ミズナラ
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ミズナラ
ミズナラ(2005年7月・北海道釧路湿原)
分類

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:バラ類 Rosids
:ブナ目 Fagales
:ブナ科 Fagaceae
:コナラ属 Quercus
亜属:コナラ亜属 subgen. Quercus
:ミズナラ Q. crispula

学名
Quercus crispula Blume var. crispula (1850)[1]
シノニム


Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. subsp. crispula (Blume) Menitsky (1973)[2]

Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. f. macrocarpa (Nakai) Kitam. et T.Horik. (1951)[3]

Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. f. lomgifolia (Nakai) Kitam. et T.Horik. (1951)[4]

Quercus crispula Blume f. longifolia (Nakai) M.Kikuchi (1965)[5]

Quercus grosseserrata Blume (1850)[6]

Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. var. grosseserrata (Blume) Rehder et E.H.Wilson (1916)[7]

Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. var. crispula (Blume) H.Ohashi (1988)[8]

Quercus mongolica Fisch. ex Ledeb. subsp. grosseserrata (Blume) Sugim. (1967)[9]

和名
ミズナラ(
変種


本文参照

ミズナラ(水楢[10]学名: Quercus crispula var. crispula)は、ブナ科コナラ属落葉高木コナラよりも葉が大きいナラの仲間で、別名オオナラ(大楢)ともよばれる[11][12]。温帯の落葉広葉樹林の代表的構成種である。和名の由来は、ナラの仲間で、材に水分が多く含み燃えにくいことによる[13][12]

シノニムは Quercus mongolica var. crispula。これは本種を北東アジアの広範囲に分布するモンゴリナラ変種と考えての扱いである。
分布・生育地

近縁のコナラクヌギより寒冷な気候を好み、アジア北東部の日本、朝鮮半島樺太(サハリン)、南千島に分布する[14][10]。日本では北海道本州四国九州の鹿児島県高隈山を南限に分布し[14]山地から亜高山帯にかけて自生している[11]。本州中部以南では標高1000 m以上に出現するが、北海道では標高の低いところにも生え、ほとんど海岸にも群落をつくる[15]

ブナと並んで落葉広葉樹林の主要樹種の一つで、寒い地方の雑木林に多く見られ、ブナと混生することも多い[16]。ブナに比べると、やや明るい場所を好む。特に火山灰地などに多く、土壌的な極盛相[注 1]とみなされている[18]。日当たりのよい場所を好む陽樹であり、乾燥地でも強く、痩せた土地にも耐えるが、火山灰地ではシラカンバ類と共に、初期段階から生育し、土地条件の改良が進むと針葉樹など他の樹種に遷移していく[18]。ただし、薪炭材として幾度も伐採が繰り返されたところでは、遷移は中断されて、ミズナラの萌芽によって形成された二次林の形態を取っているところもある[18]
形態・生態

落葉広葉樹高木[14]、樹高はふつう15 - 30メートル (m) ほどになり[13]、大きなものでは35 メートル (m) に達する。


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