ミッドナイトスワン
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ミッドナイトスワン
Midnight Swan
監督
内田英治
脚本内田英治
製作CULEN
出演者草g剛
服部樹咲
音楽渋谷慶一郎
撮影伊藤麻樹
編集岩切裕一
配給キノフィルムズ
公開 2020年9月25日
2020年11月5日(HIFF)[1]
2020年12月2日(CIFF)[2]
2020年12月31日[3]
2021年6月30日ウディネ・ファーイースト映画祭[4]
2021年9月25日(HKLGFF)[5]/
2021年10月7日
2021年10月9日(ジャパアニュアルウィーン日本映画祭)[6]
2022年3月25日(ジャパンスクエアフィルムフェスティバル)[7]
2022年5月14日(シネアジアフィルムフェスティバル)[8]
2022年6月19日(トロント日本映画祭)[9]
上映時間124分
製作国 日本
言語日本語
興行収入8億円[10]
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『ミッドナイトスワン』は、2020年9月25日公開の日本映画
概要

この節の加筆が望まれています。

トランスジェンダーを題材にした草g剛主演の映画[11]。監督の内田英治が自身で企画を立ち上げ、脚本、原作小説も執筆した。

内田は中規模予算映画として約5年間構想を温めていたが、まったく企画が通らなかったという[12]。バレエも重要なモチーフとして使用され、4歳からバレエを始めて数々の賞を受賞し、今作で初演技となる服部樹咲が、草g演ずるヒロイン凪沙のもとにやってきた一果役へと抜擢[13]。対象となるバレエ教室のライバル・りん役は一果役同様「バレエ経験者」がキャスティング条件だったが、難航を極め、実年齢20歳の上野鈴華が中学生役を務める[14]。劇中のバレエ監修は千歳美香子が務め、オーディション段階、脚本における用語やセリフのニュアンス、衣装、小道具、振り付けなどバレエに関するすべてのものに関して現場に立ち合い、成立しているか否かを指導・監修した[15]。バレエの振り付けは古典以外は著作権が生じるため、ショーダンスも含め指導している[16]。バレエシーンでは千歳の紹介で、実際のバレエピアニストである蛭崎あゆみの曲が使用されている[15]。また今作は、新型コロナウイルス感染症流行の影響で撮影が約5か月間ストップし、オーディションからクランクアップまで約1年を要する作品となった。

2020年9月9日に、正式公開日9月25日にちなんで、925秒の予告映像を解禁した[17]。また、2020年9月10日に映画の公開に先立ってTOHOシネマズ64館で先行上映が行われた[18]

公開前から宮藤官九郎広末涼子などの著名人が称賛の声を上げ[19]、公開後はTwitterなどのSNSで口コミが広まったことで10週を超えるロングラン上映となり、11月29日に二度目となる舞台挨拶が行われた[20]。さらには、「何度もミッドナイトスワンを見に行く」という意味を表す『追いスワン』という言葉も生まれた[21]。10月9日には、欧米・アジア・中東などの海外メディアから『ミッドナイトスワン』の会見開催を望む声が多数寄せられたことを受け、主演を務めた草gと内田英治監督が日本外国特派員協会の記者会見に臨んだ[22]。2021年7月時点でも上映は続いており、観客動員数は57万人を突破[23]。2021年7月7日に、TOHOウェンズデイ開始に伴い、TOHOシネマズ日比谷で行う『ミッドナイトスワン』再上映記念の舞台挨拶に草gが登壇した[24]

映画レビューサイトFilmarksが発表した2020年間映画満足度ランキング(邦画)では2位にランクインした[25]。また、シネマトゥデイが選ぶ映画ベスト20(2020年版)では7位にランクインし、『草なぎ剛というスターが主演を務めることで、トランスジェンダーが抱える問題を社会に提起した功績は大きい。』と評価された[26]。MOVIE WALKER PRESS が行った「映画ファンが選ぶ、ベスト映画2020」では、2位にランクインした[27]

2021年3月17日より本作のDVD版およびblu-ray版が受注販売として予約受付が開始された[28]。本編には日本語・英語字幕がついており、特典には監督・草g・服部のインタビューや未公開映像、ポストカードが収められる他、新しい地図NAKAMA会員限定で特製クリアファイルが付いてくる仕様となっている[29]。また、2021年5月26日から、Amazonプライムビデオで先行レンタル配信されることとなった[30]

2021年6月24日?7月2日にかけて行われるヨーロッパ最大級のアジア映画祭、ウディネ・ファーイースト映画祭にて日本から出品される11作品の中の一つに選ばれ[31]、本作品が同映画祭の最高栄誉賞に当たる観客賞(ゴールデン・マルベリー賞)を受賞した[32]
ストーリー

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2021年2月)(使い方

故郷の広島を離れて東京・新宿で生きることを決断した凪沙。彼女は男性として生まれたが肉体の性別違和のため女性の姿で暮らしている。今にも崩れそうな自分を自分自身で支えさまよっている。親にはカミングアウトしておらず、定期的に親から電話がかかってきた際も男の声色で受けていた。親戚の娘・中学生の一果が彼女のもとに預けられることとなったが、叔父だと思い訪ねてきた一果は、凪沙の姿を見て戸惑う。

一果は親から虐待されてきたこともあり、当初は周囲に心を閉ざしていたが、凪沙の持っていたニューハーフショークラブの衣装(チュチュ)、そして近所のバレエ教室をのぞき見し先生から声を掛けられたことから、バレエ教室に興味を持つ(後に、一果は広島でバレエを習っていたことがわかる)。教室に体験入室した際、買い替えたばかりだからと一果に古いバレエシューズをくれた少女が、一果が通うことになった新宿の公立中学生のりんで、二人は友人となる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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