ミップス・テクノロジーズ
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ミップス・テクノロジーズ
MIPS Technologies, Inc.
種類株式会社
市場情報NASDAQ: MIPS
本社所在地 アメリカ合衆国
カリフォルニア州サニーベール
設立1984年
事業内容RISCマイクロプロセッサ/IPコア
従業員数146 (2010年9月)
外部リンク ⇒http://www.mips.com/
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ミップス・テクノロジーズ(英語:MIPS Technologies, Inc.、NASDAQ: MIPS)は、Wave Computing傘下のファブレス半導体企業であり、MIPSアーキテクチャと一連の RISC CPU 開発で知られている[1][2]。家庭用・ネットワーク用・モバイル用デジタル機器のための命令セットアーキテクチャとコアを提供している[3][4]

自社では設計のみ行い、LSIメーカーにライセンスするビジネスモデルを持つ。ライセンシーとしては、東芝日本電気SCEフィリップスLSIコーポレーションなど多数のメーカーがある。単独のCPUだけでなく、MIPSアーキテクチャCPUコアを組み込んだシステムLSIを製造しているメーカーも多い。

ミップスで働いていた有名人として、スティーブ・ブランク(英語版)(起業家)[5]ジョン・ヘネシー[6]、デイヴィッド・ヒッツ(英語版)(ネットアップ創業者)[7]、アール・キリアン(MIPS III ISA を設計)[8][9]、ジョン・マシェイ(英語版)(UNIX開発者の1人)[10]、ストラットン・スクラヴォス(英語版)(ベリサインの元CEO)[11]、スキップ・ストリッター(英語版)(MC68000のチーフアーキテクト)[12]などがいる。

2011年、カリフォルニア州サニーベールの本社[13]以外に、中国上海オレゴン州ビーバートンに開発拠点がある[14]。また、台湾新竹市、日本の東京ドイツレムシャイト、イスラエルのハイファに支社がある[15]

2013年、Imagination Technologiesが買収

2017年以降、投資会社Tallwood Venture Capitalによる買収や、2018年にAiベンチャーのWave Conputingが買収し倒産など複雑な経緯を経た[16]

2019年、中国のIPサプライヤおよびIC設計サービス会社のCIP united[17]が買収を行い、2022年現在のMIPSライセンシーである。
歴史

1984年スタンフォード大学ジョン・ヘネシー教授を中心とした研究者グループがマイクロプロセッサチップベンダーとしてミップス・コンピュータシステムズ (MIPS Computer Systems, Inc.) を創業[18][19][20]。「MIPS」の名はもともとスタンフォード大学で研究していたRISCアーキテクチャ「パイプラインステージがインターロックしないマイクロプロセサ」の頭文字をとってつけられた。

1988年、MIPSアーキテクチャがシリコングラフィックス (SGI) の目に止まり、同社のコンピュータに採用[21]。1989年12月には株式公開を果たした。

R2000R3000マイクロプロセッサを開発すると、経営陣は半導体設計企業からコンピュータ企業への脱皮を図った。しかし、大企業と対等に渡り合えるほどの資金力がなく、チップとシステム (MIPS Magnum) 両方の開発費の捻出に頭を悩ませていた。今後のMIPSアーキテクチャマイクロプロセッサ(特に直近のR8000)が確実に開発されることを保障するために、シリコングラフィックス (SGI) は1992年[22]に同社を3億3300万ドル[23]で買収し、ミップス・テクノロジーズとして完全子会社化した[24]

SGIの下でミップスは、R8000 (1994)、R10000 (1996)[25]R12000 (1997) といったマイクロプロセッサをリリース[26]。そのころ Beast と Capitan というコード名のマイクロプロセッサを開発中だったが、1998年にSGIがItaniumアーキテクチャへの移行を決定すると[27]、それらのプロジェクトは中止された[23][28]。その結果、ミップスはスピンアウトされ、MIPSアーキテクチャの知的資産ライセンスを販売しプロセッサコアを設計する企業となった。

1998年6月30日、1株当たり14ドルで株式公開を行い、約1630万ドルを集めた[21][29][30]。1999年、SGIは事業の見直しを行うと発表し、MIPSの新プロセッサは2002年までリリースを継続するが、インテルの新アーキテクチャもサーバに採用していくとした[31]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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