 小学館 2003年 ISBN 978-4092172043
岡村収・尼岡邦夫監修 『日本の海水魚』 山と溪谷社 1997年 ISBN 4-635-09027-2
外部リンク
⇒FishBase ‐ ミナミクロダイ (英語)
更新日時:2018年5月25日(金)00:01
取得日時:2018/11/13 17:31
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