ミナス・ジェライス級戦艦
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2024年2月)

ミナス・ジェライス級戦艦

写真は1910年初期、就役直後の「ミナス・ジェライス」
性能諸元
( )内は改装後のミナス・ジェライス
排水量常備:14,700トン(19,281トン)
満載:21,200トン
全長165.5m
水線長161.5m
全幅25.3m
吃水7.6m(常備)
8.58m(満載)
機関バブコック&ウィルコックス石炭専焼水管缶18基に換装)
+三段膨脹式四気筒レシプロ機関2基2軸推進
(ソーニクロフト式重油専焼水管缶6基
+パーソンズ直結タービン2基2軸推進)
最大出力通常時:23,500hp
公試時25,500hp
(30,000hp)
最大速力21ノット
(22ノット)
航続距離10ノット/10,000海里
乗員900名(1,200名)
兵装1908年型 30.5cm(45口径)連装砲6基
12cm(50口径)単装速射砲22基
76mm(40口径)単装砲2基
オチキス 4.7cm(43口径)単装機砲8基
装甲舷側:229mm(主装甲帯)、152mm?102mm(艦首尾部)
甲板:30mm?52mm
主砲塔:229mm(前盾)、203mm(側盾)、70mm(天蓋)
バーベット部:305mm(前盾)、203mm(後盾)
副砲ケースメイト部:229mm
司令塔:203mm(側盾)、76mm(天蓋)

ミナス・ジェライス(Minas Gerais)級戦艦とはブラジル海軍南アメリカ諸国で最初に購入した弩級戦艦の艦級で竣工時は世界最強の弩級戦艦であった。ミーナ・ジェライス級とも呼ばれる。
概要1923年の本級のモデルとなったイギリス海軍の「ドレッドノート」。

1904年度に定められたブラジルの海軍拡張計画は、前弩級戦艦3隻・装甲巡洋艦3隻・駆逐艦6隻・水雷艇12隻を整備するという、大規模なものであった。その後、計画案を修正している間の1908年イギリス海軍が世界に先駆けて建造した「ドレッドノート」を就役させたことで海軍拡張計画は大きく変更された。

同艦の就役により、今まで列強各国が整備していた「主力艦」が時代遅れの産物になると共に、この「ドレッドノート」と同型式の艦を早期に整備すれば、ブラジルのような中小国家の海軍でも列強海軍と対等の戦力を保有できる事を意味していたのである。このためブラジルは南米諸国に先駆けて弩級戦艦2隻を整備する方針を定め、設計をイギリスアームストロング社に依頼し、1番艦「ミナス・ジェライス」はアームストロング社のエルスウィック造船所で、2番艦「サン・パウロ」はヴィッカース社バロー・イン・ファーネス造船所で建造されている。

特筆すべきは主砲塔を艦体の前後甲板上に背負い式で2基ずつ配置した設計である。この時期に、主砲塔を艦の前後に背負い式配置したのは珍しく、他国ではアメリカ海軍の「サウスカロライナ級」があるくらいである。この配置により首尾線方向へは最大で8門、左右舷側方向へは10門の強力な火力を発揮できたのだが、意外にも建造国のイギリス海軍の弩級戦艦では主砲塔は甲板上に直に置く配置方法が一般的で、1911年竣工の「ネプチューン級」でさえ、後部のみ背負い式で、艦首方向は主砲塔1基だけで背負い式の採用は慎重であった。これは、排水量が2万トンにも満たない、幅の狭い小さな船型で主砲塔を背負い式配置にすると、外洋航行時に高所に置かれた主砲塔が重心バランスを狂わせ、これによって生じる横揺れが、砲の散布界を増大させることを懸念したためであった。

この時期のアメリカ海軍と南アメリカ諸国海軍が背負い式配置を採用できたのは、両海軍が主として波の穏やかな沿岸部での戦闘を想定していたからである。
艦形1923年の本級の武装・装甲配置を示した図。

本級の基本設計を「ドレッドノート」に採っていたが、船体形状は同世代のイギリス海軍の弩級戦艦が採用していた短船首楼型でなく、工事が容易な平甲板型船体を採用していた。水面下に衝角(ラム)を持つ艦首から艦首甲板上に「1908年型 Mark X 30.5cm(45口径)砲」を連装式の主砲塔に収めて背負い式に2基を配置。艦上構造物のレイアウトは「ドレッドノート」に準じており、司令塔を下部に組み込む操舵艦橋の背後に2本煙突が立ち、その間には後向きの三脚式の前部マストが立つ。この配置のために主マストは前後を煙突に挟まれ事になり、頂上部の見張り所は高温の煤煙の直撃に悩まされた。

煙突の周囲は艦載艇置き場となっており、主マストを基部とするクレーン1基と片舷1基ずつ計2基付いたデリックにより運用された。舷側甲板の中央部には3番・4番主砲塔が前後にオフセットして片舷1基ずつ配置されていたが、艦上構造物があるために反対舷への射撃は不能であった。


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